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アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

やっぱりわからないエジプト方言

2008年05月29日 00時29分53秒 | Weblog
 日本ではあまり主流じゃありませんが、外国だとプリペイドの携帯電話の使用はごくごく当たり前のこととなっています。
 そしてチャージする際サービスセンターに電話をかけると、こういった場合は日本と同じように自動ガイダンスが流れます。
 サウディアラビアでこういったガイダンスの内容はちゃんと聞き取れるものの、先日エジプトでチャージを試みたところ、早口でまくしたてる女性の言葉をほとんど理解することができませんでした・・・かつてエジプトに10ヶ月ほど住んでいたのに、日常的に使わないためエジプト方言をすっかり忘れてしまっています。
 私自身としてはエジプト方言の音の響きがあまり好きではないのですが、将来的にエジプトで長く暮らすことになったりすると、この言葉に染まってしまうのかもしれません。

糖尿病の原因はラマダーン説

2008年05月26日 10時36分28秒 | Weblog
 過去の文芸春秋を読んでいたら糖尿病の特集を組んでいたのですが、その中に『アラブ人はアルコールを飲まないにも関わらず糖尿病が多い。その原因はラマダーンである』と書いてありました。
 この記事を書いた医者によるとラマダーン中は昼間に食事を摂らずに夕方から食べ始め、さらに寝る前にドカ喰いするため、すい臓に負担がかかるとのことでした。
 まあそれだけではなく、アラブ人を見ているとかなり食生活に問題があるんですけどね。エジプトに目を向けてみると、ラマダーンがどうのこうのという前にただ単に糖質の過剰摂取が彼等の肥満を引き起こしているのは一目瞭然です。劇甘アラブ菓子とアイスクリームを同時に口にした上、砂糖を山ほど溶かした紅茶をガブ飲みするのですから・・・
 また湾岸諸国となるとエジプトに比べて糖質の摂取量は少ないように思いますが、完全なクルマ社会のため、慢性的な運動不足が肥満に拍車をかけていることに間違いはありません。湾岸の人たちって本当に動かないので。
 そういっても当事者達にあまり危機感がないのが実際のところ。ただ数年前からアラブでもダイエットの話題はよく取り扱われるようになっているみたいです。私も雑誌や新聞でそういった特集を目にしたことだあります。
 ラマダーン月の断食が糖尿病の原因であるにせよ、これはムスリムの義務なので遂行しなくてはなりません。あと3ヶ月もしたらまた今年のラマダーンを迎えることなります

アラビア語能力向上のタイミング

2008年05月25日 06時12分46秒 | Weblog
 アラビア語を習得した諸先輩方から『アラビア語とはその読解力が平均的に向上するものではなく、ある時突然わかるようになる』という意見を耳にしたことが何度かあります。
 私の場合、かれこれ学習暦は6年ということになりますが、自分の場合はどうだったかと振り返ってみました。
 今日、4年くらい前に使っていた教科書を読み返してみて、当時は難解だったテキストはほぼ完璧(それこそ、1語たりとも意味のわからない単語はないくらい)に、しかも日本語の文章を読むのと同じくらいの速さで読み取れるようになっていました。
 また新聞であれ専門書であれ、読解に必要なのは『単語のみ』というレベルにまでようやく達してきたようです。
 ですがどの頃を境に、語学力が飛躍的に向上したというのは自分でもよくわかりません・・・ただ学部に入ってから講義で課される本を読まなくてはならなかったり、あるいはリポート作成の際に膨大なイスラーム関係の本を読み漁ったりということが、自然と語学力に結びついたと思います。ただアラビア語学習だけでなく、言えることは『基本の積み重ね』でしょう。
 それから私には少しやさし過ぎるくらいの簡単な文章を読みこなすことが合っていたと思います。ストレスも少ないですし、読み終えてからも『あー、読み終えた』という達成感もあってよかったですね。
 とはいえ私もまだまだ学習途上者、アラビア語に不自由な人であります。もっと上手になるために、努力を続けていかなくてはなりません!

サウディのサウディ人・サウディの外のサウディ人

2008年05月02日 21時14分28秒 | Weblog
 サウディ国内で会うサウディ人と、サウディ国外で会うサウディ人はとても違う気がします。
 サウディ国内では自己主張が異常に強く、わがままで己の欲望のまま行動するタイプ(いわゆるイヤなやつ)が目に付くことが多かったのですが、どうもアラブの外で会うサウディ人というのは紳士的な人が多い印象を受けるのです。
 サウディアラビアがオイルマネーで潤っているといっても、お金持ちなのは王族やらごく一部の人の話で、一般庶民は金銭的にそれほど豊かではありません。
 そんな中、留学したり仕事で外国に行くような人はそれだけで『育ちがいい人』に分類されます。そのため自然と振舞いも変わってくるのでしょうか。

