自業自得の結腸癌

菌状息肉症と結腸癌、2つも癌を抱えちゃったけど、病気のおかげでかえって人生が豊かになった気がするよ。

でべそ

2013-03-11 | 手術

術痕がでべそになってる・・・

と、気づいたのは昨年末くらい。

私は、2012年5月1日に腹腔鏡手術の名医にS字結腸ガンを手術してもらい、
5月8日に退院した時には、手術であけた5ヵ所の穴は、
保護していたテープも剥がされ、赤く残っていたけど、
知らない人が見たら、手術痕だなんてわからないくらいだった。

腹腔鏡手術では、下腹部の左右に点々と2つずつ計4つの小さな穴と、
そしておへそには縦に1.5cmほどの切れ目が入った。
術後、何ヶ月もおへそには縦の線(切った跡)が残っていて、
これはずっと残っているのだろうと思っていたら、
ある日、お風呂の中で「あ、縦線がなくなっている
と気付くと同時に、なんだかちょっと出っ張ってると感じた。

それから毎晩、お風呂に入るたびにおへそを見るんだけど、
“気のせい”から今や完全に「でべそ」になり、
夫にも「へその形が変わってる~」と大笑いされるほど。


まぁ、別に誰に見せるものでもないから、私は気にしないけど、
若い女性だとちょっと可哀相かも。



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大腸癌術後の後遺症

2012-07-30 | 手術

私の結腸癌の摘出術は、邪魔っけな子宮筋腫がありながらも
腹腔鏡下で無事、速やかに施行された。

術後翌日から、ナースやドクターに「ガスは出たか?」と聞かれるも、
翌日も翌々日もガスは出なくて、でも、そんなことより
とにかく痛みに耐えて歩くことが私の当面の大きな課題だった。

そして術後3日目くらいだっただろうか、便意を感じるようになったものの、
とにかく少しでも腹筋に力を入れると、七転八倒の痛みがくるので、
もうこれは自然と漏れ出てくる(!)のを待つしかない、とあきらめた。
何も食べていなくても、便は出るんだって

そうして、4日目には下痢のような排便があり、
その後は、腹痛はないんだけどもずっと水様便が日に何度も出ていた。


私は、退院して4~5日自宅療養したら、仕事に復帰するつもりだった。
痛みはまだ残っていたが、これは鎮痛剤の助けを借り、
仕事に集中していれば我慢できる程度のものだから良いとして、
仕事への復帰を躊躇させていたのが『頻便』である。
それまで“頻尿”という言葉は聞いたことがあったが、
『頻便』ははじめて。ネットで見た。

まあ、とにかくもう下痢ではなく、しっかりと形のある良い便なんだけど、
一日に多い時で10回、少なくても6~7回は出る
最初は、あんまりたくさん出るので腸まで出ちゃったんじゃないかと思ったほどだ。

仕事復帰には、まず片道30分のマイカー通勤が心配だった。
道中、コンビニとかトイレを借りれるような場所がないのである。
猫のトイレを車に積もうか、とか、おむつをしようか
など考えているうちに数日は経ってしまい、
腹部の傷口を診てもらいに受診した時、主治医に
「頻便は仕事に行くと止まるものですよ。緊張している方が出にくいらしい。」
と言われ、思い切って出勤してみたら、本当だった。
前日まで6回以上は便が出ていたのに、復帰初日は朝家でトイレしてから、
夜帰るまで一度も便意は催さなかった。


そうして、職場では何もなかったかのように仕事をしていたが、
家では口の悪い夫に、「リアルあっぱバサ」と呼ばれていた。
新潟弁で、あっぱ=ウンコ、バサ=婆さん
ひどい、ひどい 「リアル」をつけることないじゃん


