担任の味噌汁に抗うつ剤を溶かして飲ませた女子高生、不倫相手の妻へのいやがらせから殺害までをネットで依頼したOL…聞いたことのある様々な事件の裏側に迫る！
…と言っても、実はすべてフィクション。
それなのに、どうしてこんなにリアリティを感じるのか。
 | 三面記事小説 (文春文庫) |
| 角田 光代 | |
| 文藝春秋 |
怖いけれどもやめられないとまらない短編集。
…って、コトバにしてしまうと、なんて陳腐な物語なんだ！！
決して陳腐ではありません。
それどころか、深い湖に放り投げられた石が波紋を起こしながら沈んでいくかのように、心を動かし、沁み入る物語。
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5巻まで発売中。
ああ、どうか読んで読んでっ！！
『西洋骨董洋菓子店』『大奥』などで知られるよしながふみの『きのう何食べた？』。
（…とか書きつつ、私はこの方の漫画はこの作品しか読んだことがありません。すみません…）
毎回描かれる料理シーンが素晴らしいです。
何が素晴らしいのかって、美味しそうなメニューでありながら「すぐ作れそう」な感じ。
時には手の込んだごちそうも登場しますが、基本的にはササッと簡単に作れる、それでいて栄養バランスや味のバランスも考えられた、主婦大喜びなメニューがほとんどです。
私もいくつか、この漫画からレシピを拝借しました。
「ゲイカップル」というあたりで敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろそれがちょっとしたユーモアになっていたり、さらりと苦労話が入っていたりなど物語を彩るスパイスに。
掲載誌が週刊モーニングというあたりからも、男性にもあまり抵抗なく読めると判断されているのではとうかがえます。（そのあたり、私は男性ではないので推測ですが…。）
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4巻が先日発売。
先日、赤羽馬鹿祭りに合わせて、清野とおる氏の新刊『東京都北区赤羽』4巻が出ました。
相変わらず赤羽の面白いお店やおかしな人々の話が詰まったこの1冊（というか、1～4巻まで出ているので4冊？）、なんとも言えない味があってお勧めです。
ちなみにこの漫画、赤羽では『ONE PIECE』より売れているとか。
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4巻に掲載されていたお店の一つ、「寿司清」に行ってみました。
実は連休中にもこのお店を探しに辺りをウロウロしたのですが、なかなか見つけられず…。
その後、仕事帰りにもう一度ウロウロしてみて漸くお店を発見しました。
ガラス戸には清野氏の色紙が飾ってあり、しかも「清野とおるさんをご存知の方、寿司清野とおる券差し上げます」と書かれた張り紙が。
「寿司清野とおる券」って！！！ これは夫を誘って絶対行かねば！！！！！
…とは言っても、回転していないお寿司屋さんはやっぱり敷居が高く。
何度もためらい、一度はくじけそうになりながらもやっと入店。
変に緊張してしまって、なかなか「漫画見ました！」と言えなかったのですが、ビールの力を借りてようやく「おじさん似てますね、漫画に」と言ってみました。
すると「あ、本をご覧になって来られたんですか」と、優しく言ってくださったので、「ホッ」。
休日はそういうお客さんが増えたのだそうです。
さらに、店内にもう一人いたお客さんも「俺も漫画見て来たんだけどね」と。
その方は、漫画に出てくるお店はほとんどご存知で、漫画に出てくるペイティさんに会って歌ってもらったりツーショット写真を撮ってもらったりしたとか。すごい！！
暫し『東京都北区赤羽』談義に花が咲き、もちろん「寿司清野とおる券」もいただいちゃいました。
肝心のお寿司ですが、エンガワもタコもサーモンもホタテも…どれもこれも申し分なく美味しかったです。
あと、子どもみたいでなんなのですが、卵がむちゃくちゃ美味しい！！
漫画には「安くてうまい」と書いてあったのですが、残念ながら回転していなお寿司屋さんに自腹で行ったことがないので、他と比べて安いかどうかは判断ができないのです…。でも、美味しいのは確か！
店主はもちろん、お店の方々はとても感じがよくて、絶対また来よう、と心に誓いました。
ちなみにこのお店、2年ぐらい前までは「魚がし うるとらまん」という店名だったそうで、今でもお店の前にはショーケースに入ったウルトラマンのフィギュアが飾ってあります。
お店の方は別にウルトラマンのファンではないのですが…このあたりの事情は是非とも漫画で。
