ケモファッション

XELOX療法中、やや鬱っぽくなりながらも
仕事に行き始めると、それなりに気が張って、
多少体調が悪くても、日常と平静な気持を取り戻せる。

今週は対人でちょっとヤなことがあったけどね。
単なる意見の対立で、調整すれば済むことだけど、
私は主張を引っ込めて、相手の意見を受け入れ、
もうその話は終わったことにしようと決めたもんね。


そして、くだらない話。

私のXELOX療法は６月から始まっているのだが、始まる前に、
「そうだ景気づけに服を買おう」
と、トミー・ヒルフィガーで可愛いシャツを買った。
定価で。→これ、大事。普段バーゲンでしか買わないから。
ケモ用に可愛い服を着て、
少しでもケモに行く気持ちを高めようと思ったのだ。

ところが、そのシャツはたいそう気に入ったので、
「もし採血で血が服に飛んで汚れたら大変」とか、
「点滴中にトイレに行くのは不自由で汚したら大変」
とか思って（トイレで汚すって…？）、
結局一度もケモでは使用せず。

そんで、ケモには「汚れても良い格好」ってことで、
なんかよく見ると寝巻に近い格好

私の病院は、国道近くだけど閑静な住宅街の中にあって、
患者層は見るからにホワイトカラーだったり、
有閑マダム（→これって死語？）風の
ブランド物を嫌味じゃなく使いこなして
銀座をぶらぶらできる服装のご婦人だったり。

その中で、前回私は初めて自分が場違いに
寝巻っぽいファッションで治療を受けに来ていると認識。

こんな格好。

うわ、寝巻っぽ～

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眠れぬ夜

金曜日にエルプラットの点滴を受け、
その日の夜から日曜までは吐き気に怯えて、
運よく吐き気がなくとも食思不振。
食べたら気持ち悪くなるのではないかと不安で食は進まず。

日曜を越えられたら、月曜は母と妹の慰問があるので、
楽しみにしていれば良い。

でも、関西人の母と思い切りギャグのさえる妹。
軽快なおしゃべりに私は疲れてしまうのか、
たいてい月曜の夜は魂の抜け殻
夜は再び食べられなくなり、深夜には心理的に不安定に。

昨夜も疲れて夜10時頃～夜中の１時に寝てしまい、
それから起きてシャワーを浴びたら目が冴えちゃった。

眠れるまでと、ブログをあちこち覗き見していたら、
癌そのものの苦しみより、自分も含めて
治療の副作用に苦しむブログばかりが目について、
とても悲しく、せつなくなってしまった。

「良薬口に苦し」なんて薬でもないし、
この苦しみを越えたからといって、完治する保証もなく。
私はただ何もしない勇気がないだけだし。

いけない、いけない。
明日から出勤なのに、これじゃ眠れない。
・・・と思って、いったんベッドに入ったけど、
またゴソゴソ起きだしてワイパックスを１錠飲んだ。
いいんだ。こういうときのワイパックスなんだよ。



こうして見るとなんともないようだけど、
足裏の荒れはけっこう進んでしまった。

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5クール目の苦しみ

今日二つ目の記録。

今回の副作用。
幸いにして、３，４クールでみられた点滴翌朝の嘔吐反射はなし。
これについては、イメンドカプセル以外「翌日から」という処方を
前回と前々回守ったのだけど、翌朝起きぬけに嘔吐反射はかんべんしてほしい。

で、主治医に訴え、イメンドカプセル以外の制吐剤デカドロンとナゼアも
前日なり夜中に服用の許可を頂いた。
そこで、昨夜は夕食は少量しか食べてないのに、
夜中も胃もたれする感じだったので、ナゼアを飲んで寝た。
今朝は嘔吐反射もなく、朝食が食べられた。


