自業自得の結腸癌

菌状息肉症と結腸癌、2つも癌を抱えちゃったけど、病気のおかげでかえって人生が豊かになった気がするよ。

報道のスタンスとは?

2014-07-08 | がん関連情報


リポスフェリック・ビタミンC、飲んでますよ
激マズには慣れないけど、少量の水に浮かせて水と一緒に飲むと、
かなり飲みやすいことがわかったよ


ところで、しばらく前の週刊新潮(6/19号)で気になる記事が。(今頃かい

「がんが消える」の真っ赤な嘘!


という特集で、数々の「がんが消えた!」とタイトルにつけた克服本を列挙し、批判。

“藁にもすがりたいと怯える、患者本人と家族。
「がんが消える」克服本は、彼らに救いの手を差し伸べる福音書か、
それとも金儲けの道具か。”

としながら、内容は、これらの克服本に対する著明な医者の批判と反論を載せ、
「金儲けの高価な藁」だと結論付け、
「なぜ、患者は克服本に走るのか」と疑問を投げかけている。


なぜ克服本に走るのかって?

病院で、医療保険で認められている薬で、治らないからだよ


反論している医者は、口をそろえて「有効性が認められていない」とか、
「データがない」とか指摘して、挙句の果てには
ビタミンCについて全然的外れの実験結果を引用して(ベータカロチンを大量投与した米国の調査)、
「(効果とは)逆に危険性も指摘されています」と述べている。

そして、そうした克服本を書いている医者に対して
「金儲けはわかるけど、~(中略)~効果がないとわかっている治療を勧めている。
~(中略)~彼らは藁だとわかっていながら、泥沼で溺れかけている患者さんにそれを投げている。
しかも、非常に高価な藁を。ふざけるな」だと。


そういうけどさ、抗がん剤についてのデータだって、
どれほどの信憑性と価値ある情報だといえるのか。
それに、私の読んだ数冊に紹介されている治療法(保険適用外の)で、
私の受けたXELOX療法の治療費を超えるものはなかったよ。
抗がん剤だって、製薬会社や病院にとってドル箱じゃないの?

「でも、そうした本が実際に売れている。これはAKBのファンと同じ群集心理のようなもの」
「そこに目を付けているのが出版社。がんが売れ筋だとわかれば、刺激の強いものを次々に出していく」
と、とある評論家の解釈も載っていた。

がん患者をバカにするでない




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ビタミンC点滴は万能薬、そして私は・・・

2014-06-25 | がん関連情報



ほとんどの動物はビタミンCを体内で生成できるのに、
人間はビタミンCを体内で合成できないらしい。

ということが、前回の日記で紹介したこの本に書いてあった
 ↓




ビタミンCはがんを殺すだけではない、
実に多くの有効な作用をもたらすことがわかっている。
以下に、『ビタミンC点滴と断糖でがんが消える!』に載っている
ビタミンC効果を列挙しよう。

感染症予防効果:
ウィルスや細菌を攻撃する白血球は、血中ビタミンC濃度が高い人ほど活発に働く。
肝臓でウィルスが排出されるのにビタミンCが使われる。

アトピー性皮膚炎の症状緩和:
ビタミンCには抗ヒスタミン作用があるので、アトピー他アレルギー症状を抑制する。

関節リウマチの症状緩和:
リウマチの関節炎をビタミンCが抑えてくれるのは、炎症=酸化であり、
ビタミンCには抗酸化作用があるためと、
ビタミンCはリウマチの痛みを抑えるステロイドホルモンの分泌を促進する。

肝炎の治療にも有効:
肝炎は活性酸素の増加によって悪化するが、超高濃度ビタミンC点滴は
活性酸素を無害化する。

潰瘍性大腸炎の症状抑制:
ビタミンCには抗炎症作用があるから。

抗がん剤で失った髪の再生に:
ビタミンC点滴の育毛作用は、日本点滴療法研究会でも認めている。
なぜ効くのかはまだわかっていないが、おそらくビタミンCの抗酸化作用が、
頭皮の細胞の酸化を防いだり、細胞を再生させるのではないか。

アンチエイジング効果
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、シミの原因であるメラニンの生成を抑制。

疲労回復効果:
特にスポーツをする人は、定期的にビタミンC点滴をすると、
活性酸素の発生を抑制でき、老化を予防できる。
ビタミンCは、運動で筋肉中に溜まった疲労物質(乳酸)を分解する。


