自業自得の結腸癌

菌状息肉症と結腸癌、2つも癌を抱えちゃったけど、病気のおかげでかえって人生が豊かになった気がするよ。

じゃあ、がんに勝つ食事とは?・・・初心に戻る

2014-05-17 | 食事療法


再び松永光明著『がんに勝つ食事負ける食事』を引用する。




「“人気の食事療法”には間違った部分が多いとはいえ、利点を持っているのも確かです。―中略―
結局、どんなにとんでもなく見えても、うまく結果の出た人には“素晴らしい方法”だし、
逆に、どんなに『もっともだ』と思っていても、自分や自分の周囲で
結果が出なければ、“真実”ではありません
。」

松永氏は自身の臨床経験から、
「よく食べる人で、偏食のない人は、たとえがんになっても、
それぞれの治療法によく反応する(=よい効果が出る)人が多い」、
「しかも副作用の出現が少ない」
という印象を持っているようだ。

そして「結論:玄米菜食は偏食!」と主張。

なんらかのがんの食事療法について考えるときの
「6つのポイント」として以下を挙げている。

その食事療法は、継続しても、生存するのに不利にならないか?
その食事療法は、健康な人に、新たな病気をもたらさないか?
「がんが必要とする栄養分をケチると有利だ」という間違った考えにとらわれていないか?
「がんと免疫」という対立構造で、事態を捉えているか?
健康な人ががんを防ぐ方法なのか、それともがん治療中の患者が
生き延びやすくなる方法なのか?
がん患者のほとんどが、ほぼ餓死するという現実を直視しているか?


結局、「バランス良く、いろいろなものをなんでも食べる」ということか。

ここで、私は昔、免疫治療の専門医のカウンセリングを受けたときに、
最後に言われた言葉を思い出す。
「がんに効くサプリメントなんてありませんよ。
大事なことは、バランス良くなんでも食べること。
産地も偏らず、いろいろな土地で採れた(獲れた)ものを食べて。」



なんだか、初心にかえった気持ちになって思い出しちゃった。



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何を信じるか?-菜食のもう一つの落とし穴

2014-05-16 | 食事療法


実を言うと。。。


って、もうこれまでもポツポツと白状してますが、
食ってますよ、肉・魚、ええ。
でも、お肉は鶏肉のみ。

先日、夫の田舎から金沢産の牛肉(バラの薄切り)が送られてきた。
いやいや、大腸がんに牛肉はいかんでしょ、と思ったけど、
差し上げる相手もなく、捨てるわけにもいかず、
結局、フープロでミンチにして2年ぶりくらいにハンバーグを作った。

もう二度と食べたくありませんよ

赤身が多かったけど、見える脂身は時間をかけて丁寧に取り除き、
本当に赤身だけをフープロにかけて、真っ赤な挽肉を他の材料とともにこねたらば、
ボウルにも自分の手にも脂の層が白く固まってくっつき、
キッチンペーパーでこすっても、洗剤とお湯で洗っても、ヌルヌルがなかなか取れないの。

この牛肉の脂は体内で固まってあちこちにくっついたままなんでねぇの?


と、お肉に関しては、今はこんな感じで飽和脂肪酸の多いものは避けたいと思っている。
(そう言いながら、アイスクリームやヨーグルトの乳脂肪は好んで摂ってるという矛盾


まあ、基本は今なお「野菜が中心」なんだけど、
この前の日記に書いた「菜食=肥料と農薬の過剰摂取」という不安のほかに、
もう一つ深刻な現実。・・・それは、「菜食=糖質過多になりやすい」ということ。

芋類、豆類、穀物の糖質が多いのは容易に想像つくけど、
ごぼうやレンコン、ニンジン、大根など根菜はとても糖質が多くてびっくりする。


最近読んだ『がんに勝つ食事負ける食事』(松永光明著)は面白かった。
松永氏の本業はがんの血管内治療である。

   

まず、肉食禁止論に対して、
「肉食禁止は、低タンパクになりやすい」
「低タンパクは明らかに免疫力低下になりやすい」と注意を促したうえで、
「乳がんを増やすほどの赤肉は、日本人にはまず食べられない」として、
アメリカ人の“大量にして連日”の赤肉摂取を日本人が気にする必要はないし、
「食事のバランスが良い日本人なら、肉食しても問題ない」と述べている。

