gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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バクマン。10巻の感想レビュー(コミック)

2010年10月04日 13時29分42秒 | コミック・雑誌
集英社ジャンプコミックスから『バクマン。』(大場つぐみ先生原作、小畑健先生漫画)の10巻、「表現力と想像力」が発売中です。
いよいよアニメ版の放送がはじまり、話題性もますます高まって来てますね。
Twitterの実況を見ている限りでは、今まで原作を読んでいなかったけど興味を惹かれた!という方が多かったみたいですし、これを機に全巻揃えてみるのもアリかとw

お話的には、自分から「タント」の連載をやめることを宣言したサイコーとシュージンが、エイジに勝てるレベルの作品を用意するために悪戦苦闘しつつも、ようやく彼らにとって一番持ち味を活かし、かつ面白い作品を描けるスタイルを見つけ出す…という展開です。
運命の会議とその結末もバッチリと収録されており、ラストまでハラハラドキドキが止まりませんでした。

自業自得とは言え、自ら背水の陣を敷いてまで、より納得出来る作品作りを目指したふたりの漫画家魂が熱かったです。
いろんなタイプの作品をソツなく作り上げてしまう才能自体も十分スゴイですが、デビューからここまでに積み重ねてきた経験が、新たなステージを求めて試行錯誤するふたりの血となり肉となっていったわけですね。
長い助走期間を経て、いよいよ離陸!という流れは説得力が高かったですし、胸に込み上げてくるものがありました。

今回の結果は、ふたりに経験を積ませ、お互いの長所を最も生かせるようにバックアップし続けてきた服部さんが居てこそだったとも言えるでしょうから、その意味では服部さんも合わせた3人が主人公でしたね。
担当を離れつつも、彼が明に暗にふたりをサポートをしていたことは読者には丸分かりだった訳ですが、単なる漫画家&編集者の域を超えた、双方向の信頼関係がしっかりと描かれていたので良かったです。
岩瀬っちとのラブコメライクなやりとりが描かれて来たのも、今巻で収録されていた内容やラスト部分への展開の布石だったみたいで、その演出には驚きつつも納得させられました。

結局、服部さんの域に達するにはまだまだ修業が必要な港浦氏の扱いについては単純な足かせにしかならなかったなという気がしないでもないですが、先輩編集者である服部さんの姿を見て成長した部分もありましたし、彼自身の働きがキッカケになって、「亜城木夢叶」がまたひとつ自身の殻を破れたというのは大きな意義がありましたね。
これからはライバル編集者として頑張って欲しいところですw

また、サイコーと亜豆のラブラブなサプライズイベントも、今回は嫌味無く楽しめて良かったかと。
ベタゆえに気恥ずかしさも全開でしたが、苦手だった歌を特訓して、自分のものにしていこうと努力していた亜豆の姿が印象的でした。
サイコーがアニメ化までたどり着き、亜豆がそのヒロインの声を当てるのが目標の本作ですから、その為にお互いが努力を続けている姿には、純愛っぷりを感じてニヤニヤしてしまいますね。

作品を生み出している漫画家だけではなく、編集者をはじめとしたその周囲の人間達の支えがあってこそ、素晴らしいマンガが世に出てくるのだ、というまとめかたは少し理想的すぎるきらいもありますが、「シリアスな笑い」がカギとなる本巻では、本編と上手い具合にシンクロする部分も多く、面白さと説得力が両立する良い結果に結びついていたと思います。

さて、とりあえず最後のコマの岩瀬っちがエラい事になっていましたが、このまま新作が飛翔を続けることが出来るのか、11巻が楽しみですね。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

NHKアニメワールド バクマン。公式サイトはこちらから

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