自業自得の結腸癌

菌状息肉症と結腸癌、2つも癌を抱えちゃったけど、病気のおかげでかえって人生が豊かになった気がするよ。

5月の出来事:企画会議とガン性格

2013-05-29 | 日記


5月16日と23日は『企画会議』と言う名の4人の集まり。


かつて同じ職場で仕事をしていた先輩と同僚で、
現在2人は大学教授、私ともう一人はまだ臨床現場の勤務だが、
私はもう正職員ではないし、職場も福祉施設で、病院とは忙しさも異なり、
どこか「一抜けた~」的な感あり。

私以外は、この業界で知らない人はいないという著名な研究者たちで、
なぜ私がこの人たちのお仲間に入れて頂いているのか、
不思議でもあり嬉しくもありプレッシャーもあり・・・。

企画会議では、臨床に役立つための研究について企画をし、
学会発表や研究論文や専門書の執筆などを実行しましょうという趣旨で
だいたい月1回くらいのペースで集まっている。
ただ、今は昨年の学会発表を論文にするためと、
今後さらに研究を進めるために詳しくデータ解析する必要があり、
週1回ペースで集まっている。

この集まりは実はとても楽しい
メンバーはかつて同じ職場だったこともあり、昔話に花が咲くこともしばしば。
私以外は神経心理学やリハビリテーション分野の最先端の情報通で
毎回さまざまな興味深い話がてんこ盛り。

だけど・・・正直キツイんです。
フルタイムの勤務後の夜、いったん自宅に戻って
にゃつらにごはんをやり、トイレを済ませて(ここ、重要
近くの百貨店で4人分のお弁当を買って、
運転して都内の病院まで行き、深夜帰宅となるのは身体的にかなりキツイ
特に帰りが午前様になって翌日また仕事というのは。

5月2日の企画会議には、私は疲労感と頻回な排便傾向で不参加。
もちろん私などいなくても企画会議は成り立つし、
私が役に立つのはお弁当を買っていくとか、データ整理のような雑用くらいで。

で、当面はデータ整理なので、ここしか出番がない私は、
「休むわけにいかない」と考えてしまう。

本当は横になりたいくらい疲れて眠くてヨレヨレなんだけど、
車線の狭い目黒通りをビュンビュン飛ばす外車たちに追い越されながら、
もう運転だけでグロッキーになって、目的地に着いた時には魂の抜け殻

確かに企画会議はとても楽しくて、「行って良かった」と必ず思う。
でも、とにかく“ガン性格”(ガンになりやすい性格)の私は、
どんなに楽しいことも、なぜか義務感になって葛藤してしまう。

好きで始めたヨガも、まだ再開せずにひたすら「行かなきゃいけない?」
と自問自答。
・・・ほざけ。だったら、もうやめろ、って感じだわね。


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5月の出来事:新潟へ

2013-05-27 | 旅行

5月11~12日 新潟県柏崎へ。

夫の両親の結婚60周年記念・義父の傘寿・義母の喜寿のお祝いを
全部まとめてやってしまおうという義兄の提案で、
柏崎海岸のシーポートホテルに夫の兄弟家族が集まった。

夫と泊りがけで…なんて何年ぶりだろうか。
にゃんと、この数年猫らが心配で日帰りの外出しかしていないのだ。
義父が前立腺がんで手術した時も、夫の親戚が亡くなった時も、
いつも関越自動車道を使って日帰りの強行軍。

グナは留守番上手だったから、一泊二日くらいはちょくちょくできたけど、


グナが死んでからうちに来たアニーは病弱でとても置いては行けず、


アニーが死んじゃって、次に来たココロがようやくつぐみと仲良くなったので、

私の母にごはんとトイレの世話を頼んで、今回思い切って出かけることにした。
メールを覚えた母が、2にゃんの様子をメールで知らせてくれたので、
心配ながらも様子がわかって助かった。


祝いの宴は、豪華なコース料理とカラオケでたいそう盛り上がった。
夫は4人兄弟の上から3番目(兄、姉、弟がいる)。
私たち夫婦には子供はいないが、
兄には3人、姉にも3人、そして弟には5人も子供がいて、
それはそれは大勢でにぎやかだった

私はトイレの心配をしたけれど、行きたい時に行けたから問題なく、
久しぶりの長距離のドライブを楽しんだ。


11日行きは雨だったけど、12日帰路は快晴で、
海と山が本当に美しくて、雄大な自然に癒された。
このときは、まだ内視鏡検査の結果が出ていなかったので、
ちょっとした心の曇りはあったのだけど。

写真は、ホテルから見えた柏崎の海と、
関越自動車道に向かう途中に見えた八海山。

柏崎の海の向こうには、本当は佐渡島が見えるはずなんだけど、
この日は残念ながら霞んで見えなかった。



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診察&検査結果・・・黒い子の正体

2013-05-14 | 診察

ずっと気になっていた黒い子の正体。

結果的には「手術で切ってつないだ吻合部の隆起」だそうだ。
癌化することはない、とのこと。

私は悪い告知についても覚悟を決めていたし、
何があっても受け入れるよう自分に言い聞かせていたので、
わりと淡々としていたけど、
夫、母、妹は「異状なし」の結果をものすごく喜んでくれた。

胃カメラ、大腸カメラ、造影CT、血液検査・・・
すべての検査項目で異常所見はいっさい無いとのこと。

腫瘍マーカーは、CEA:2.5、CA19-9:16、
そして抗p53抗体は前回まで1.76を超えてH(高い)マークがついていたのが
今回は1.29と下がっていた。


