10月19日
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駒込にて日本医学会公開フォーラムがあり、
第16回の今回は
『大腸がん―最新情報を知ろう』というものだった。
きっかけは、いつも私のブログにコメントを下さる
なっちぃさんが誘ってくれた
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お!これはなっちぃさんに会うチャンスかも
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と思い(勉強よりそっちが大事
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)、申し込んだ。
会えたぁ~
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遠路はるばるご主人様とご一緒にいらしたなっちぃさんとのオフ会
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なっちぃさんは、まだ今も化学療法中だけど、副作用は軽いということでお元気そうでよかった
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なっちぃさんご夫妻、素敵なご夫婦でした
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とーっても優しいご主人様と、おっとりと落ち着いたなっちぃさん。
本当にほっこりと仲の良いご夫婦で、
私は初対面なのに、会った最初からとても居心地の良い雰囲気に癒されました
セミナーは12時開場、13時開始ということだったので、
会場近くのイタリアンレストランに11時から入り、ランチをしながらおしゃべり。
これがほんと驚くのだけれど、なっちぃさんのお住まいは私の夫の生家の近く。
私の夫となっちぃさんのご主人は同じ高校の出身だった。
(帰って夫と話していたら、夫の幼なじみはなっちぃさんのご主人と同じ会社だって!)
そして、まだ座っておしゃべりしていたかったけど、セミナー会場へ。
今回の公開フォーラムは、医者の生涯教育制度や内科専門医認定の単位も取れるだけあり、
この前の横浜でのがん検診啓発セミナーと違って、
いかにも「わしは、医者だ」とどこか医者っぽい風貌の(?)人も多くいて、
鳥越さんの話を聴きに来ていた層とは明らかに違った雰囲気の会場であった。
私は前夜に都内で会議があり、帰宅したのが夜中の2時前ということもあり、
講義中の記憶がところどころとんでいる部分もあるが、
ノートをとりながら一生懸命聞きましたよ、ええ。
以下、私の印象に残った専門医のお話。
大腸がんの発生と進展(落合淳志氏)
■前がん状態(潰瘍性大腸炎など)や前がん病変(ポリープ、大腸腺腫など)はがんになる頻度は高い。
→ポリープは小さいとがんになる頻度は少ないが、5mmを超えるものは切除したほうが良い。
大腸がんの診断と内視鏡治療(田中信治氏)
■日本人の毎年4万人が大腸がんで死亡。検診で早期発見ならば確実に治癒するのに、
現状では40歳以上の便潜血検査受診率はわずか24%
そのうち便潜血陽性率は8%、そのうち大腸がんの的中率4%。
便潜血陽性だった人の内視鏡受診率は60%(→これって、低いよね?私も10年近く受けなかった
)
■拡大内視鏡でポリープの表面の状態がわかるようになったので、
ポリープができやすい人のポリープを切除した方がいいかどうかが判断可能。
■カプセル型カメラの登場。このカメラは飲み込んで、最後はお尻から出てくる。
本当は回収できればよいけれど・・・とのことだが(トイレに流しちゃうのかな)。
■内視鏡手術の技術が高まり、以前は外科的手術の適応だった扁平浸潤型のポリープも
内視鏡で切除できるようになった。
大腸がんの外科治療(山口茂樹氏)
■外科的手術をした場合のステージ別治癒率は、ステージⅠが90%、Ⅱが80%、Ⅲが70%。
■直腸がんの90%が肛門温存→永久人工肛門を避けられる。
■腹腔鏡下手術がかなり普及し、入院期間も著しく短縮されている。
手術の動画は非常に興味深かった。自分も腹腔鏡下手術だったけど、
切った大腸のびろんびろんをおへそから引っ張り出せるのか疑問だった。引っ張り出すんだよ、これが![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
進行・再発大腸がんに対する抗がん剤治療(馬場秀夫氏)
■オキサリプラチン(日本で開発された)と他の薬剤の組み合わせが今や主流。
オキサリプラチンはDNAにダメージを与え、癌細胞の増殖を防ぐ。
■血管新生をターゲットとした治療法としてはアバスチンなど。
■これらの抗がん剤によって、肝転移があっても平均2年は生存するようになった。
※抗がん剤の話はかなり専門的でようわからんかった・・・
全体を通して私の頭に残ったのは、検査や手術の技術はどんどん進歩して、
“大腸がん=治るがん”なんだな~ということ。
大腸がんは本当に手術で切除しやすく、早期ならば内視鏡で「検査のついで」に取れる。
内視鏡で無理な段階だって腹腔鏡下手術ならば傷も小さく、入院も一週間程度。
ただ、もう一つ印象に残ったことがある。
このブログ村でも「大腸がんの術後まだ1年経たないうちに再発した」という話をときどき聞くが、
“ええ~?腫瘍って、そんなに早く育つの?”というのが私の疑問だった。
だけど、司会の森正樹先生が言っていた。
「再発というのは何もなかったところに出てくるのではなく、
隠れていたものが出てくることだから、一度がんになった人は、
手術後もしっかり検査を受けなければなりません。」 と。
なっちぃさんご夫妻に会えたし、改めて大腸がんの勉強もできたし、
充実した秋の一日を過ごせて、私はとても幸せだった。
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