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紅 ~歪空の姫~の感想レビュー(ライトノベル)

2014年12月19日 23時14分59秒 | ライトノベル・小説
ダッシュエックス文庫のラノベ、『紅~歪空の姫~』(片山 憲太郎先生原作、山本 ヤマト先生イラスト)が発売中です。

表紙は、仲睦まじい様子の真九郎と紫のご両人。
またこのふたりに会えた!おかえりなさい!!という気持ちでこっちまで幸せになってしまいますね。
長いこと待っていた甲斐がありました(´;ω;`)ブワッ

お話的には、星噛絶奈との死闘を終え、無事に新年を迎えた真九郎に、裏十三家の筆頭である歪空家の一人娘・魅空とのお見合い話が舞い込んで来て…という、ヒロインズ騒然!展開です。

一見可憐な女子中学生の魅空ですが、あの紅香さんですら一目置く化け物ぶりで真九郎を圧倒する様子を見ていると、相変わらず本シリーズのヒロインズ強すぎィ!としみじみ思ってしまいますね。
戦鬼として着実に成長しているはずの真九郎ですが、彼女の護衛役にすら大苦戦させられてしまう有り様で、上には上がいるこの業界の凄まじさを再認識させられました。
ただ、格上相手でもやられっぱなしというわけではなく、必要な時には味方の協力を得ながら立ち向かう方法を身につけられたのもプロとして任務を成功させるために大きなプラスになったと思います。
依頼者の願いを叶え、大切な紫を守るためには、純粋な勝ち負けよりも優先すべきものがあるわけで。
手探りながらも直感と経験を合わせて彼らしいスタイルを模索していく姿に、未来の可能性を感じますね。
危なっかしいながらもまっすぐ誠実に物事に取り組もうとする真九郎なので、ヒロインズが目が離せなくなってしまうのも頷ける気がします(*´∀`*)ポワワ

ラブコメ的には、真九郎に積極的にアプローチをかけてくる魅空が可愛らしく、新ヒロインの面目躍如といったところでしたね。
いきなり一緒にお風呂に入るとか、最近のJCは進んでますのう!いいぞ、もっとや(ry
魅空と真九郎の様子を見た紫が、対抗心を燃やして女の子っぽい服装で真九郎の気を惹こうとする様子も微笑ましかったですが、ライバル出現+αのせいでほんのり垣間見える不安な気持ちに気付いてあげることが出来るのか、ハラハラさせられてしまいました。
読者的には紫をはじめとしたヒロインズの恋心はバレバレレベルなわけですが、恋愛感情に関しては鈍感というより完全にフラットな真九郎なので、ヒロインズの好意を真の意味で理解できていないのが切ないですね。
紫と魅空以外のヒロインについても、それぞれイラストや活躍シーンが用意されていてファンサービスはばっちりなわけですが、今のままではどうしても暖簾に腕押しになってしまうのが玉に瑕。
やはり生い立ちのせいで根本的に真九郎自身の自己評価が低すぎるのが一番の問題と思いますが、過去の事件に関する新情報がチラッと出てきているので、そのあたりも今後掘り下げられていくと良いなと思います。

全体的に、魅空のお披露目&キャラの掘り下げに重点を置きつつも、真九郎を中心としたそれぞれのキャラの立ち位置と人間模様を読者が自然と再確認出来るシナリオ運びが好印象でした。
元々本シリーズのファンだった人が帰ってくるパターンも多いと思いますが、旧版当時と変わらない雰囲気のまま続きが読めるように配慮されていたのでありがたかったですね。
コミック版を手がけられたことで山本先生のイラストもより一層可愛らしさ、格好良さがパワーアップしていますし、期待を裏切らない出来に大満足でした( ´∀`)bグッ!
人気シリーズの再開自体が非常に喜ばしいことでしたし、新たな可能性を見せてくれたという意味で今後のダッシュエックス文庫レーベル全体に掛かる期待も大きく膨らんだ気がしますね。

新装版も一緒に刊行されましたし、気になった方は、是非セットでチェックなさってみてくださいませ。

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