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『テツワンレイダー』1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2009年11月21日 14時19分34秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『テツワンレイダー』(大楽絢太先生原作、桜沢いづみ先生イラスト)の1巻が発売中です。
表紙は主人公のグレンとヒロインのメグ。
タイトルにもある相棒役の剣精(レイダー)、ディアとレインの姿が愛らしくて和みます。
特に猫耳、メイド、八重歯、ロリの4要素を兼ね備えたディアには、かなりオタク心をつかれる方も多いのではないでしょうか。
剣精は戦闘時に武器の姿をとる事が出来、それぞれが特殊な能力を1つ、はじめから持っている(氷属性や力が強くなったり)というのもバトル展開を盛り上げる要素として見逃せません。

過去のとある事件のせいでひきこもり生活状態のグレンが、ひょんなことからディアを手に入れ、剣精試練(レイダー・ゲーム)と呼ばれる戦いに巻き込まれていく…という序盤の展開は、ある意味王道的でわかりやすく、元傭兵学校で学んでいた事もあるというグレンの出自の設定もあり、バトルシーンでの駆け引きも楽しめる作りが特徴的です。
とはいえ、常に全身がひりつくような一進一退の攻防というよりは、相手の隙を見定めて大胆にきり返すといった感じなので、一戦一戦はテンポ良く進んでいった印象です。

グレンが何故引きこもりになってしまったのかという理由や、ひきこもり状態の彼が何故、戦うことを決意したのかという動機付けの部分については早期に明らかにされるので感情移入しやすいかと。
また、そんな彼の考え方の変化自体も劇中の展開と対比させつつ、大きな問題となってくるあたりが上手いです。
前作、『七人の武器屋』では、登場人物のほとんどが良い人だったのであえて問題とならなかったような部分にも、大きく踏み込んでいくような感じかと。
読書前には、強い力を手に入れたグレンが周りの人々と触れ合っていくうちにひきこもりから更生しつつ大冒険をしていくような前向きなストーリーを予想していたのですが、中盤のターニングポイントからは大楽先生の新境地を見せつけられるような波乱の展開となっており、良い意味で裏切られた気がします。
世界観全体に仕掛けられたギミックは、プロローグの段階からいわくありげに配置されているので、ある程度は心の準備もしていましたが、それでも驚かされる事間違い無しかと。

ただ、グレンとディアのキャラクターに関してはこの巻で十分描けたのに対し、メグやロザリー、ツバサといった今後の展開を大きく担うであろう人物達に関しては、やや説明不足の感も否めないかと。
というか、本来ヒロイン候補となるはずのメグやロザリー自身にも、大きな秘密があることが伏線として示唆されているので、それが次巻以降で明らかにされるのを待ってからでないと判断しにくい部分が多いかなと思います。
特にロザリーはどう考えても○○○っぽいので気になる件。
最近流行といえば流行ですしw

上記の点に関しては、今回お預けにされた事実がわかればいくらでも挽回されると思いますし、2月に発売される予定の2巻からが実質的な本編となって来そうな予感もあるので待ち遠しいです。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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