くらしのなかにアタマのカタマリ

真鶴と札幌と甲府のどこで老後を過ごそうか悩みながらブログを書くのである。

帚木蓬生 『千日紅の恋人』

2009年06月11日 00時32分38秒 | 本を読んだり。

ちょっと前に、同じ作者の『閉鎖病棟』を読んで、他の作品も読んでみたくなって手を出したのがこちら。

千日紅の恋人 (新潮文庫)
帚木 蓬生
新潮社

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父親の遺した古いアパートの管理人・時子の物語です。
家族のように厳しく、そして優しく、アパートの住人達の面倒をみる時子。
いろいろな問題を抱えていますが、彼女は常に気持ちを強く、まっすぐに持って問題にぶつかっていきます。
そんな彼女の前にひとりの男性が現れ、彼女は心を惹かれていきますが…。

恋愛物語といっていいと思うのですが、その部分は割とあっさり。
それよりも、アパートの住人たちとの交流の方に筆が割かれていて、大家さんって大変なのねと思ったり…。
人生、まじめにがんばっていればいいことがあるんだな、と思わせてくれる小説です。


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コメント (2)
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