ただ、それよりなにより、
今回の副作用で一番つらいのが、点滴が入っていた左腕の痺れと痛みである。
２クール目から、回を重ねるにつれ痺れは強くなり、４クール目は１週間持続した。
正座で足が痺れたとき、ぜーーーったい動かせない瞬間、あるでしょう？
あのじんじんする痺れと、皮膚の表面がチリチリピリピリ焼けるような感覚。
これは、自分が歩く振動でも感じるし、吹いてくる風にも反応する。
ましてや、何かが触れようものなら悲鳴をあげたくなるが、
おっさん声の今の私は「がううう!!!」とか「うおぉぉぉ～!!!」しか言えない

職場では白衣を着るので、白衣の袖が当たると痛い。
かばんを腕にかけるとか、書類をわきに挟むとか、
右手の手伝いをできないのは意外と不便。
左手は上げ下げも痛みを伴うので、ほとんど動かせずにいる。
今回はどのくらいで軽減するだろう。
主治医には「あとになるほど抜けにくいからねー」と哀しい現実を突き付けられた。

私の寝場所を横取りするか、私の痛い左腕に寄りかかるココロ

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XELOX5クール開始しました

昨日は、XELOX5クール目を受けるために、仕事を休んで病院へ。
かすれ声は治らず、むしろ一番ひどくなってたかも。
それを「風邪」と診断されて、ケモは中止にならないか
ちょっと不安だったけど、とりあえず採血→体温→血圧の順で測定し、
診察室の前で待つ。

血液検査の結果が出ないと診察は受けられないので、
１時間ほどは待たされる。
本を2冊も持って行ったけど、抗不安薬ワイパックスによる眠気で、
ほとんどうつらうつらしていた。
だから、電光掲示板に自分の番号が出たのも知らず、
診察室から先生にマイクで「アニーさん２番にお入り下さい」と
呼ばれてビックリしてあたふたと入っていった。

「どうですか～？」と先生に言われて、話し始めた私は
声の出る部分はおっさんのように低音で、それ以外はかすれているので、
Ｔ先生もビックリ、苦笑い。
「急性だから風邪でしょうけど、それだけ元気なら大丈夫、やりましょう！」
白血球も血小板も問題ないとのことである。
ただ・・・これはケモの影響だと考えられるそうだが、
GOTとGPTという肝機能を表す数値が激増しているそうなのだ。
　★ケモ２回目～５回目直前まで
　　・GOT：　23　→　18　→　35H　→　68H
　　・GPT：　23　→　11　→　35H　→　85H

もちろん、この数値が変動したって自覚症状がないので、気をつけようもない。
今回はXELOXやるけど、次回の数値によっては休薬になるらしい。

年内に終わるかな～、、、なんて思ってたけど、これからが勝負なのかな。

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漢方薬を処方されました

「ケモ前に風邪をひいた・・・」に
早々にコメントを下さった皆様、ありがとうございました。


結局、今日も昨日と同程度のかすれ声。
それ以外の不調はなし。
のどが腫れて痛かったのは、ボルタレンで改善。

熱はなく（35.9度）、だるさもなく、食欲もあり、
なのに声が出ないだけ。

仕事が終わってから、４月に子宮ガン検査を受けたクリニックへ。
Ｕ先生は、私が大腸癌で手術を受けた話をしたら、
とてもビックリされた。
見た目がとても元気なので、ビックリだったようだ。

かすれ声について一通り症状を説明し、服用した薬を伝えたら、
「抗生剤は耐性ができるので、やたらに服用しないこと」
と、注意された。
（だって私、クラリスがなくなったから、次にセフゾンを飲んだんだ。）

Ｕ先生曰く、
「今後、ケモの影響で白血球数が減少する可能性が大。
そうすると、いろんな病気に感染する確率が高まる。
感染症にかかって、もうこれは抗生剤を飲むしかない！
となったときのために、抗生剤は飲まずに取っておくほうが良い」
とのことで、ツムラの138番＝桔梗湯（キキョウトウ）を
処方して下さった。
桔梗湯は、咽頭とその周辺の炎症や異常に効く漢方薬。

これで、まず明日は診察を受けて、主治医に相談。
声は出てないけど、これだけ元気だから、
たぶんケモセラピーは受けさせて貰えるんじゃないかな。
（←希望的観測）

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