改めて、健康を維持するビタミンCの効果に驚いたわ。
ヤギなんて、病気になると通常の200倍ものビタミンCを体内で生成するんだって
でも、人間はそれができないから、点滴で高濃度のビタミンCを入れるしかない。


私はねー、本当にイヤなんですよ、点滴が。エルプラットを思い出しちゃって。
それで、経口でビタミンCを摂ることにしたんだけど、
というか、これまでも摂っていたんだけど、
多くのサプリメントのビタミンC含有量の表示は当てにならない上、
普通は吸収率が50%程度なんですって。

でも、リポゾーム化された(リン脂質でできたカプセル)ビタミンCの吸収率はほぼ100%。
このリポゾーム化されたビタミンCは、腸に届くと
すばやく吸収されてほぼ全量が確実に血中に入り、高い吸収率をもつらしい。

製品化されたものは、「リポ・スフェリック™ビタミンC」

私はアマゾンで購入したが、↓


直接iHerb(アイアーブ)で購入した方がもっと安いようだ。


正直、激マズ
ニフレックが美味しく思えるくらい。
でも、1回分がわずか5.7mlなので、目つぶって息止めてゴックンすれば



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がん予防活開始:ビタミンCの効果について

2014-06-21 | がん関連情報


腰痛はお陰さまでほぼ治ったと思われ、昨日からコルセットはオフ。
ご心配、励ましのコメントをたくさんありがとうございました。
意図したわけではないのですが、思わせぶりなタイトルで
お騒がせして申し訳ありませんでした




お友達のミケさんもやっている高濃度ビタミンC療法。
私の結腸癌が発覚した時も、お母様を癌で亡くした友人がメールをくれ、
高濃度ビタミンC点滴が受けられるクリニックを教えてくれた。

菌状息肉症だと診断された時も、光線治療に打ち克つためにと、
サプリメントの専門家が処方してくれたのはビタミンC含有量の多い製品だった。

そのようなことから、以前よりビタミンCの抗がん効果には興味を持っていたが、
最近読んだ本でさらに確信を持った。
     ↓
『ビタミンC点滴と断糖療法でがんが消える』(西脇俊二著)
   

ビタミンCがなぜ癌治療に効果的なのか、ということについて少し引用すると、
“血中のビタミンCが超高濃度状態になると、がん細胞の周囲で金属類が反応して
過酸化水素が発生します。過酸化水素とは、殺菌消毒薬として知られるオキシドールの原料です。
この過酸化水素が、がん細胞を攻撃して消失させるのです。”


正常細胞は、カタラーゼという酵素が過酸化水素を中和するのでダメージは受けないという。
正常細胞にもダメージを与える抗がん剤治療や放射線療法に比べれば、
副作用のリスクはほとんど心配する必要がない。

さらに、著者の西脇氏がビタミンC点滴をすすめる理由に
「抗がん剤と併用するとメリットが大きい」という点を挙げている。
抗がん剤は、細胞を激しく酸化させるので、正常細胞も攻撃されるが、
ビタミンCには強力な抗酸化作用があるので、
抗がん剤による酸化ダメージから細胞を保護してくれる、という。
そればかりか、「抗がん剤の作用を増強する効果があります」と。
だって、ビタミンC自体が抗がん効果を持ってるんだものね。


ただ、大事なことが一つ。

「ビタミンCだけでは、がんは治らない」
「ビタミンC点滴の効果は、断糖があってこそ」


つまり、がん細胞の主なエネルギー源がブドウ糖であること、
がん細胞は正常細胞の数倍も多くのブドウ糖を取り込む性質があることは
よく知られていることであるが(PETはその性質を利用した検査法)、
ブドウ糖の化学構造はビタミンCとよく似ているのだそうだ。
だからこそ、がん細胞はブドウ糖と間違えてビタミンCにとびつくのに、
そこにブドウ糖が存在していたら、がん細胞はブドウ糖をまず食べてしまう。

“断糖して血中のブドウ糖を減らし、がん細胞を飢餓状態にしてこそ
ビタミンC点滴の効果が発揮される”
のだそうですよ
だから、せっかく高濃度ビタミンC点滴を受けているのに、
ごはんやパンを食べているそこのアナタ
せめて点滴の前日から点滴が効いている2時間以内は、
糖質を含む食材を避けてはいかがかと・・・。

