漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
1学期最後のわかたか実習の様子をYouTubeにアップしましたよ。
https://www.youtube.com/watch?v=Njin0LSiHpY
生徒が学園に来ることになった経緯(いきさつ)はさまざまです。
自分で探して...
たまたまポスターを見た...
先生の紹介...
どちらにしても、学園に来ることになったのはたまたまか?
今日はそんな話しです。
私が静岡県の水産技師となったいきさつです。
今思うと、不思議(ふしぎ)なことがたくさんありました。
私が産まれたのは伊豆は熱海(あたみ)のはずれにある漁村です。
ただ父は漁師ならず洋服屋でした。
小学校6年生の時、叔父(おじ)から静岡市の私立中学(高校までの6年制)を紹介されました。
まだ卒業生もいない新しい学校でしたが、親も私もその気になり、受験することになりました。
静岡市で模擬(もぎ)テストを受験したときのことです。
会場の向かいに大きな本屋がありました。
私が小学校のときに住んでいた伊豆の漁村には本屋がありませんでした。
本が好きな私と父は、テストの後にその本屋に立ち寄りました。
青い表紙で変な絵の描かれている本が目にとまりました。
「ムツゴロウの博物誌(はくぶつし)」
です。
その本を手に取ると、父が買ってくれました。
作者の畑正憲(はたまさのり)さんは、後にテレビにも出て有名になりましたが、当時の私には全く知らない方でした。でも、その本はとてもおもしろくて、書かれている生物の話しには惹(ひ)きつけられました。
静岡の中学に進学した私は、そのまま同じ学校の高等部に進みます。
機械が好き私は、高校2年生までは工学部に進学を考えていました。
生物には全然興味(きょうみ)なし。これは今でもあまり変わりません。
でもあるとき、「ムツゴロウの博物誌」を読み返しました。
読み終わると、進路希望を水産学部に変更しました。
今思うと、変えるにしても、なぜ生物学科でなく、水産学部だったのか???
もしかしたら、私が漁村生まれだったのが影響していたのかも知れません。
いずれにしても、水産学部に進むことを決め、鹿児島の大学に行くことになりました。
大学4年の時、神奈川県の試験を受け、失敗。
2年後に再度受験するのですが、受ける県を神奈川県から静岡県に変更しました。
なぜ静岡県したかというと、先に静岡県に採用されていた同級生が誘(さっそ)ってきたからです。
でも、その人、酒に酔って私に電話をかけてきたので、自分が誘ったことを覚えていないんですよ。
ともあれ、静岡県を受験。めでたく1次試験を合格。
1次試験の合格者は4人いました。でも、私より上位の大学出身者2名いたんですよ。
しかし、その二人が最終合格発表までにつぎつぎ辞退(じたい)しました。
このため、最終合格の2名に入りることができ、静岡県の水産技師になることができました。
もし、静岡市にある中学の紹介がなかったら?
模擬テスト、畑さんの本を買っていなかったら?
高校生になって、その本を読み返さなかったら?
大学4年生で神奈川県の試験に失敗しなかったら?
酔っ払った同級生が電話をかけてこなかったら?
静岡県の合格者で辞退者がいなかったら?
こんな「もしも?」と思うことの積み重ねで私は静岡県の水産技師になりました。
これって、今の仕事をするために、たくさんの導きがあったのでしょうか?
そして漁師になろうとして、学園に来ることをお考えの方。
あなたが漁師になることに向けて、学園に行くと言う導きがあったのかも。
自分におきたことを思い出してください。
でも、学園に来ることを決めるのはあなたです。
8月19、20日は模擬授業も体験できるオープンキャンパスを行います。
学園がどんな学校か、しっかり見てください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
加えて、8月の学園見学会平日版も14日から18日まで開催します。
土曜、日曜は来ることができない方は、こちらへご参加ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/kengakukai-aug.html
なお、どちらも事前に申し込みが必要です。
詳しくはホームページをご覧ください。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp