自業自得の結腸癌

菌状息肉症と結腸癌、2つも癌を抱えちゃったけど、病気のおかげでかえって人生が豊かになった気がするよ。

抗がん剤と歯科治療

2014-02-08 | 抗がん剤の副作用


抗がん剤治療中の歯科治療のこと。


私はおととしの夏頃、抗がん剤治療中に右奥歯が痛くて歯科にかかった。
ちょうどXELOXの休薬期間を狙って、副作用が軽い時を選んでかかったのだ。

XELOXの副作用では、冷刺激に針を刺されたかのような痛みがあるから、
もし歯を削ることになって、口の中に水をまきながら削られても・・・と。


そしたら、痛む歯は虫歯だったんだけど、その反対側の歯のほうがもっと悪くて
「抜いたほうがいいです」と言われ、ものすごくびっくりした。

だって、ぜんっぜん痛くないんだよ

レントゲン写真を見ながら歯科医曰く、
「治療でかぶせた下が虫歯になって、上顎洞から副鼻腔まで炎症が起きている」と。

私が「抗がん剤治療中で血小板も減少しているから出血するような処置は受けたくない」
と伝えたら、「外科の先生に抜いてもいいか聞いてみて」と言われ、
“普通、書面で歯科医から外科の主治医に問い合わせるだろーが”と思いながら
外科の主治医に聞いたら「いいんじゃない?」とあっさり言われ・・・。

私にしてみれば、確かにレントゲン上は炎症が起きているのかもしれないけど、
まったく痛みもないし、歯科医が言う「鼻から膿が出る」なんてまったく無いし、
こんなにいとも簡単に歯を抜いてしまうのだろうか?という疑問があった。

でも、歯科医は「抗がん剤治療中だから白血球も減少して感染しやすいし、
ばい菌が入ってはもっと大変なことになる」と言うので、
その時は痛くなかったけど、次の抗がん剤コースが始まる前に抜いてしまえば、
余計な心配が一つ減るかとしぶしぶ歯抜けババアになった。


その後、やっぱり奥歯が抜けたままだと噛むのに不便だし、
歯を入れなければ・・・と思いながら、その歯科医はちょっと変わっていて、
言葉を交わしてもこちらの意図が伝わらずにコミュニケーションがとりにくいし、
無表情で、会話をしても心が通わないところが、私としては不安で不快なので、
別の歯科を探そうと思いながらかれこれ1年半以上歯抜けのまま経過してしまった。

そして、つい最近、ようやく職場の信頼している人から「○○先生ならお勧めよ」と
情報をもらい、ネットで調べたら、偶然私の自宅のすぐ近くで開業している先生だったので、
予約を取り、勇気を出してかかってみた。

そこは新しいビルの斬新な診療室で、診察台に座ると
患者の眼前に電子カルテが見えるようにセットされていて、
でかでかと映し出されたレントゲンには、治療だらけの歯が~
しかも歯並び悪くて、恥ずかしくて見てられない。

先生も歯科衛生士さんも、本当に親切で説明が丁寧。
麻酔の打ち方も前の歯科医と全然違って優しくて痛くない。
治療の手際の良さも素晴らしい。
患者の負担が最小限で済むようにと、いろいろ気を配ってくれているのがよくわかる。

患者側からの話にも非常によく耳を傾けてくれるので、
ついつい私は「本当に抜かなければいけない歯だったのか?」と尋ねてみたら、
「そのときの歯の状態が今となってはわからないので、それは何とも言えませんが、
抗がん剤治療中であれば、免疫力が落ちているでしょうし、
やはり炎症や感染を避けるのが最も重要だとすると
抜く処置にならざるを得ないことはあると思います」との返答だった。


そして、今回の歯科にかかった目的。
「抜いたあとに入れる歯をどうするか?」

これには3つの選択肢が詳しい説明とともに提示された。
さし歯(いわゆる入れ歯)、ブリッジ、インプラント。

私の既往歴で、2種類のがんにかかったことを考慮すると、
「インプラントじゃないほうがいいかもしれませんね」と言われた。
体内に異物(人工的なもの)を入れないほうが無難でしょう、ということらしい。

よかった。インプラントを勧められたらどうしよう、と思ってたから。
だって、あと何年も生きないかもしれないのに、数十万円も払う気にはなれないし。



今日は天気予報通りの大雪

つぐみに雪景色を見せてみた。
  



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今回は打ちのめされました

2012-12-10 | 抗がん剤の副作用


今回の抗がん剤の副作用は本当にキツかった。

11月30日(金)にエルプラットを右腕に点滴。
土日は連日ムカムカ感と嘔吐反射があり、吐き気止めをたっぷり服用。
末梢神経障害がことのほか強かったことは前回の日記にも書いたが、
今回は、月曜の夜から二日間、胸・背中・首・・・そして顔まで痛くなった
腕の血管痛のようなズキズキする痛み。神経痛というのだろうか。

結局、月曜だけでなく、火曜の午後と水曜の午前中も休んでしまい、
先週は休んでばかりだった。
しかも、水曜の午前中は突然の吐き気で。
急に休むことになったので、ST仲間が臨床を代行してくれて、
ST仲間にも患者様にも迷惑をかけてしまった

木曜日からようやく一日の勤務ができるようになり、
神経痛のような痛みも消えたけど、
まだまだ両手両足の指先のビリビリする痛みはつらい。
ブログ仲間のまるてぃんさんが「指先に針千本」と表現していたけど
本当にそんな感じ。おおげさじゃなくて。
なんたって、職場のトイレの洗面台は水しか出ないから、手洗いが本当につらい


あと1回のケモセラピー。
「あと1回なんだから頑張れ」と励ましてくれる人が多いけど、
今回は精神的ダメージが大きく(かなり鬱々としてしまった)、
心身ともに打ちのめされた感満載。
主治医に、もうこれで終わりにしてもらう相談をしようと本気で考えている。

どうなんだろ?
この1回の治療の欠落が命取りになるのだろうか?



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便秘明けってことは・・・

2012-11-14 | 抗がん剤の副作用

1ヶ月の休薬のあとの化学療法は、
やはりいつもよりちょっと副作用がキツイ気がする。

昨日は多少の倦怠感と食思不振、でもさほどつらくなく仕事ができた。
通常は、日ごとに楽になっていく。
ところが、今朝はりんごを食べたらムカムカしたので、
吐き気止めのデカドロンを8錠テーブルに出し、
指でつまんだつもりが落としてしまい、
急いでつまみ直そうとしたのだけど、末梢神経障害で指先が痺れて、
なかなか錠剤がつまめない てか、デカドロン小さすぎ

そんなことをしていたので、遅刻ギリギリ


ところで、いつもの傾向だが、エルプラット点滴後の数日は便秘
おそらく、これでもかっ!てくらいに吐き気止めを使っているので、
胃腸の働きが抑制されているせいかも?

なので、吐き気止めを減らす4日目頃から便秘は解消される。
・・・が、しかし
反動で「頻便」なのである、今度は。
昨夜も寝ている真夜中にもよおし、しぶしぶトイレへ行く。
明け方、そして家を出る直前と、何度も出たくなる。
下痢ではないのに、すごい回数だよ

先日のケモの日に主治医に尋ねた、いったいこの排便障害はいつ治まるのか?と。
そしたら、T先生「え?そうだったの?おかしいな~。
アニーさん、人よりかなりS字結腸長かったから、
結構溜めておけると思ったけどなー。
直腸切ると溜めておけないけど、アニーさんS字結腸ながかっ…(わかったよ)」

確かに術前の説明で、私はS字結腸が長いから
「少々切っても平気」と言われたのを覚えている

だから、この便秘&頻便の排便障害は、「おそらく化学療法の影響でしょう」
と主治医は言っていた。

早く治まらないかな。
トイレの心配はいつもストレスだわ。


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ひたすら痛みに耐える

2012-11-12 | 抗がん剤の副作用


今日は年休いただきました。
職場のみなさん、ありがとう。すみません。

ああ、それにしても、今回は本当に痛い
エルプラットを入れた左腕。
いつもより痛む範囲が広く、腕の曲げ伸ばしが非常につらい。
でも、それより表面のチリチリビリビリ感が一番つらいかな。
なるべくピッチリしたシャツを着て、
袖があまりガサガサ動かないようにしているけど、
袖が当たっているだけでじっとしていても痛い。

こういう痛みに対する痛み止めの薬などないでしょう?


でも、今日は母と妹が豪華なお刺身を持って遊びに来てくれた
私も、痛い左手を何とか使いながら、
チキンと根菜を赤ワインで煮込むシチュウを作った。
気が紛れて、痛みから少し解放されたひとときだった


明日からまた仕事だから、もう少し気持ちが引き締まって、
痛みも薄れることを期待するわ。


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5クール目の苦しみ

2012-09-22 | 抗がん剤の副作用

今日二つ目の記録。

今回の副作用。
幸いにして、3,4クールでみられた点滴翌朝の嘔吐反射はなし。
これについては、イメンドカプセル以外「翌日から」という処方を
前回と前々回守ったのだけど、翌朝起きぬけに嘔吐反射はかんべんしてほしい。

で、主治医に訴え、イメンドカプセル以外の制吐剤デカドロンとナゼアも
前日なり夜中に服用の許可を頂いた。
そこで、昨夜は夕食は少量しか食べてないのに、
夜中も胃もたれする感じだったので、ナゼアを飲んで寝た。
今朝は嘔吐反射もなく、朝食が食べられた。


ただ、それよりなにより、
今回の副作用で一番つらいのが、点滴が入っていた左腕の痺れと痛みである。
2クール目から、回を重ねるにつれ痺れは強くなり、4クール目は1週間持続した。
正座で足が痺れたとき、ぜーーーったい動かせない瞬間、あるでしょう?
あのじんじんする痺れと、皮膚の表面がチリチリピリピリ焼けるような感覚。
これは、自分が歩く振動でも感じるし、吹いてくる風にも反応する。
ましてや、何かが触れようものなら悲鳴をあげたくなるが、
おっさん声の今の私は「がううう!!!」とか「うおぉぉぉ~!!!」しか言えない

職場では白衣を着るので、白衣の袖が当たると痛い。
かばんを腕にかけるとか、書類をわきに挟むとか、
右手の手伝いをできないのは意外と不便。
左手は上げ下げも痛みを伴うので、ほとんど動かせずにいる。
今回はどのくらいで軽減するだろう。
主治医には「あとになるほど抜けにくいからねー」と哀しい現実を突き付けられた。



私の寝場所を横取りするか、私の痛い左腕に寄りかかるココロ


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