きづきCafé【きづきリハビリ訪問看護ステーション】

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熱中症…いよいよ本番!

2014-07-24 05:55:55 | ためになる!
おはようございます!
作業療法士の小川です!

今日の健康教室のテーマは
【熱中症】です

 ★熱中症とは?

 高温の下での労働や運動中に体内に熱がたまり、体温が異常に上昇し、内臓に障害を起す病気です。

 ★環境?

 屋内・屋外を問わず高温や湿気等が原因となって起こり、屋外での太陽の熱で起こる日射病(熱射病の屋外型)とは違い
 室内でも発症するケースが多く、年々増えています。その背景の一つには、熱のこもりやすい建築物への構造の変化が挙げられ
 特に熟年者や小さなお子さんがかかると重症化します。

 ★メカニズム?対策?

 従来は脳への血流が減少して突然気を失う「熱失神」、水分のみが補給され
 塩分などが不足して体が固くなり震える「熱けいれん」、脱水状態により動けなくなる「熱疲労」
 体温調節機能が失われ意識がなくなる「熱射病」に分類され、対処していました。

 ★程度は?

 軽症は、多量の発汗で、塩分などの電解質が入っていない水のみを補給した場合に起こります。
 呼吸が速く、顔色が悪くなり、めまいなどもみられます。対処法は涼しいところで休んで水分補給をします。

 中等症は、めまい、だるさ、頭痛、失神、吐き気、血圧低下などが起こり、顔が青くなって脈が速くなります。
 また、脱水と塩分などの電解質が 失われて、極度の脱力状態となります。対処法は病院で点滴を受ける必要があります。

 重症は、中等症の症状に加えて、意識障害、奇怪な言動や行動、過呼吸になります。温度調節機能が壊れて
 内臓などに障害が生じるため、直ちに救急車を呼んで救急病院に搬送する必要があります。

 ★どうしたらいいの?

 予防するには、普段から暑さに慣れておくこと
 異常環境での長時間の運動や作業は少しでも体調不良を感じたらすぐに中止し
 休養と水分・電解質補給をすることが大切です。
 高温多湿の室内に長く滞在せず、適切な換気や室温調節を心掛け
 普段からこまめに水分補給をするようにましょう。

 ワンポイントアドバイス

 おススメ
 経口補水液OS-1(オーエスワン)

 ※医師への相談は忘れずに
  
 体液を適切な状態に保つことを「体液管理」と呼んでいます。
 これまではカラダの栄養状態を保つ「栄養管理」が注目されてきましたが
 いま体液管理 にもさらに注意を向けることが求められます。
 栄養管理では、カラダに欠かせない
 6大栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタ ミン、ミネラル、食物繊維)
 をバランス良く摂ることが必要です。
 しかし、6大栄養素を過不足なく摂取しても、体液が不足すると
 6大栄養素は十分に機能しなくなります。
 今後は、体液管理の視点を健康維持に役立て てください。


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