再び松永光明著『がんに勝つ食事負ける食事』を引用する。
「“人気の食事療法”には間違った部分が多いとはいえ、利点を持っているのも確かです。―中略―
結局、どんなにとんでもなく見えても、うまく結果の出た人には“素晴らしい方法”だし、
逆に、どんなに『もっともだ』と思っていても、自分や自分の周囲で
結果が出なければ、“真実”ではありません。」
松永氏は自身の臨床経験から、
「よく食べる人で、偏食のない人は、たとえがんになっても、
それぞれの治療法によく反応する(=よい効果が出る)人が多い」、
「しかも副作用の出現が少ない」という印象を持っているようだ。
そして「結論:玄米菜食は偏食!」と主張。
なんらかのがんの食事療法について考えるときの
「6つのポイント」として以下を挙げている。
その食事療法は、継続しても、生存するのに不利にならないか?
その食事療法は、健康な人に、新たな病気をもたらさないか?
「がんが必要とする栄養分をケチると有利だ」という間違った考えにとらわれていないか?
「がんと免疫」という対立構造で、事態を捉えているか?
健康な人ががんを防ぐ方法なのか、それともがん治療中の患者が
生き延びやすくなる方法なのか?
がん患者のほとんどが、ほぼ餓死するという現実を直視しているか?
結局、「バランス良く、いろいろなものをなんでも食べる」ということか。
ここで、私は昔、免疫治療の専門医のカウンセリングを受けたときに、
最後に言われた言葉を思い出す。
「がんに効くサプリメントなんてありませんよ。
大事なことは、バランス良くなんでも食べること。
産地も偏らず、いろいろな土地で採れた(獲れた)ものを食べて。」
なんだか、初心にかえった気持ちになって思い出しちゃった。
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