アラビア語検定の過去問

2008年04月24日 16時46分43秒 | Weblog
 NPO法人日本アラビア語検定協会という団体によって、実用アラビア語検定の試験が行われています。
 目下年に2回、6月と10月に予定されているそうで、今のところは4級から6級までしか行われていません。
 この団体のホームページ上には過去問と予想問題が掲示されていて、ヒマ潰しにちょっと解いてみました。
 まず最初の問題は4択で文章中の空白に適した単語を埋めていくのですが、案外熟語表現をちゃんと覚えていない自分を再認識させられました。日常会話だと本来動詞の後に来るべき前置詞を無視しても意味が通じてしまうことが多く、ちゃんと覚えていないのがその一因なのかなとも思います。
 それに対して長文の問題はとても簡単でした。ただイスラーム関係の記事を題材にしているため、ある程度イスラームの知識がないとちょっと難しいかもしれません。
 自己採点をしたところそれなりには点数を取れていたので、実際に受験しても合格できそうな手ごたえ。まあかれこれ5年以上もアラビア語を勉強しているのですから、4級くらいなら合格して当然といえば当然なのでしょうが。

日本のサウディ人留学生 その3

2008年04月23日 05時19分39秒 | Weblog
 こんなサウディからの留学生の食事情。
 普段は学校に通っているわけですから昼食などどうしているのか尋ねたところ、なんと彼らの日本語学校の近所ではハラール肉(イスラーム法上、合法とされる肉)を使って料理してくれるお店があるのだとか。
 その学校にはサウディアラビアだけでなく、マレーシアやその他イスラーム圏からの留学生が多く、学校の近所の料理屋の店主に事情を話したらわざわざハラール肉を仕入れてムスリム向けに作ってくれるようになったとのこと。
 またそれ以外だと、ナマの魚が大丈夫な子は寿司をよく食べるとも言っていました。
 いずれにしてもハラール食がどこにでもあるわけではないので、留学生の食事は常に困難を伴っているようです。

日本のサウディ人留学生 その2

2008年04月22日 00時06分31秒 | Weblog
 多くのサウディ人留学生にはサウディアラビア政府から奨学金が支給されているとのこと。
 ですがこの金額が聞いてビツクリ、月に5000リヤルなんだとか。現在1リヤル28円くらいですから、日本円にすると約14万円になります。その上、住んでいるアパート代もサウディ政府が負担なので家賃はタダ。
 それでもあまり自炊をしない彼等にとって外食代は高くつくようで、奨学金が十分だとは感じていないようでした。
 一人暮らしのフリーターの中には月収20万円以下でアパートを借り、光熱費・食費・交際費等をやりくりしている人がいっぱいいることを考えると、彼等の環境はかなり恵まれているといえるのではないでしょうか。また他国からの留学生に比べても、おそらくは金銭的に豊かだと思われます。
 それにしてもオイルマネーで潤っているサウディ政府は太っ腹ですねえ。かくいう私もサウディ政府招聘国費留学生です。

日本のサウディ人留学生 その1

2008年04月21日 23時29分11秒 | Weblog
 近年、サウディアラビアから日本に多くの留学生がやってきています。
 そのうちの何人かと仲良くなり、彼らの自宅に招かれたことがあるのですが、ちょっと驚いたというか心配になってしまったことがあります。
 というのも自転車を駅前に駐輪していたのに鍵をかけずに放置したまま。今時、日本人だってそんなことやりません。盗難の危険性を諭しても、
 『日本は安全だから大丈夫。1年間ずっとこうしているけど盗まれなかった』
 などと全く危機感が無い様子。
 日本が安全だったのはもう20年・30年前のこと。ここ最近はひったくりなど増えていますし、通り魔事件も頻発していますよね。
 盗難だけでなく、この先こういった留学生が犯罪に巻き込まれなければいいのですが。

キブラがズレていた!

2008年02月14日 02時10分49秒 | Weblog
 2年ぶりに来たエジプト。
 以前滞在していたホテルのビルの1階に礼拝所があるのですが、この2年間の間に改装されていました。
 それと同時に礼拝の際のキブラ(マッカの方向)が以前に比べて、やや右側(南向きから南南東)に傾けられていていてちょっとビツクリ。
 とすると、私たちは知らないでキブラからズレた方向に対し礼拝していたということになります。
 多少の誤差は問題ないとして、どうして何年もキブラがズレたまま放置されていたのか不思議で仕方ありません。もちろん今までやってきた礼拝が無効になるっていうこともないでしょうが。
 まあこういった出来事もエジプトらしいと言えば、その一言で片付けられるのかもしれませんね。