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葉桜が来た夏4巻~ノクターン~の感想レビュー(ライトノベル)

2009年05月13日 00時49分37秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『葉桜が来た夏4~ノクターン~』(夏海公司先生原作、森井しづき先生イラスト)が発売中です。
表紙は葉桜と、新キャラの稻雀(いなすずめ)。
ゴスロリ×憲兵中尉×監察官という斬新な組み合わせがインパクト大ですね。
服装や言動では何を考えているのか分かりにくい部分もありながら、それとなく学達に気遣いをみせたりと、不思議な雰囲気の彼女ですが、その行動の真意や如何に?

葉桜シリーズも4冊目という事で、季節も夏、秋、冬、そして今巻で夏と、ほぼ一巡り。
今までの事件を通して絆を深めてきた学と葉月ですが、もうすっかり“葉桜は学の嫁”といった感じでデレ成分多めです。
2人ともなかなか明言しませんが、良い恋をしているな~という感じでニヤニヤです。
ヾ(≧∇≦*)ゝ

前回のラパーチェ事件では、かなり痛々しい様子を見せていた葉桜ですが、学のお陰もあって、良い笑顔を見せてくれます。
葉桜が『1人の恋する女の子』として一喜一憂する様子は、等身大な感じがとても自然で可愛らしいです。

そんな葉桜ですが、事件で人類、アポストリ双方に与えた影響は大きく、責任をとるためにペナルティが与えられ、おまけに監察官までつくことに。
かくして、学の家にもう1人、アポストリがやって来た~!と、普通のラブコメならニヤニヤしっぱなしなシチュエーションなのですが、事態は思わぬ方向へ急激に動いていく…という展開です。
冒頭から謎の新キャラ少女VZ(ヴィー・ジー)による殺害事件が発生したりと、なかなかセンセーショナルな始まり方にドキドキでしたが、ここまでのパターンなら過去でも危険度的に似たようなレベルの状況がいくつもあった訳で、今回も上手く2人で切り抜けてくれるのかな~と油断していたわけですが、それを見透かしたかのように、序盤でシリーズ最大クラスのアクシデントが発生!コレには度肝を抜かれました。
( ̄□ ̄;)!!

いずれはこの様な展開があるかも?とは思っていた方も多そうですが、まさかこのタイミングとは!と驚かされてしまいました。
予想外ではあったものの、物語としては俄然面白みが増したのではないかと思います。

不測の事態に学がどうなってしまうのか?そしてそれを見た葉桜は、どう接していくのか?という辺りが気になって、ページをめくる手も思わず早まってしまいましたが、葉桜の心の底から学を案じる気持ちの暖かさにも、学の決意と覚悟の力強さにも、共に2人のひたむきな想いが伝わって来るようで、グッと来てしまいました。
要所を押さえて描かれた森井先生のイラストも、それに一役買っていると思います。

事件の首謀者自体は、読者には早々に判明している訳ですが、それに学達が気付くことが出来るのか?また、そこに稻雀がどう絡んでくるのか?という不確定要素が混ぜられているのが上手いです。
学と葉桜の仲の良さにニヤニヤしながら2人を見守っていると、徐々に真実が明かされていき、核心へと近付いていくことになる…という話の流れがとても自然でした。

ややラスト部分の展開が急かな?という気もしましたが、この巻自体がシリーズを通してもかなり節目となりそうな急展開を見せていた分、大きな問題は次巻に継続しつつも、この巻内で1つの事件に区切りをつけたのは良かったのではないかと思いました。
引きの部分で描かれる諸々が、素直に次巻を待ち遠しくさせてくれるのも良い感じかと。
(*^-^)b

アポストリの設定さえ受け入れられれば、ラブコメ部分とSF部分のバランスも良く、アニメよりは寧ろドラマに向いていそうな雰囲気なので、萌え先行型のラノベに食傷気味な方や、普段あまりライトノベルを読まない方にもおすすめかもしれませんね。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。



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