さらにゲルソン療法については、「抗がん食というより抗便秘食」であり、
そもそも“脂肪食文化”といえるドイツ南部の山奥(寒冷地帯)で誕生したゲルソン療を、
そのまま日本人にあてはめるのは危険
だと主張。
ニンジンジュースを大量に摂取するのも、ドイツの食物繊維の少ない食事で
数週間も便通がないのが普通という民族には良いが、日本人には不要。

これ以外に、現在がんに良いとされる(抗がんという意味で)数々の療法
…玄米菜食、マクロビオティックス、キノコ、フコイダン、酵素療法、
断食、キチン・キトサン…話題のものをズバッと斬るだけでなく、
摂り方の注意など、一般論ではなく自験例から論じている。

ぷっと思わずふいちゃったくだりは、プロポリスに関する記述で、
「なぜ効くのか、販売元さえ説明できないプロポリス」
摂った方が良いのかどうかは、「結論:お好みで。」


いったい、何が良いのか?


そんなにすぐに結論など出ないでしょう。
いいんだ、試行錯誤で。

松永氏も書いている。
「がんみたいに複雑なものは、同じような条件で、同じ治療をしても、
平気で結果が逆さまになります」
「“自分で決断する”ことだけが正解です」
と。


私は当面、安全な野菜を探し求め、ときどき良質なたんぱく質を摂り、
料理を楽しみ、美味しいものを「美味しい」と感謝して頂き、
まあ、できたら量は控えめに、その日の体調や身体の声を聞きながら・・・
と考えている。

情報収集も続けます。



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菜食と発ガンの不安、有機野菜の危険

2014-05-06 | 食事療法


菜食を始めて丸1年が経った。

体調は良いし、菜食でない時と比べて血液検査のデータも極めて良好。

しかし、、、
やはり特別な食事法を続けるのは不安もある。
まあ、「特別な食事法」というほど私の菜食は厳密ではないけれども。
ヨーグルトは毎日、卵もときどき食べちゃうし、カツオだしだって使っちゃう。

でも、最近両手の爪が荒れている。
「たんぱく質やカルシウムが足りないのでは?」と思う。
「骨粗鬆症にならないか?」…もうなってるかも。

野菜中心だとどうしても糖質が多くなる。
「糖質がガンを発生させたり転移させる元凶」と最近読んだどの本にも書いてある。

野菜の安全性に対する不安。
「肥料や農薬を過剰摂取しているのではないか?」…これは菜食を始めたときからの不安。

食の安全性など気にし始めたらきりがないのだけど。


2月に『やさい塾』に参加して、野菜の安全性にとても興味を持ったので、
4月にふたたび『やさい塾』に参加した。
内田さんのお話はわかりやすく楽しく聴けて、とても勉強になるものだった。
しかし同時に、自分がいつも食べている野菜はとても安全とはいえないものが多く、
いや、むしろ「危険」と思えるものが多く、
抗がん効果を狙って始めた菜食が実は「がんに向かってまっしぐら~」じゃあ、ちょっとね・・・
といった感じなのである。

10年くらい前に受けた医科学セミナーで、
「無農薬の野菜などないと思ったほうがよい、有機栽培ほど危険なものはない」
という話を聞いた。つまり、有機肥料は家畜の糞尿由来なんだけど、
日本の家畜は抗生物質など薬物を与えられて育っているから、
その薬物を濃縮した糞尿由来の肥料を長年入れ続けた土壌は化学薬の毒が蓄積される、というもの。

それ以来、私は“有機無農薬野菜”は避けていたけど、内田さんのやさい塾で知った事実。
それは、「有機栽培の野菜に付いている『JAS認定』とは、国が認めている21種類の肥料と
23種類の農薬は検査しない、ということ」

虫は野菜に付くのではない。肥料に付くのだそうだ。
だから、理屈から言っても肥料を与えていて“無農薬”なんてあり得ないのだ。

“無肥料無農薬”でなければ。そう、自然栽培の野菜。
なかなか手に入りにくいのだけど、幸い近所にナチュラルハーモニーがあって、
週に1、2回そこで購入している。築地御厨さんのネット販売でも買える。



ところで、連休最終日の今日は(昨夜から)胃部不快感、低体温、全身倦怠感で不調。
この不調はおそらく昨日の糖質摂り過ぎ

やさい塾で習ったことと、当面の私の課題である「断糖」について
これから少しずつ書いて、自分の糧と戒めにしようと思う。
だって、とてもとても「がん」と密接な関係があると思われるから。



最近の散歩で撮った近所の花たちと野良ニワトリ

    

