静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習 11月21日から11月23日

2019年11月26日 09時27分41秒 | R1遠洋航海実習

遠洋航海実習の様子を、実習船やいづからメール送信される日誌と写真でご紹介します。
日誌は生徒が当番で書く「主直日誌」です。
昨年までは水産高校の専攻科生が書いたものが送られてきました。
今年は学園生が書いたものを送っていただいてます。
写真は一日に1,2枚になります。
引率職員がたくさん写真を撮っているので、焼津帰港後にご紹介したいと思います。

それでは出航日の11月21日。
後上くんの日誌です。
「乗船式で自己紹介をして自分の抱負を言ったので、最後までしっかりと遣り遂げられるように頑張りたいと思いました。
 知事との懇談会では、たくさんの激励の言葉をいただき、とても励みになりました。
 出航式では、それぞれ家族の方が見送りに来てくれて手紙や実習に必要な物を持ってきてくれたり、応援の言葉をもらってとても勇気をもらいました。
 出港後は初めてのことばかりで、手伝おうとしても勝手が分からず見ていることしかできなかったので、一日も早く仕事を覚えて自分ひとりでしっかり出来るように頑張りたいです。また、自習時などに文字を書いているとゆっくりと船が揺れている感覚がより伝わってきて少し気持ち悪くなってくるので、早く船に慣れ、勉強に集中できるように頑張ります。」

気持ちが伝わってくる内容です。
写真は出航直後です。



そして翌日、11月22日。
この日にやったのは
 タンツー(甲板磨き)、明石海峡航路航行実習、日出没の計算、小豆島沖投錨の見学
です。
それでは、浅井くんの日誌です。
「朝の朝礼は、乗船実習では初めてだったので主直として緊張しました。
タンツーの作業は、想像していたよりも体の痛くなるものでした。ですが、その分、久保山先生からの蜜柑や大村先生から頂いた羊羹が美味しく感じました。明石海峡航路の実習では、明石天文台や明石大橋をしっかりとこの目に納めました。又、船橋の外に出ると風が心地よく楽しめました。
 夕方に行われた、小豆島の沖での投錨作業は見学だけでしたが、専攻科生の作業している様子を見て、何となくですが作業の流れを掴む事ができました。
 将来、遠洋の船に乗るに当たって、こういった実戦経験の出来ることはないと思うので、わからない事はどんどん聞いていきたいと思います。」

瀬戸内海航路を楽しんでいるようです。
写真はタンツーです。



11月23日の主直は渡邊くん。
この日にやったのは
 タンツー、自習、航路実習【航海】
です。
「昨日に引き続きデッキ磨きをやりました。ただ、昨日はワッチで参加できなかったので、初めてのデッキ磨きです。実際にやってみると意外と汚れており、綺麗になるまで磨くのに時間がかかってしまいました。
 自習時には、専攻科生の授業を見学しました。プロペラの構造や効率を上げるための仕組みを学ぶことができたと思います。
 航路実習では、航海の難所である備讃瀬戸北航路と来島海峡中水道に架かる瀬戸大橋と来島大橋を見れてとてもよい経験になりました。また、渦潮の出来る仕組みや流れの異なる潮流が衝突することによる海面の様子を実際に見ることができ、とても勉強になりました。
 この実習中の経験を今後の学園生活や就職先の漁船で活かせるようにしたいと思います。」

ワッチというのは航海当直です。
写真の左から2番目が渡邊くんです。


学科試験のないAO式入試を追加実施します。詳しくはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html

静岡県立漁業学園
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 園長のつぶやき
主直日誌をみると、生徒が漁師になるためにがんばっていることが分かります。
中学、高校の時と違って、充実した毎日だと思います。
それは将来目標を持っているからです。

多くの人が自分の将来を決められず高校、大学に進学しています。
大学をでたって、まだ決められない人もたくさんいます。

なにか思うものがあるなら、そこに飛び込む勇気が必要です。
学園生には、その勇気がありました。
結果を心配ばかりしても仕方ありません。
「案ずるより産むが易し」です!

コメント
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