主治医K先生は、腫瘍マーカーより総コレステロール値が大幅に下がったことに興味津々。
「何かしたんですか?」と聞いてくるので菜食に替えたことを話したら、
「へぇ~食事を変えただけでこんなにも数値に出るんだ
食事って大事なんですねぇ~」と言いながらも、
「好きなものを食べるのも人生。菜食で再発を防げる保証はないからね」と。


結果的に術後1年目の検査は無事クリアしたけど、
今後も粛々と菜食と運動を続けていこうと心に誓った。


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さらに笑撃の老人パワー

2013-05-10 | 日記

この一週間、私が大爆笑なわけ。


父の入院にともなって、何が困るかと言えば、
両親ともに携帯電話を所有していないこと。

父の様子を母に聞くにも、そろそろ帰っている頃かな~と、
当たりをつけて実家に電話をしても留守。
しばらく時間をおいて電話するもまだ出ない。
・・・ってな具合で連絡がヒジョーに取りにくい。

そもそも父が外で転んだ時も、二人ともケータイを持ってなかったので、
その場で救急車を呼ぶこともできず、私にも妹にもすぐに連絡できなかったのだ。

それで、この連休でまずやったことは母に携帯電話をプレゼント
母の日の贈り物として、“らくらくスマホ”を買った。

しかし、パソコンもやったことがない母。77歳。
果たして、ケータイなど使えるようになるのか?
とにかく身内に電話だけできるようにしてもらわねば、と
買ってその場でいろいろ設定しつつ、まず私と妹の電話番号を登録。

そしたら「メールってどうやるの?」ってことで、メールも設定。
一日では無理だろうから、何日もかけて繰り返し教えるつもりだった。
ところが母は、一度でだいたいの入力方法を覚え、
その日の夜、私にメールを送ってきたので、ビックリ

だけどやはり件名に長い文章を入れて本文は空っぽだったり、
カタカナが出せずに「めーる」とか、小さい“っ”がだせず「わかつた」とか、
いろいろ笑える入力があった。

一度、件名が「おはよう。わかったわんのこと」という意味不明なもので、
私が朝職場に着いて読んで大笑いしていたら、また母から
「いまよみかえしてひとりでおお笑いしました」とメールがきた。

私が一番ウケたのは、母から電話で「ドコモからメールがきて、
いろんなお知らせが書いてあるんだけど、どうしていいかわからないしさ」
というので、「単なるお知らせだからほっとけばいいんだよ」と答えたら、
「ん。でも読んだからさ、“わかりました”って返信しといたわ」と

その後は、だんだん上手に漢字やカタカナに変換できるようになり、
件名と本文も両方入力できるようになったけど、
件名が「まいど。」だもん。これだから関西人は・・・

母は、すぐにケータイのカメラで撮った写真をメールで送ることもできるようになり、
すっかりケータイにハマって嬉々として使っている。
次は、インターネットでレシピ検索とか、ゲームとかを教えようと思っている。


今日の電話では、父は術後3日目の今日、平行棒の中を歩く練習をしたらしい。
予想をはるかに超えた回復ぶりだ。
老人パワーは侮れない。


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老人パワー

2013-05-08 | 日記

今日は午後時間休をもらって父の面会に。

母の話では、昨夜オペ後は呼吸が苦しそうで、
理学療法士に呼吸介助(胸を圧迫するようなマッサージ)もして貰ったらしい。
執刀医もベッドサイドに来てくれて、痛みが強いようなら
座薬か点滴で鎮痛剤も使うと言われていたらしい。

ところが、今日の夕方病室に行ってみると、術前より反応がシャキッとして
「痛み止めなんか入れんかて、ちっとも痛うないわ」とゴキゲンで、
オペ翌日なのにこの元気には主治医もビックリだったそうだ。

「おまえ、傷見てみる?」と私に手術の傷が見えるように身体を左に傾け、
右の腰を私に向かって突き出す。・・・が、テープ貼ってあるもん。
傷口なんて見えるわけないよ。でも、テープは意外と小さくて、
手術痕が小さいことがうかがえる。

「リハビリはまだ始まらないのかね~」なんて母と言っていたら、
ベテランPT(理学療法士)が新人PTを従えてやって来て、
「今日は“ちょっと上体を起こしてベッドに座れるかな~”程度の日ですからね」と、
調子に乗りそうな父を牽制しつつ、父の右腕に血圧計を巻きつけた。

そして、まずはベッドの背もたれを少し起こしては血圧を測り、
その後はベッドの端から足を床について腰掛ける体勢で、
30秒~1分ごとに血圧の動態をチェックしながら
「めまいはありませんか?」と尋ねる。
「ない」と父。

通常、オペ翌日はまだ痛みや気分不快であまり起きられない人が多いらしい。
しかし父は顔色も良く、座ってベラベラとよくしゃべり、
PTの指示に従って両足首を上下にクリクリと動かしたりもして、
それでも血圧の変動はほとんどなく落ち着いていたので、
「じゃあ、車椅子で2階のリハビリ室に行ってみましょう」ということになり、
リハ室の見学にまで行ってしまった。

父はちょっと練習したらすぐに歩けるイメージを持っているようだが、
そうは問屋がおろさない。何ヶ月もかかる人だっているし、
術前より歩行状態は低下するのが通常だと主治医からも言われている。
つまり、屋外杖歩行なら、屋外はもう近距離しか歩けないか、
もっと悪ければ屋内歩行止まりの可能性だってあるのだ。

まあ、でも意外にも父はやる気満々で、それはそれでよかった。
この1年で随分ヨボヨボになった印象だったが、
老人なりのパワーはまだ残っていそうだわ



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