ベネッセコーポレーションの作文コンクール賞状授与式に東京に来ています。賞状授与の後に受賞者同士で相互コメントをする時間が用意されていました。ボードに掲示された生原稿の脇に付箋紙を貼ってコメントをします。5万人を越す応募者の中から選ばれた子どもたちです。付箋紙に書かれた短いコメントも読み応えありです。審査員と受賞者たちとの交流という意味もあって、わたしもボード前で子どもたちとたくさんおしゃべりしました。楽しかったです。相互コメントは学習指導要領でも推奨されている技法ですが、教室で実施するには場の空気をゆるめてコメントをしやすくする工夫が必要かなあと思いました。相互コメント急におもしろくなってきました。
表現の授業が楽しいです。概論で「寝て起きたら〇〇になっていました」という書き出しのウソ作文を実作してもらいました。わずか10分の作文ですが、大学生が本気で書くとなかなかの傑作も生まれます。でも楽しいのはそこではないです。学生たちから子どものような他愛のない作文や面白半分で書いたような自由な作文がフツーに発表されることです。ある学生は高校のときの同様の体験と比べてユーモアのある作品が多かったと指摘した上で、それが教室のリラックスした雰囲気から生まれていると分析していました。技術の積み上げではなく、自由度の高い試行錯誤が作品のよさを生み出しているという事実がいいです。楽しいです。