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吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる5巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2015年09月05日 20時37分40秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(5)』(野村美月先生原作、竹岡美穂先生イラスト)が発売中です。

表紙は、詩也と綾音先輩のご両人。
晴れて恋人になったふたりらしく、とても安らいだ表情なのが印象的ですね。

お話的には、前巻終了後から3年生組の卒業までに起こった各キャラのエピソードをまとめた後日譚構成です。

残念ながら今巻で打ち切りとなってしまった本シリーズですが、詩也と綾音先輩のラブラブ恋人生活や、偲先輩の不器用にも程がある告白するの?しないの?話等、本編で気になっていた部分が補完出来るように配慮されているのが伝わってきて心温まりました。
本当なら、この後に待ち受けるであろう波乱の物語を実際に読んで行きたかったですが、現時点で既に本命カップルは成立済み、詩也の娘であろうアリスの語りからもふたりが幸せに過ごしたのは(寿命的な別れが訪れたにせよ)確定しているわけで。
この後もこういう感じで色々ありながらも前向きに進んでいったんだろうなと感じられる終わり方でまとめられたのは良かったと思います。

ぶっちゃけ、入り込む余地がなくて負け確定状態の凪乃と理歌には酷な状況になってしまった感がありますが、自分の心と向き合った上で自分がこうしたい!と思う方向へと歩き始める姿は感動的でしたし、たとえ実らない恋であったとしても、後で振り返った時に良い恋が出来たなと自分で感じられるような思い出になっていると良いなと思います。

綾音先輩の詩也に対する愛情の深さがしっかり描かれていたというか、セーブしていた部分も余すこと無くダイレクトに伝えられるようになったことで、心に不安を抱えたりすれ違ったりすることもなくなりましたし、その絆が断ち切れないものとして描かれているからこそ、雫の恋が成就しない切なさがより一層際立って来ることにも繋がっているのがお見事でした。
ふたりが気兼ねなく甘えたりムラムラしたり&させたり出来るようになったのを見るだけなら、ごちそうさま!リア充爆発しろ!末永くお幸せに!と、嫉妬しつつもハッピーエンド待った無し路線なわけですが、読者としてはやはりもうひとりのメインヒロインポジションである雫の見せ場も作って欲しかったですからありがたい限り。
というか、ラストの引きで意外な人間関係が存在していた事実を明かしていくとか、これは良い置き土産過ぎるw
あの人、何をどこまで知っていたのか、私、気になります!

基本的に、詩也が体育会系の熱血&爽やかイケメンという事で、自分を重ねて読むのは難しい部分がありましたが、自分が吸血鬼であるという事実を抱えながら綾音先輩に対して思い悩む様子には十分感情移入できましたし、この後も綾音先輩と二人三脚で人間らしく喜怒哀楽を経験しながら過ごしていって欲しいですね。
詩也を受け入れた綾音先輩については、ここから年月を重ねることで新たな問題と直面する事も多いと思いますが、詩也の支えを受けながら、持ち前の舞台度胸で乗り切っていって頂きたいところです。
詩也と強い絆で結ばれた綾音先輩なら、今までとは違って雫とも真っ向からガチで渡り合えると思いますし、いずれはそのおおらかさで彼女の傷付いた心すら受け止められる日が来るかもしれませんし♪

名残はつきませんが、両先生ともシリーズ完結お疲れ様でした&素敵な作品をありがとうございました。
年内発売予定の次回作を心待ちにしております。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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