くらしのなかにアタマのカタマリ

真鶴と札幌と甲府のどこで老後を過ごそうか悩みながらブログを書くのである。

地震なうの話。

2011年03月20日 14時31分16秒 | 今日のできごと。

3月11日の地震から1週間以上が経過。
つらつらとその日のことを書きだしてみる。

地震が起きた時、私はレジに入っていました。
その時点ではお客様と「揺れてますね」なんて言ってちょっと笑ったりなんかしちゃっていたのですが、揺れがどんどんひどくなり…。
具体的には、レジ上のペンダントライトが振り子のようにブランブラン揺れて、天井にぶつかりそうな勢いでした。
社員の人が「棚から離れてください」と叫び、私は「すごく揺れてる」と思いながら変に冷静であったりもして。
後で聞いた話では、うちのお店が入っているフロアは、お客様もスタッフも比較的冷静だったようす。
いったん揺れが収まりそのまま営業しそうな勢いでしたが、余震が続き、お客様を誘導したあと退避命令が出たため屋外へ。
屋外でしばらく待機していましたが、言われるままにすぐ出てきたので寒くて仕方がなかった。

しばし寒さに耐えたのち、再び店内へ。
背の高い棚からは本が通路に落ち、棚下の引き出しは飛びだし、棚自体が元の位置から数センチずれているところも。
なんというかもう、ひどいとしか言いようのない有り様。
次の指示を待ちつつ店内を片づけ。「このまま閉店」という判断が出たので、結局18時ごろに店を後にしました。

電車が動いていないため、同じ方向のバイト仲間と連れだって歩いて帰ることに。
彼が道を知っていたので、ところどころで近道を行くことができてありがたいことでした。
私はひとりでいるのも好きなマイペース人間なのですが、こういうときは、やっぱりふたりでよかったです。何かを話しながら歩くというのは気も紛れるし、心強い。
ただ、地震が起きてから電話がつながらず、メールが受信できない状態(センター問い合わせをすれば受信できたのですが、途中まで気付かなかった)だったのが、家族の無事がわからなくて辛かった…。

大通りには同じ境遇の人がいっぱい歩いていました。
どこかの駅に近づくたびに、封鎖された駅とタクシーやバスを待つ人の列を見てやるせない気持ちになったりもして。
徒歩で帰れる人ばかりじゃないもんね…。
途中途中のコンビニや飲食店には人がいっぱい。みんな寒いし、おなか減ったよね。
家の近くまで来たときにコンビニに寄ってみたのですが、その時点でケータイの充電器は売り切れ、カップ麺・パンもほぼ無し…という状態でした。
甘いものが欲しくて、バームクーヘンを購入。

そうして、結局、約3時間半かけて自宅に到着しました。
それでもその日のうちに帰ることができてよかったのでしょう。
夫は翌日にならないと帰って来られなかったし、午前2時とか3時に家に辿りついた友人もいたのですから。
そういえば、メトロや私鉄は復旧して夜を徹して運行してくれていたので、友人は途中からでも電車に乗れて助かったようです。
近所の小学校には人がいっぱい非難していて、「満員なので○○中学校へ回ってください」の張り紙。
うちの近所は高齢者が多いので、帰宅難民だけではなくひとりで家にいるのが不安なひとも、避難したのかもしれません。

テレビをつけて、想像していた以上にひどい被災地の惨状にただただ茫然。
帰宅途中はケータイの電池がなくなって誰とも連絡がつかなくなるのが怖くて、Twitterやらニュースやらは見なかったので、ここまでひどいことになっているとは思わなかったのです。
あとで聞くと、上司(ちなみに徒歩帰宅途中で諦めて野宿したらしい)は携帯ラジオから情報を得られたというので、今後はラジオを持ち歩こうと思いました。
その後も余震が続き、夫も帰って来なかったので、あまり眠れませんでした。

あれから一週間以上が経つ今も、余震が続き、原発が暴れだし、大変なことになっています。
それでも、被災者のため、日本のため、ひたすら頑張ってくださっている方々がいる。
本当にありがたいことです。
私にできることは、節電と募金、そして仕事をがんばるぐらいのことですが、がんばるよ。
そして、がんばろう、ニッポン!


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書店で見かけた人の話。

2011年03月08日 23時40分53秒 | 今日のできごと。

いや、何か袋にでも入っていたら、百歩譲って買い物帰りかと…。

でもむき身のネギ一本だけだったし。


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角田光代 『三面記事小説』

2011年03月04日 23時26分51秒 | 本を読んだり。

担任の味噌汁に抗うつ剤を溶かして飲ませた女子高生、不倫相手の妻へのいやがらせから殺害までをネットで依頼したOL…聞いたことのある様々な事件の裏側に迫る!

…と言っても、実はすべてフィクション。
それなのに、どうしてこんなにリアリティを感じるのか。

三面記事小説 (文春文庫)
角田 光代
文藝春秋


怖いけれどもやめられないとまらない短編集。


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