静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水泳訓練 海に移行

2018年07月02日 09時38分21秒 | 実習

プールでの水泳訓練が終了。
今度は海で練習となります。
場所は焼津漁港の東側、浜当目海水浴場です。
YouTubeの学園チャンネルにも近くアップしますよ。
ちなみに最新動画はアーク溶接講習です。
https://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow

写真では、生徒の表情までわからなくてごめんなさい。
その辺は動画をお楽しみに!


休憩中は砂に埋められる生徒もいて、みんな楽しんでいました。
砂が黒いんで、天気がよいと「あっちっち」ですけどね。


ところで、プールと海での違いです。
海水は真水より重いので、浮力が大きくなります。
だから、体が浮きやすくなります。
その代わり波があるので、その分、泳ぎにくくなります。
加えて、足が着かない不安感はより大きくなります。

「ピエール瀧のしょんないTV」の中で、水泳訓練をする理由について
  「海で多少泳げても助からない」
とお話ししました。

これは、いくつかの意味があります。
泳ぎに自信がある人が海に落ちて、遠くに陸が見えたとします。
で、そこまで泳ごうとしますが、簡単に行きません。
潮の流れがあったり、服を着ていて泳ぎにくかったり...
プールで数キロ泳ぐのとは全然違います。
ついには体力を使い果たします。
じゃあ、どうするか。
まずライフジャケットの着用をすること。
不幸にもライフジャケットを着用してなければ、浮いているものを見つけてつかまります。
それもなければ、ただ浮くだけでじっとします。
できるだけ、体力を温存です。
これで救助を待ちます。

大事なのは海に落ちて、パニックにならないこと。
海の水に慣れて、落ち着いて行動することが生死を分けます。
だから水泳訓練は大事ですが、海に落ちた時に遠泳して助かるためではありません。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
7月の見学会は28日と29日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
「行ける高校がない」という話しを聞くことがあります。
かつての学園も、こんな人が少なくなかったかも知れません。
素行が悪くて...ではなく、学力の話しです。

今は通信制やら、単位制やらで、高校の種類も増えたし、
少子化で定員割れも多い。
だから、実際に「行ける高校がない」のではないのでしょうけど、
「公立高校で」あるいは「通学圏内で」と言う条件加わると本当にないのかも知れません。

この「行ける高校がない」と心配をするのは親や先生で本人ではありません。
高校進学を気にする人なら、勉強するでしょうから「行ける高校がない」とはならないでしょうね。

「行ける高校がない」なら学園に来てください!
なんて言う気はサラサラないですよ。
学力はともかく、消去法で漁師になることを選んでもダメだからです。

でも、親や先生が「行ける高校がない」と心配するのはどうなんでしょう。
高校あるいは大学も同じですが「行くことが目的」ですか?
学校は勉強したり、技術を身につけるために行くんですよね?
高校に行くのは「目的ではなくて手段」であるはずです。

「行ける高校がない」人が「行ける高校があった」として、高校でどんな勉強をするんでしょうね。
高卒の学歴があれば、より良く生きていけるのでしょうか。
逆に、中学の勉強がしっかり身についていれば、世の中にでても十分やっていけると思います。

とは言え、「行ける高校がない」と心配する親の気持ちも分かります。
でも、行ける(入学できる)かどうか?ではなく、進学することがお子さんにとって有効かどうか(役に立つか)を基準に考えて欲しいと思います。
高校で勉強についていけなくても、将来のために得るものがあれば、良いかも知れません。
それでも、高校に行くのは手段です。目的ではありません。
これから、どんどん実力主義の社会になります。
その社会で、生き抜く方法を考えて欲しいと思います。

コメント
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