静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

わかたか実習

2017年08月31日 10時50分37秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

9月も見学会を開催しますよ!詳しくは学園のホームページで。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/kengakukai-aug.html
漁師.jpでもお知らせしています。内容は同じです。
http://www.ryoushi.jp/regional/22/9.html
必ず、事前のお申し込みをお願いします。


救命筏(きゅうめいいかだ)の講習が延期(えんき)になってしまったので、二学期最初のわかたか実習を行いました。
前日に近くの漁師から「ちかくでシイラが捕れる」との情報をキャッチ!
引き縄で釣り実習も行うことになりました。

海上は少しうねりが残っていました。
でも、この日はみんな元気。と言うのもシイラがどんどん釣れました!
それとマルソウダ。
魚が捕れるとみんな気分が軽いです。

研修生は「船に乗るのは初めて..」と言うことでしたが、船酔いもせずにシイラを釣りあげていました。
さすがです。

生徒の人数以上も釣れたので、午後からシイラを下ろすことにしました。
この様子はまた明日。

研修生は焼津市長を表敬訪問(ひょうけいほうもん)。
市長から「焼津を第3の故郷くらいに思って欲しい」とお話しがありました。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 【シイラ】
シイラと言えば海外では高級魚。
ハワイではマヒマヒと呼ばれています。
しかし、静岡県の漁師で、特に年配の方でシイラを食べない人がいます。
それは「死人を食べる」という話しが漁村であったためです。
一つにはシイラの鋭い顔つき。
そして、シイラはカツオのように漂流物(ひょうりゅうぶつ)について泳ぎます。
海に浮かぶ水死体の近くにシイラが泳いでることを見ることがあったのでしょう。
でも、今の漁師はそんなことはありません。
シイラがおいしい魚であることも知っています。

 園長のつぶやき
昨年の生徒で「でんぐり返りをすると、船酔いしなくなる」という話しをテレビで見た人がいました。
船酔いがひどく、学園のマイクロバスでも酔うことが多いほどの人でした。
その彼から、昼休みに航海実習棟にマットを引いて特訓をする申し出がありました。
きっと、すがるような気持ちだったんでしょうね。
我々は「本当に効果あるの???」と思いましたが、やらせてみることに。
...残念ながら、めだった効果はなかったと思います。

わかたか乗船ですが、毎日あれば徐々に船酔い耐性(たいせい)がつきます。
でも、乗らない日が数日あるとダメです。
漁師だって、正月明けは船酔いします。
陸上生活が主体で、船酔い克服(こくふく)はかんたんでないのです。

でも、わかたか乗船で船酔いすることもムダではありません。
漁船に乗れば、船酔いしなくなるのは時間の問題。
だから、先輩の漁師は船酔いを病気とは思ってくれません。
気分が悪くても、仕事をしろと言われます。
わかたか乗船で、船酔いの中で体を動かすことを覚える必要があるのです。
動いていれば船酔いも軽くなるし、先輩の漁師も「がんばっているな」と認めてくれるのです。

でんぐり返りの特訓をした彼も、就職直後(しゅうしょくちょくご)は船酔いに苦しみましたが、今はもう大丈夫です。

コメント
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