ISOWAにはお客様から電話で問い合わせをいただいた6年分、約20万件のデータが
あります。
古今東西、すべての機種についての問い合わせに対応できる人材は、ISOWA広しといえども、
ホンの数名で、ほとんどのサービスマンは「これは得意だけど、こちらは不案内」が一般です。
さらには私のように、「お客様からのトラブル時の電話にまったく対応できない」
ISOWAビトもかなりいます。
「(そういう)万能じゃないISOWAビトであっても、過去のトラブル
対応事例を参考にすれば、そこそこ対応できるんじゃないか」
とプロジェクトN1期生のKくんは考えました。
そこでまずアイビスの排出部に限定して、Tくんの協力を得て、実際のトラブルを分類し、
それぞれの対処方法まで、まとめてくれました。
で、実際にそのデータを活用したら、どれくらいのトラブルが解決できるだろうか? と
考えたKくん、実際にあったトラブル事例で、機械にとっても詳しい人、そこそこ詳しい人、
ほとんど知らない新人など、数名でテストしてみました。
その結果、このデータのおかげで、機械を知らない人でも、トラブルの70%に正しく
お客様に指示できました。
「すごいぞ! ビズリーチ!」
機械の詳細な構造や理論が分からなくても、対処方法に繋げられるところがサイコーです。
この結果に興味を持ち、私でもどれくらいできるのか気になって、私もテストをやってみました。
例えばどんな問題か? 一例を紹介します。
Q 排出コンベア上流側駆動サーボにて過負荷エラーが発生する。
どうしたらいい?
正直言って、私では、このサーボが正確に機械のどこのモーターすら分かりません。
しかしKくんたちがまとめてくれたデータを活用した結果、46問中21問正解。
つまり、実際に起こった過去のお客様からの問い合わせに対して、ほぼ半分は私でも
解決方法を提示することができました。
私でもほぼ半分は答えられるということは、すごい効果です!
当然、
「機種、トラブルを絞り込んで、その後はかなり“人の力”に
頼って、整理しました」
というだけのことはあります。
これはプロジェクトNの成果の一例です。
これ以外にも、プロジェクトNでは、メンバー5人全員が、自分視点でなく、全社・全体視点
で活動してくれています。 他のメンバーもどんな成果を出すのか、本当に楽しみです。
自分の目標がはっきり明確になりました。
Tjくんの情報整理で「判断できるように」
Tmさん、Ykさんの動画で「方法がわかるように」
Kgくんがこの情報を「簡単に使えるように」
みんなで力を合わせて頑張ります!
いろんな仲間が力を合わせて、お客様のキカイ
損失低減に貢献する。この輪を部署の外にも
広げてください。
どこまで手掛けるかについては、Tくんの
ミーティングでの発言。「やらないことを
決める」というとても戦略的なアドバイス
だったね。