いやいやいやいや、言うはたやすい
糖質大好きな私。


ところで、高濃度ビタミンC点滴が私にとって費用的には高額で、
さらにあのXELOX療法で点滴トラウマになっている私は、
当面、ちょっと違う方法でビタミンCを取り入れようと考えている。



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『がんになったら肉を食え』を読んで思うこと

2013-10-29 | がん関連情報


これの前の記事には、いろいろな方からコメントを頂いてとても嬉しかったです
コメント欄を掲示板のように使っていただけるのも嬉しいです。
私も含め、多くの同志で情報交換したり元気づけ合ったり。
これは、ネットの良さではないでしょうか。
コメント欄で直接交流がなくても、ここにアクセスして記事を読んで下さる方も多くて嬉しい
誤ったことや、ひとりよがりなことも書いてしまっているかもしれませんが、
これからも色々と考える材料を、ここで仲間と共有できるといいな、と思っています。





さて、菜食を心掛けながらも、最近外食などでは
ちょびっとチキンやお魚を口にすることがある。

そのたびに思い出すのは、この本。

   

その中のp.47“がんになったら肉を食え”の節に以下のようなことが書いてある。
(以下、引用)
「がんの食事療法で肉を控えなさいと指導する背景には、
がんは多くのタンパク質を含んで大きくなることが挙げられます。
ところがこれは全くの間違いなのです。」
 ― (中略)―
「がんが取り込むタンパク質は全て血液中に含まれているタンパク質です。
血液中のタンパク質は―(中略)―厳重な調節機構で濃度を常に一定に保っています。」

つまり、がんが血中のタンパク質をどんどん取り込むと、
どんなに肉・魚を控えても、人体は生命を維持するために
血中のタンパク質濃度を保とうと、自分の筋肉を犠牲にしてタンパク質を供給する。
だから、
「がんのタンパク質利用量は人の食事からのタンパク質摂取量とは全く関係がない」
というのだ。


私はこれを読んだとき、へえぇぇぇ~そうなんだ~
とは思ったけど、でもだからといって「わぁ~、肉が食える」とは思わなかった。

それ以上に、真柄先生の『がんを治すのに薬はいらない』に書いてある内容が
私にはインパクトがあったから。

   

インパクトがあったのは、
「ヒトが進化の過程で経験したことが遺伝子に書き込まれている。」
「進化の過程で経験していないことをすると、危険なことが起こる可能性がある」

この「進化の過程で経験していないこと」とは、
本来草食動物である人間が肉を食べることを指している。
具体的には、
人肉食の風習があるニューギニア先住民フォア族にだけみられたクール―病、
そして草食動物である牛が肉骨粉を混ぜた餌を与えられ発症した狂牛病。
どちらも“プリオン”と呼ばれる悪性のタンパク質が原因だった。

さらに、キャンベル博士のフィリピンでの調査研究について書いてあり、
これは、裕福な家庭の子供ほど肝臓がんを発症している調査結果から、
キャンベル博士がネズミで実験したところ、
高タンパクの食事ががんの発生を増大させていることがデータとして示された、
ということである。
高タンパク食事とがんの関係を実証した内容が書いてあるので、
興味のある方は、ぜひ読んでみてほしい。



さて、明日は大腸がん術後1年半の造影CTと血液検査がある。
転移・再発に怯える瞬間であるが、
菜食(たとえ“なんちゃって”が付いても)の私としては、
血液検査でわかる栄養状態も気になるところである。



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『大腸がんの最新情報』を聴いて

2013-10-20 | がん関連情報


10月19日 駒込にて日本医学会公開フォーラムがあり、
第16回の今回は『大腸がん―最新情報を知ろう』というものだった。

きっかけは、いつも私のブログにコメントを下さるなっちぃさんが誘ってくれた
お!これはなっちぃさんに会うチャンスかも と思い(勉強よりそっちが大事)、申し込んだ。


会えたぁ~
遠路はるばるご主人様とご一緒にいらしたなっちぃさんとのオフ会
なっちぃさんは、まだ今も化学療法中だけど、副作用は軽いということでお元気そうでよかった
なっちぃさんご夫妻、素敵なご夫婦でした
とーっても優しいご主人様と、おっとりと落ち着いたなっちぃさん。
本当にほっこりと仲の良いご夫婦で、
私は初対面なのに、会った最初からとても居心地の良い雰囲気に癒されました

セミナーは12時開場、13時開始ということだったので、
会場近くのイタリアンレストランに11時から入り、ランチをしながらおしゃべり。
これがほんと驚くのだけれど、なっちぃさんのお住まいは私の夫の生家の近く。
私の夫となっちぃさんのご主人は同じ高校の出身だった。
(帰って夫と話していたら、夫の幼なじみはなっちぃさんのご主人と同じ会社だって!)


