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『まじ×どら』の感想レビュー(ライトノベル)

2009年08月14日 23時39分54秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『まじ×どら』(麻宮楓先生原作、有河サトル先生イラスト)が発売中です。

表紙はメインヒロインのナナ。
ステーキを頬張ろうとしながらもこちらを威嚇するような仕草がちょっとツンっぽくて可愛らしいですね。

記憶喪失のナナが、全裸で窓から飛び込んで来て主人公冬弥と激突!…と、あまりに直球なラブコメ開幕が印象的な本作品ですが、パンチラ以上のイラストが多めで、そっち系のニーズにはバッチリ応えているといった感じです。

口から炎を吐いたり、空を飛ぶ翼を持つナナの正体や如何に?というのが1巻の肝な訳ですが、オビで既に『ダメダメ魔法使い見習い&お騒がせドラ娘が奏でるマジカル・ラプソディ、開幕!』というキャッチコピーがあるのでバレバレという。
(^_^;)

タイトル自体が壮大なネタバレですし、伏線に驚かされつつ読むのではなく、予定調和の中でヒロイン達とのいちゃつきぶりを堪能するタイプの、まさしくライトなノベルといった印象でした。

魔法を教える学校を舞台にしたボーイミーツガールもので、ナナ以外にも薬術に詳しい幼なじみキャラの沙織、帯刀を許された姉御肌キャラの花梨、知能優秀な無口系エリートキャラの暦というヒロイン達からあらかじめ好意を寄せられているハーレム状態は、ステレオタイプな学園ラブコメを読みたい方にはうってつけな感じかと。

キャラの性格や乙女心は分かり易く描かれており、ニヤニヤ感は十分あります。
意外性は無いものの、キャラの魅力を引きだそうとする丁寧な展開は好印象でした。

ただ、はじめから好意を寄せている分、どうして好きになったのか?という肝心な部分については、ナナ以外説明不足の感アリ。
据え膳と言えば聞こえは良いですが、冬弥とナナの出逢いエピソードが強力な分、そこに割り込めるだけの魅力的な設定が次巻以降で語られるかどうかで、シリーズ自体の評価は分かれそうな予感がします。

1巻を通じて語られたのは、ナナの正体と冬弥との関係に終始しているため、ページ数は平均的ながら、物語的な展開スピードとしてはかなりゆっくりペースだったと思います。

色々と含みを持たせたまま終わっている箇所は、説明不足ではなく今後の伏線だと思うので、早く2巻以降で補完されると良いなと思います。

有河先生のイラストに関しては申し分なく可愛らしいので、キャラデザ優先の方にもオススメ。

終章の追加設定を踏まえて、今後の冬弥とナナの関係がどの様に描かれるのかに期待したいですね。
気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。



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