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愚者のジャンクションの感想レビュー(ライトノベル)

2015年09月05日 20時42分22秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『愚者のジャンクション-side friendship-』(耳目口司先生原作、まごまご先生イラスト)が発売中です。
丘ルトロジックのコンビ再びということで話題ですね。

表紙は、主人公の“名探偵”十文字とヒロインズ。
それぞれに思い詰めた感じの表情が印象的ですね。
これから何が始まってしまうというの((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

お話的には、6人の特新生が存在する超進学校を舞台に、エーミールを名乗る謎の人物による殺人事件が発生。
被害者と友人だった十文字は、事件を追う中で特新生の抱える闇や被害者の意外なヒミツを知ることになって……というサスペンス展開です。

耳目口司先生の作風的に、多分エグい展開が来るんだろうなぁと予測しながら読んでいたのですが、案の定というか想像以上に心を抉っていく演出が待ち受けていて驚かされました。
これは心臓に悪いでぇ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
ぶっちゃけ、バッドエンド的な救いの無さなので、読後感はかなり胸糞悪くなってしまいましたが、今巻で明かされなかった部分については後日アナザーサイドが刊行されるとのことで納得。
個人的には、同時刊行で一気読み&スッキリしてしまいたいところでしたが、今巻の情報を元に真実を推測するミステリー的な読み方を楽しむのはアリかもしれませんね。
トリックよりも先に物語ありきなスタイルな分、厳密な意味で正解にたどり着くことは不可能に思えますが、伏線のまま残されている部分が次巻でどう回収されるのかに注目したいなと。

人間離れした才能の持ち主である特進生達が個性的で、周囲から“名探偵”と揶揄されつつも凡人である十文字がどうやって彼らの協力を取り付けていくのか?が大きな見どころなわけですが、初めから味方側のふたりはともかく、残りがヤバそうな奴ばかりで生きた心地がしない件。
善悪は省みず、自分の意志を優先した振る舞いの数々に、その道の天才ならではの歪さを感じてしまいますね。
普通の人とはものさしが違いすぎて行動が読めませんし、むしろ翻弄されっぱなしの罠。
特に、十文字に接触してくる真聞部の夜月の真意は物語の核心と密接に関係していそうで気になりました。
……そう、気になりまくってたのに最後のアレは全くの不意打ちで放心状態ですわw

ラブコメ的には、十文字が超絶鈍感設定ということに加えて人死にまで出ているので抑え気味でしたが、何気にハーレム&モテモテ属性で羨ましいことよw
事件さえ起こらなければ、限定的ながらも穏やかな日常が続いただろうにと思うと切ないですが、部長と佐藤という寄り添い続けてくれる存在があったからこそ、無理を通しながらも捜査を続ける事が出来たんでしょうし、飼育部の友情は絶対という言葉を単なるスローガンで終わらせず、有言実行出来たのではないかと。

仮にハッピーエンドを目指すのが最終的な目標になるのだとすると、最初の殺人が行われた時点で、完全無欠のハッピーエンドには成り得ないという矛盾が起こってしまうわけですが、その辺りを次巻以降でどう描いてくれるのか気になります。
特進生といえど、異能で時を遡ったり死者を蘇らせたりは出来ないでしょうから、殺人事件が起こる前に別ルートに分岐するようなパターンかしらと予測しているのですが、果たして?
2巻の時点で全てが明かされるのか、また違う犠牲者が出てバッドエンド→被害者が出る前にエーミールを見つけ出せるまで巻数を重ねていくのか。
いずれにしても、最後まできっちりと描き切って頂けるよう期待♪


気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。


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