静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

平成29年度オープンキャンパス開催2

2017年08月22日 12時00分00秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

オープンキャンパスの様子を昨日からご紹介しています。
午前の説明や施設見学(しせつけんがく)を終え、午後はいよいよ模擬授業(もぎじゅぎょう)の体験(たいけん)です。
昨年はロープワークだけだったので、ボリュームアップ!です。

まずは航海の授業。
ここでは海図を使い、2つの灯台から自分の場所を決める方法を体験です。
これは、沿岸漁業の漁師が実際に使うやり方で「山だて」と呼びます。
海図にある方位の図(コンパス図)と2つの三角定規(さんかくじょうぎ)を使って、2本の線を引いて交(まじ)わるところが自分の位置(いち)。
ちょっと、手こずっている人もいました。
学園では全員に分かるように教えるので心配ないですよ。

そして機関の授業。
機関実習棟で、工具の説明や主機関(エンジン)が働く様子を見ていただきました。
ネジ(ボルト)を回すのにも多くの工具があります。
モンキーレンチはどんなサイズのネジにも使えるけど、使い方を誤るとネジを壊すことなどをお話ししました。
みんな、分かってくれたかな?

最後は航海実習棟でのロープワーク。
かんたんなものを8種類やってもらいました。
こればっかりは、すんなりできる人もいれば、苦戦(くせん)する人もいます。
学園の実習は「飽(あ)きるな、諦(あきら)めるな」です。
すぐできた人は飽きずに何度もやって熟練(じゅくれん)すること。
できない人は、必ず出来るようになるので諦めないこと。
諦めなければ、最後にはできるようになります。
他の人との競争(きょうそう)ではありません。自分との勝負(しょうぶ)です。

最後にアンケートにご記入いただき、終了。
北は北海道、南は大阪までのご参加がありました。

みんな学園の生徒になってくれるのを期待します!

学園では9月以降も見学会を開催します。
夏休み中に来る機会がなかった方も、まだまだ大丈夫!
日程はこのブログやホームページでご案内します。
もちろん、平日に学園においでになって生徒の様子を見るのもOKです。

お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【山だて】
古くから行われている「漁師の知恵(ちえ)」です。
人によってはGPSよりも正確(せいかく)に魚のいるポイントに船を付けることができます。
しかも、海図もコンパスも使いません。
ここが参考になりますよ。図で説明されています。
http://gomoku.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/gpstest-455b.html
漁業を行う、魚の捕れる場所を「漁場(ぎょじょう)」と呼びます。
海図には漁場も記されています。
そして、漁場には近くの山の名前がついている場合は多くあります。
これこそ、漁師が山だてを行っていた名残なのです。

山だて以外にも、空の色などから天候(てんこう)を読む漁師の知恵もあります。
これも、ごく狭い範囲(はんい)なら天気予報(てんきよほう)より当たることも珍しくありません。
ただし、山だては陸地が見える場所だけ。
陸が見えない場所では、別の方法が必要(ひつよう)になってきます。

コメント
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