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《名称未設定【ネイムレス・ニュービー】》1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年01月29日 17時46分41秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『《名称未設定【ネイムレス・ニュービー】》Struggle1:パンドラの箱』(津田夕也先生原作、鵜飼沙樹先生イラスト)が発売中です。
第14回えんため大賞小説部門 特別賞ということで話題ですね。

表紙は、主人公の神園祐希を始めとするチーム《名称未設定》の3人と、ゲームに関するサポートを行なってくれるヒロインのチュートリアル。
未来人であるチュートリアルの独特の衣装が、コスプレっぽくて可愛い&セクシーで(・∀・)ニヤニヤですね。

お話的には、多少変わった嗜好の持ち主であるとはいえ、仲の良い友人と先輩と共に平穏な高校生活を送っていた祐希の元に、突然チュートリアルと名乗る少女が表れ、デイドリーマーズ・ストラグルという名前のゲームに参加させられる事に。
勝負に勝って投げ銭(チップ)を集めれば、未来人の力で何でも願いを叶えることが出来ると知った祐希達は、来年起こるはずの第三次世界大戦を阻止するべく、世界を救う戦いを始めることに…という、SF×青春バトル展開です。

特に熱血キャラ!というわけではない祐希ですが、友人であるふたりと過ごす世界を守る為なら、一肌脱ぐことも辞さない、と、なかなか仲間思いな性格なのが好印象でした。
少し斜に構えているところがあるものの、本質的には善人の祐希が、生死をかけたゲームでどのような活躍を見せるのかに、手に汗握らされました。

『ゲームが終了した時点で、ゲーム開始時まで時間が巻き戻る』という安心(?)設定なので、意外とキャラがバタバタ死んでいくのにも驚かされましたね。
1対1ではなく、チーム戦がメインなので、敵の能力を分析して無力化し、自身の持つアイテムで倒すまでの駆け引きが面白かったです。
ニュービーの名前通り、素人状態の祐希達を相手にするのは必然的に格上のチームなわけで、ゲームに慣れるまもなく狙い撃ちにされてしまうのは、FPSゲーム等と共通する部分もあるかなと。

それぞれが個人の願いを叶える為に戦っているとはいえ、勝者はただひとり!というわけではなく、試合数を重ねて投げ銭を貯めればある程度の願いを叶えられるため、殺し合いをしている割には殺伐としたイメージは無かったのですが、中盤以降、とある事情で“どうしても勝たなければならない相手と事情”が出来たことで、物語は一気にシリアスに。
読んでいる最中は結構唐突な展開にも思えたのですが、読み終わってみると、前提を崩すタイミングや伏線の仕込み方といった部分の巧さが感じられたので、結果的には良かったと思います。

一般的なラブコメとは大分雰囲気が違いましたが、友人である綴の祐希に対する想いの強さについては、ゲーム内での行動を通じてしっかりと描かれていましたし、そこにセンパイを加えた三角関係をどう解釈するかで、見え方も変わってくるかと。
読めば判るのですが、読者の意表を付くギミックが複数仕込まれているのには驚かされましたね。
とりあえず、実は百合属性も?なチュートリアルたん(^ω^)ペロペロしたいお!

ラスボス戦前後の流れにややご都合主義的な部分も感じられましたが、オチは綺麗にまとめつつ、少しブラックな含みを持たせてSF小説っぽさを出すことも出来ていたと思います。
祐希に関するとある理由でラブコメ展開にはならないと思いますが、全裸女教師やオタク系ウェイトレス、謎の着物少女の他、個性的な美少女キャラが多数登場するので、鵜飼先生ファンの方は必見かと。
…色々言いたいけど言えなくて歯切れが悪いですが、基本的にネタバレはしない勇気w

ナンバリングされている事と、謎が残されたままになっている部分があることから、続刊にも期待できそうで楽しみです。
話の流れ的に、“暇を持て余した神々の遊び”、というフレーズを思い浮かべてしまいますが、祐希達が今後どんな理由でゲームに巻き込まれることになるのか気になりますね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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