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gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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僕は友達が少ない11巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2015年08月27日 16時49分53秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『僕は友達が少ない11』(平坂読先生原作、ブリキ先生イラスト)が発売中です。

表紙は、隣人部キャラ勢ぞろいの最終巻に相応しい1枚。
ヒロインズの笑顔に感無量ですね。

お話的には、幸村の告白を受け入れた小鷹が、卒業までの1年間を隣人部のメンバー達とどう過ごしたのかが綴られた「全編エピローグ」的展開です。
今までの伏線が回収されると同時に、登場キャラそれぞれの進路も描かれる内容で、まさにシリーズ集大成♪

友達と恋人とどちらが大切なのか?と尋ねられたら、大概の高校生は恋人の方を選ぶような気がしますが、友達という人間関係に並々ならぬ憧れを抱き続けてきたのが他ならぬ隣人部メンバーなわけで。
既にお互いが事実上の友達であることを自覚している中、小鷹が彼にとっての恋愛的本命である理科と、小鷹への想いを募らせる夜空、星奈、幸村の誰と結ばれることになるのかドキドキさせられましたね。
普通のラブコメなら、誰か1人と結ばれてめでたしめでたし♪となるわけですが、彼女が出来る=試合終了とはならないあたりリアルだわw

現実でも、くっついたり別れたりを何度も繰り返すことはままありますし、恋愛自体が最大のテーマなのではなく、それも含めた小鷹とその友人たちの青春時代を描くのが本シリーズという物語だったと、ある意味原点回帰する内容で締めくくられているので良かったと思います。
鍋やらゲ◯やら、シリーズ冒頭を思い出させるバッドトリップのシーンは、某奇面組よろしく夢オチエンドだったらどうしようかと無駄に焦ってしまいましたが、ラストの小鷹のモノローグに、本作の全てが集約されていて感動的でした。

ラブコメイベントとして超重要な夜空の告白シーンが、いわゆる最近のラノベにありがちな表現ネタ的な演出で描かれているあたりも、青春>ラブコメであることを端的に表している気がしますし、今まで本シリーズの表現の一部分だけを抜き取ってこき下ろしてきたアンチファン層に対する意趣返しとして小気味良かったかと。
ぶっちゃけ、ネットやSNSが広まり、動画配信のコメント機能が当たり前になった最近のオタ界隈の環境的には、作品を読まずに興味本位で乗っかって煽ることもひとつのパターンとして根付いてしまった感があるわけですが、真面目に作品を創りあげようとしている作家さん、イラストレーターさんや、楽しんで読んでいるファンがそれを見て傷付くことあることを忘れないでいただきたいところです。
とはいえ、インターネット感想垂れ流しマンである自分も、人のことを偉そうに批判出来るものではないわけですが……閑話休題。

さて、驚くほど不器用で、遠回りしたり、互いを傷付けてしまう事もあった小鷹達ですが、そんな残念さも決して無価値ではなく、彼らが成長していくための糧になっていましたし、隣人部という空間が単なる逃避のための場所ではなく、愛すべき掛け替えの無い空間になっていたのは疑いようが無い事実。
設立の経緯やらそこで巻き起こった各種イベント・騒動については、フィクションらしく現実離れした部分が多かったとはいえ、普通の友達作りもままならないコミュニケーション下手だった彼らが、狭く深くではありますが強い絆で結ばれ、リア充もかくや!という程に青春を謳歌出来たのは、彼ら自身が頑張った結果だと言えるかと。
歪ながらも居心地の良い空間であった隣人部での予行演習があったからこそ、そのうちの何人かはクラスや生徒会での交流も持てたわけで。
大多数の生徒には必要とされていなかった隣人部ですが、救いを必要とする部員達を救うだけ救って静かに存在し続けるとか、まさに現代版駆け込み寺という感じですね。
最初からそういう施設があったわけではなく、夜空をはじめとしたメンバー達の意志がより集まった結果として設立&存続したということがポイント。
小鷹達の卒業後、隣人部がどう変化、或いは消滅していくのかはわかりませんが、青春時代の大切な思い出自体はは彼らの中で失われず、今後の人生を彩る糧となっていくんでしょうね。

正妻戦争問題については、物語的に幸村が悪者になってしまったように感じられたのが賛否両論ありそうですが、ラノベ系優柔不断主人公を攻略する方法としては極めて正攻法で効果バツグンでしたね。
オタ系男子は基本的にリアル女子が苦手だと思う(個人的偏見)のですが、そんなリアル女子の強さとエグさをまざまざと見せつけるのが男装美少女の幸村という罠。
理科派の自分としては正直ドン引き過ぎてリアル女子怖い(´;ω;`)ブワッな気持ちになってしまいましたが、武士になるのも小鷹と結ばれるのも彼女自身の望みでしたし、そんなブレなさ自体が幸村らしかったかと。
今回は予想以上に真面目&シリアス展開だった分、露骨なヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフ要素が少なくて残念でしたが、それぞれの進路という美味しい餌も与えられたことですし、その後の小鷹が誰とどんな人生を送ったのか妄想して楽しむとしましょう……薄い本的な方向で(*´∀`*)ポワワ

とにもかくにも、両先生とも無事の完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました。
アニメ化をはじめとしたメディアミックス展開を含め、ラノベの歴史に一時代を築いた感のある本シリーズを、最初から最後までリアルタイムで楽しむことが出来たのはとても幸せでした。
今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。

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