御衣黄(ぎょいこう)、藤、木香薔薇(もっこうばら)…綺麗だな



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8kg減量した夫と、減量できない私

2013-09-14 | 食事療法


私の食いしん坊はちょっと病的かもしれない・・・と時々心配になる。
量を食べるわけではないのだけれど、とにかく寝ても覚めても
食べ物のことばかり考えているのだ

昨年、XELOX療法で吐き気や嘔吐に見舞われた時でさえ、
「吐き気が治まったら○○を食べよう、△△を食べよう」と思い、
吐き気がひくと、すぐさま思っていたものを食べていたものだ。

そういうわけで、食事を制限したダイエットはこれまで成功したためしがない。
唯一、体重が減ったのは昨年大腸がんの手術後、主治医から
「腸閉塞にならぬよう、くれぐれも食べ過ぎないように」とくぎを刺され、
いつもの7分目くらいの量をおそるおそる食べていたとき。
それでもわずか術前の-3kg。(これは“わずか”ではない?)
XELOX療法中にさらに-2kg。
XELOX療法が終わるやいなや、すぐさま+3kg。

つまり、5kg減って3kg戻った



いっぽう夫は、江部康二の『主食をやめると健康になる』に感化され、
2011年暮れから糖質制限を始め-2kg

     

ただ、朝夕は主食抜きでも昼は外食で糖質制限は難しいらしく、思ったほど減らない。

そして今年の1月から私に付き合って菜食にして-1kg
私のこともあって大腸がん関係の本を何冊も読み、
「動物性たんぱく質はやめる」と宣言。当然、糖質制限は解除。

その後、石原結實の『自分の好きなものだけ食べれば病気は治る・防げる』を読み、
空腹がどれだけ大事か、食べないことの重要性を認識、

     

石原氏が勧める“朝はハチミツ生姜紅茶だけ”にして、ここで-3kg

そして最近、白澤卓二翻訳の『小麦は食べるな』で輸入小麦の危険性を知り、

     

好きな麺類をランチに食べないようにしたところ、さらに-2kg
トータルで8kg減
身長176cmで76kgだったのが今は68kgになり、体調も良いもよう。
たいこのように膨らんでいたお腹がほとんど平らになった。



私は何よりパンと甘いものが好きで、毎日夫に注意されながらもやめられない。
がんには糖質が“禁忌”と言っても過言ではないくらい悪いものだと知りながら・・・。


     
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菜食を楽しんでいます、でも・・・

2013-03-05 | 食事療法

菜食にして約50日が経つ。

自慢だけど、まだ同じ料理を作ったことがない
ブログ村のお料理のジャンルに登録されている方々のレシピブログや、
クックパッドなど、参考になるサイトは無数にあるし、
自分でも次々とアイディアが湧いてくる

今夜は、にんにく・玉ねぎ・にんじん・大根・キャベツと
色とりどりの乾燥豆の入ったミネストローネスープ。
以前は、コクを出すのに最初にベーコンを炒めたりしてたけど、
もうベーコンなんかアブラ臭くて入れらんない。
代わりに塩麹を入れて、まろやかさを加えたよ
それと春菊のピーナッツソースあえ。
砕いたアーモンドをたっぷりふりかけると、歯ごたえもコクも出る。
あとはサツマイモとカボチャにミックスビーンズを混ぜたポテトサラダ。
おからパウダーを豆乳でふやかしてくわえてしっとりさせた。

菜食にしたら、不思議とお肉は食べたくなくなったばかりでなく、
お店で売っているお肉を見るのも気持ち悪いくらい。
でも、魚はときどきとても食べたくなる

たまにはちょっとくらい焼き魚でも…と思っていた日に電車の中で読んだ本。
今やアンチエイジングで有名な産婦人科医の南雲吉則さんの
『50歳を超えても30代に見える食べ方』に書いてあった:

“小型の魚が取りこんだ水銀などの有害物質は、
食物連鎖が進んでいく過程でどんどん濃縮されていくため
大型の魚ほど有害物質のリスクが高くなる”(p.54から引用)

水銀だけじゃなく、最近は放射能汚染も心配だもの。
肉より魚のほうが危険てことかしら。


いずれにしても今のところ菜食で不満はないのだけど、困ったことが一つ。
大腸を切った後遺症?で頻便が続いているところに、
菜食で繊維質と水分を摂取するためか、さらに排便量が増加
これってどうなんだろ?腸を酷使してない?


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