そして、まだ座っておしゃべりしていたかったけど、セミナー会場へ。

今回の公開フォーラムは、医者の生涯教育制度や内科専門医認定の単位も取れるだけあり、
この前の横浜でのがん検診啓発セミナーと違って、
いかにも「わしは、医者だ」とどこか医者っぽい風貌の(?)人も多くいて、
鳥越さんの話を聴きに来ていた層とは明らかに違った雰囲気の会場であった。


私は前夜に都内で会議があり、帰宅したのが夜中の2時前ということもあり、
講義中の記憶がところどころとんでいる部分もあるが、
ノートをとりながら一生懸命聞きましたよ、ええ。

以下、私の印象に残った専門医のお話。


 大腸がんの発生と進展(落合淳志氏)
 ■前がん状態(潰瘍性大腸炎など)や前がん病変(ポリープ、大腸腺腫など)はがんになる頻度は高い。
  →ポリープは小さいとがんになる頻度は少ないが、5mmを超えるものは切除したほうが良い。

 大腸がんの診断と内視鏡治療(田中信治氏)
 ■日本人の毎年4万人が大腸がんで死亡。検診で早期発見ならば確実に治癒するのに、
  現状では40歳以上の便潜血検査受診率はわずか24%
  そのうち便潜血陽性率は8%、そのうち大腸がんの的中率4%。
  便潜血陽性だった人の内視鏡受診率は60%(→これって、低いよね?私も10年近く受けなかった
 ■拡大内視鏡でポリープの表面の状態がわかるようになったので、
  ポリープができやすい人のポリープを切除した方がいいかどうかが判断可能。
 ■カプセル型カメラの登場。このカメラは飲み込んで、最後はお尻から出てくる。
  本当は回収できればよいけれど・・・とのことだが(トイレに流しちゃうのかな)。
 ■内視鏡手術の技術が高まり、以前は外科的手術の適応だった扁平浸潤型のポリープも
  内視鏡で切除できるようになった。

 大腸がんの外科治療(山口茂樹氏)
 ■外科的手術をした場合のステージ別治癒率は、ステージⅠが90%、Ⅱが80%、Ⅲが70%。
 ■直腸がんの90%が肛門温存→永久人工肛門を避けられる。
 ■腹腔鏡下手術がかなり普及し、入院期間も著しく短縮されている。
  手術の動画は非常に興味深かった。自分も腹腔鏡下手術だったけど、
  切った大腸のびろんびろんをおへそから引っ張り出せるのか疑問だった。引っ張り出すんだよ、これが

 進行・再発大腸がんに対する抗がん剤治療(馬場秀夫氏)
 ■オキサリプラチン(日本で開発された)と他の薬剤の組み合わせが今や主流。
  オキサリプラチンはDNAにダメージを与え、癌細胞の増殖を防ぐ。
 ■血管新生をターゲットとした治療法としてはアバスチンなど。
 ■これらの抗がん剤によって、肝転移があっても平均2年は生存するようになった。
 ※抗がん剤の話はかなり専門的でようわからんかった・・・



全体を通して私の頭に残ったのは、検査や手術の技術はどんどん進歩して、
“大腸がん=治るがん”なんだな~ということ。
大腸がんは本当に手術で切除しやすく、早期ならば内視鏡で「検査のついで」に取れる。
内視鏡で無理な段階だって腹腔鏡下手術ならば傷も小さく、入院も一週間程度。

ただ、もう一つ印象に残ったことがある。

このブログ村でも「大腸がんの術後まだ1年経たないうちに再発した」という話をときどき聞くが、
“ええ~?腫瘍って、そんなに早く育つの?”というのが私の疑問だった。
だけど、司会の森正樹先生が言っていた。
「再発というのは何もなかったところに出てくるのではなく、
隠れていたものが出てくることだから、一度がんになった人は、
手術後もしっかり検査を受けなければなりません。」 と。



なっちぃさんご夫妻に会えたし、改めて大腸がんの勉強もできたし、
充実した秋の一日を過ごせて、私はとても幸せだった。



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