gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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アスラクライン第11話『隣にいてくれる日常と非日常』の感想レビュー

2009年06月12日 02時04分12秒 | アスラクライン2&1期
哀音メイン回の前編的位置付けのお話です。

今まで断片的にしか出番の無かった哀音ですが、その過去が色々と明らかになると同時に、斜影体に関する重要な事実も明らかになっていくという伏線回でもあったり。
ただ、原作では7巻のお話という事で、前回との間に割愛されたエピソードが結構あるのがちょっと残念かも。
ひかり先輩も出番無しみたいですね…。
お話的には、佐伯妹が足を挫いてしまい、家まで送ってあげることにした智春が、佐伯兄からパーティーへの誘いを受け、哀音の母親である志津間霧絵と引き合わされるという展開です。
パーティーをする理由は、その日が哀音の命日だから。
斜影体の話は佐伯兄から聞かされつつも、実際に見ることは出来ない我が娘…と考えると、かなり切ないシチュエーションですね。

霧絵の言葉にもあった通り、生前の哀音は元気はつらつなお転婆な女の子で、どちらかと言えば操緒のような明るいタイプでした。
そんな彼女が何故、今のような無口キャラになってしまったのか?というのが、大きな謎になっていると思います。
単純に一度死んだことでそうなった…というのもありそうに思えますが、操緒は昔と変わらない性格のままですし、それだけでは無さそうですね。
他の斜影体のキャラクター達も、基本的にはあまり自己主張をしない、おとなしいタイプのキャラが多かった…ということは無関係ではないかも。
ここまでのお話を思い返しても、斜影体というのは元々そういう感じのキャラが多いのかな~と考えるのが自然な気がしますが、ここに『操緒が大事ならアスラ・マキーナを使ってはいけない!』という警告があったことを照らし合わせて見ると、何かが浮かび上がってくるかもしれませんね。

パーティーで催された一発芸大会には、予想以上の寒さ(&超直球セクハラネタww)でちょっと引いてしまいましたが、とりわけ寒かった智春達の幽体離脱ネタが一位に。
理由は、哀音が好みそうなネタだったからという事でしたが、その通り、めったに笑いそうに無い哀音が、珍しく声を上げて笑っていたのが印象的でした。
これが親子の絆というものかと思うとかなり切ないですね。
智春に憑いている操緒は、スタビライザのお陰で姿が見えるようになっているわけですが、その様子を見たことで、霧絵も今までより安心出来たのではないかと思います。
代償行為でしかないと言えばその通りなのですが、そんな些細な事でも大事にしたいというのは、母としての深い愛情ゆえという感じがしてグッと来ますね。
(T_T)
直球で悲しがっている様子を見せられるよりも、自分はなんとか大丈夫ですよ、という様子を見せる今回のような演出の方が色々と想像を刺激されて印象的な気がしました。

また、佐伯妹も哀音の事が見えていない訳で、おそらく哀音の姿が見えているであろう智春の視線の動きを追ってしまったりしていた様子が切なかったです。

もっとも、佐伯妹の智春へのデレっぷりにニヤニヤするパートが多かったのが更に印象的だったので、そこまで重いエピソードというイメージにはなっていませんでしたね。

また、落ち込みかけた佐伯妹に対し、操緒がおどけた雰囲気を見せて気持ちを和らげてあげていたのにも感動させられました。
普段は賑やかし的な振る舞いをする事も多い操緒ですが、実はよく相手を見ている、優しい心の持ち主だという事が伝わって来て好印象でした。
(*^-^)b

パーティーの後、ブランコの席を哀音に譲った佐伯妹。
もちろん、実際には目に見えていないので、自分の心の成長をアピールする意味合いもある、一種のゲン担ぎのようなものだったのでしょうが、光の具合か、想いが伝わったのか、ブランコで佐伯兄に寄り添う哀音の姿が一瞬佐伯妹や霧絵にも見えつつエンディングへ。
非常に綺麗な締め方だったと思います。
佐伯妹と樋口の関係についてや、智春が哀音の姿を収められるように佐伯妹に斜影体が写りやすいカメラフィルムをプレゼントする、といったカットされた要素も多かったですが、親として、親友として哀音を想う霧絵と佐伯妹の気持ちを上手く印象付けた演出は見事でした。
特に細かい設定を抜きにしても、『今はもう非日常の存在となってしまった、見えない相手の幸せを願う2人の気持ち』は上手く伝わって来たので、原作未読の方にも普通に楽しめたのではないかと思ったり。
このままの調子で続くなら、来週も期待するしか!

次回、第12話、『世界が枯れるまで』

ハワイで修学旅行は伊達じゃない!というか普通に羨ましい件ww
でも加賀篝が出て来ているという事はかなり厄介な事態になりそうです。
というか、原作組はハンカチの準備をされる方が多そうな予感かも。
アスラクライン初の大号泣回となるか?


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