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ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんのインタビューを聞いていたら、
年少時に日本を離れた時の日本が、自分にとっての日本である。
日本は、自分の中ではあの時に止まったままです。
というような話をしていました。
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突然、故郷を離れて、別の地に移った人たちは、同じような感覚を持つので
しょうね。
この話を聞いて、昔、サウジアラビアへ出張した時のことを思い出しました。
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面談したお客様は、私より10歳くらい若いサウジ人で、奥さんもサウジ人で
したが、少女時代にイギリスに移住することになりましたが、成人して、
結婚で再びサウジに戻ることになりました。
サウジアラビアという国は、聖地メッカがあり、イスラム教の盟主を自認しており、
今でも最も厳格にイスラムの教えを守っているので、
帰国する時、
「自由なイギリスからサウジへ戻れば、厳しいイスラムの
戒律に縛られた辛い生活が待っている・・・」
と思って、帰国してみると、そこには意外なサウジがあったそうです。
イギリスに移住した彼女のお祖父さんたちは、自分たちが後にしたその時の
サウジをイギリスの文化の中でも守り続けようと必死に努力していました。
しかし本国では、イスラムの盟主といえども、徐々に西欧化が進み、昔の
サウジと比べればそれなりに自由な国に変わっていたので、
「イギリスで暮らしていた時より、ずっと楽だった」
ということでした。
母国を離れると、母国への想いはより強くなる。
日本人もサウジアラビア人も同じですね。
さすがKevinさんですね。
私はとても手が出せません。
立派ですね。
私では到底手が出ません・・・