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1本、また1本・・・

2012-07-24 | 手術


1本、また1本と抜けていく・・・

と言うと、薄毛を気にする夫はすぐに
「なんだよ、その人をバカにした言いぐさは」とか、
「なんだよ、その上から目線の発言は」と言う。

いえいえ、あなたの髪の話ではありませんから


トイレまで歩いて行けるようになったら
(といっても個室でトイレはベッドのすぐそば)
尿道カテーテルが抜ける。
術後3日目にまずこれが抜けた。

術後3日目からは食事も開始された。
まずは重湯と流動食から始まり、
五分粥食、全粥食、常食へとほぼ1日ごとにレベルアップ。
五分粥食になるころには点滴が抜けた。

術後5日目。痛みはまだあるけど、
食事とともに錠剤の鎮痛剤が飲めるようになると、
手術時に入れられた背中の硬膜外麻酔の管が抜けた。

あとは腹部のドレーンだけ。
これは癌部分を腸ごと切り取って、腸と腸を縫い合わせた部分の
縫合不全がないかを確認するために入れてあるのだそう。
もし縫合不全があったら、不純物(つまり便?)が
管を通って出ているのでわかるらしいけど、
私のドレーンにはいつも鮮やかな赤い血液と、
ところどころやや黄色っぽいけど透明な液が流れ、
まったく浮遊物というか、固形状のものは出ていなかった。
これは術後7日目に抜いてもらった。
抜いたら、今流れ出ている血液はどうなるのかと思ったら、
お腹の中で吸収されるから問題ないとのことであった。


「私だけは回復しない稀な症例」だと自分では思っていたけど、
術後、順調に管が1本、また1本と抜けていき、
当初の予定通り、術後8日目には退院した。



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謎の呼吸訓練器

2012-07-23 | 手術


手術の数日前に担当ナースより手渡された
呼吸訓練器レスピフロー。


なんでも、手術は全身麻酔下で肺の筋肉の動きも止まるので、
術後麻酔が切れて意識が戻った時に、スムーズな呼吸を得るためらしい。

一日に何度もスーハースーハーと
おもりのようなものが動くまで、ホースをくわえて吸い続ける。

私は真面目にやらなかった。
同室の同じ手術を受ける女性もオペ前夜に
「あれ?これって何するものだっけ?」と
レスピフローが入っている箱を見てつぶやいていた。

ナースに値段は聞かなかったけど、タダのはずないよね。

確か、退院する時持ち帰ったはずだけど、
どこを探しても見つからない。

あまり使った記憶もないし、
使わなかったから術後呼吸が苦しかったわけでもない。
私より、私が職場で日々お会いする患者様に
とても有効な道具のような気がする。


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痛みはどのくらい我慢するか?

2012-07-23 | 手術

通常は、手術翌日から飲水・歩行を行うらしい。
私は、水はなんとか飲めたものの、歩行はおろか、
立位すらもままならなかった。

しかし、術後3日目はほんの数歩歩いて、
体重を測りに行くことができた。

それにしても身体じゅう管だらけだがな~
背中からは硬膜外麻酔の管が、腕には補液と鎮痛剤の点滴、
下腹部からはドレーン、尿道にも管。
尿道から出た管の先にはビニールの尿を溜める袋がぶら下がっている。
こう管があちこちから出ていると、何かの拍子に
引っ張られて抜けるんじゃないかと恐ろしいし、
痛み以外にも歩きにくい要因は複数あった。


術後、医者からもナースからも繰り返し
「痛かったら我慢しないですぐに教えて下さい」と言われていたが、
私は自分で痛みを感じやすい方だと思っているので、
いったい普通の人は、どのくらいの痛みだったら訴えるのだろうか?
などということを気にするあまり、結構我慢してしまっていた。

そして、痛くて寝返りも介助を要し、笑うこともできないで
相変わらずベッド上寝たきりで過ごしていると、主治医が
「アニーさん、痛かったら痛み止めを使って、とにかく動いて下さい。
大腸癌の術後は、切った部分が小腸に癒着しやすいから、
動かないとダメなんですよ」と言いに来て、
ようやく私は動けるくらいまで痛みを抑える必要性が
理解でき(遅いよ)、1日に使える最大量まで
麻酔も鎮痛剤の点滴も入れてもらって、動くように努力した。


腹腔鏡手術は、お腹に5ヶ所、小さな穴を開けるだけ。
傷口は縫合ではなく、ただテープで留めてあるだけ。
こんなに小さな傷でも痛いのだから、開腹術ではどれほど痛いのだろう…。


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