gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

ゲーム・アニメ・ライトノベルの感想サイトを目指します。Twitterでもつぶやいてみたり。

終わりのクロニクル7巻の感想レビュー(ライトノベル)

2008年12月10日 00時03分39秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル』(川上稔先生原作、さとやす先生イラスト)を読み終わったので感想など。

ライトノベルでありながら、ページ数が1冊で1,000を超えた事で有名な、超人気シリーズの最終巻です。

番号が7ではありますが、終わりのクロニクルというタイトルでは14冊目。
この最終巻程ではないものの、いずれの巻も並みのライトノベルを凌駕するボリュームなので、読み応えは十二分以上でした。

いくつもの概念世界を股に掛けた戦いも、遂に最終章というわけで、盛り上がらないハズがないとは思っていましたが、膨大な数のキャラクターが登場するにも関わらず、見事に描ききられているところが素晴らしかったです。

この巻の中だけでも状況が二転三転するのですが、あらかじめ仕込まれていた伏線がキチンと機能しているため、違和感を感じることなく物語に引き込まれてしまいます。

誰が生き残り、誰が死ぬのかということ自体ももちろん重要ですが、その人物達がどの様に考え、どの様に行動するのかという過程の部分にこそ、この作品の面白さが詰め込まれているのではないかと思いました。

この部分が泣ける!みたいな感じで感想にするのが普通だと思いますが、この巻に限っては『全編泣かされっぱなし』と言う方がしっくり来る気がします。
特に後半、物語が終盤に近づけば近づくほど、上がりまくったテンションのせいで2~3時間は涙腺崩壊間違い無しかと。
悲しい、切ないはもちろんですが、生き様の熱さに感動して泣くシーンも一カ所や二カ所というレベルではありませんでした。

2005年末に完結したシリーズではありますが、緻密なプロットに基づいた重厚なストーリー、魅力的なキャラクターとオリジナリティに溢れた世界観、複雑に絡み合った謎と組織の過去などなど、ライトノベルに求められる諸要素が満載の欲張りな作品で、最近の作品と比較しても古さを全く感じさせません。

派手なアクションを伴ったバトルシーンでは、拳を使った格闘戦から、剣や槍、銃器などを使った武器の応酬、ロボット同士のものまでシチュエーションが多彩で燃えます。

佐山と新庄をはじめとした様々な男女の絆も、バトルと同じかそれ以上に重要な要素ですが、要所に多数配置された美麗なイラストのお陰で萌え成分には事欠きません。

新庄!まロいよ、新庄!
ヾ(≧∇≦*)ゝ

雑誌やクチコミでも評価の高い作品ですので、ライトノベルを読むのがお好きな方は、是非一度読破されてみてはいかがでしょうか?

今年に入ってからは、新シリーズである『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン』も両先生のタッグで電撃文庫から刊行されていますので、そちらともども、是非チェックなさって見て下さいませ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。