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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年09月16日 20時45分09秒 | ライトノベル・小説
GA文庫のラノベ、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9』(大森藤ノ先生原作、ヤスダスズヒト先生イラスト)が発売中です。

表紙は、新ヒロインのウィーネ。
傷付き、涙を流す様子が悲しげで気にかかりますね。
最近はいわゆるモン娘が人気の印象ですが、人とモンスターが相容れないダンジョンで、ベルくんの判断や、如何に?

お話的には、ダンジョンを探索中に出会ったモンスター・ヴィーヴルの少女を成り行きで助けてしまったベルくんは、彼女が人語を話す事に驚きつつも、リスクを承知で保護することを決意。
しかし、彼らのあずかり知らぬところで複数の勢力が暗躍していて……という巻き込まれ展開です。

人間や亜人種だけではなく、生粋のモンスターにまで慕われるとは、ベルくんのフラグ建築士としての能力はとどまるところを知りませんのうw
元々、神であるヘスティア様がべた惚れ状態なので、種族の違いは些細なことのように感じられますが、モンスターとの殺し合いが日常茶飯事のオラリオの地においては、それを保護することは絶対の禁忌なわけで。
差別問題の根深さについては、他作品でも枚挙に暇がないですが、どちらのグループにも所属できず、あまつさえ命を狙われてしまう孤独と絶望がリアルに描かれていて胸が痛かったです。
さしものベルくんでさえ、即断即決は出来なかったあたりに、越えられない壁の高さを感じてしまいましたが、彼一人の問題ではなく、ファミリア全体に対する評価に直結するような事態なだけに、慎重になってしまうのも仕方のないところでしょうね。
流れ的にベルくんが見捨てられなくなるのであろうことは疑いようが無かったですが、そこに至るまでの逡巡や苦悩が生々しく、状況が落ち着くまで終始ハラハラさせられっぱなしでした。

人道(モンスター道?)的に明らかにアウト!な組織と、ギルドの真の主というふたつの勢力からベッタリとマークされてしまう様子には行き詰まるものがありましたが、世界観を根底から揺るがすような重要な真実が明かされたりと見どころも多く、上下巻構成で派手なドンパチは次巻に持ち越しと、ますます盛り上がりそうな要素が残されているので楽しみ。
個人的には、一気に問題を解決してスッキリ!という方が好みなのですが、問題が大きい分、じっくり丁寧に調理してもらったほうがシリーズとしての深みも出ると思うので良し悪しかと。

バトル的には、単純なベルくん無双ではなく、むしろ精彩に欠ける彼をフォローする形でファミリアのメンバーが奮闘してくれるのが大きな見どころですね。
仲間であり家族である彼らとの支えあいが丁寧に描かれていたのが好印象でした。
メインメンバー勢揃いのパーティだけでなく、意外なゲストによる助っ人パーティも見られて新鮮でしたね。
ベルくんの操がちょっとピンチになりかける(うらやまw)以外は安心して見ていられたかと。

ラブコメ的には、ウィーネとのやり取りを軸にドラマチックに盛り上げていく展開に心温まりましたが、某剣姫さんの出番がほとんど無かったり、ベルくん自身のメンタルが恋愛どころじゃない状態だったので次巻に持ち越しかなと。
悲劇で終わってしまう可能性も拭い切れない分、まずは事件を完全に解決した上で、ウィーネの処遇が決まらないことには、評価するには早計な感じですね。

来月にはソードオラトリアの新刊も出ますし、両編を上手く絡めつつ、ダンジョンと事件の深層・真相へと突き進んでいって欲しいところです。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(GA文庫)_PV


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