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くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

セレベス・エクスプローラー5日め

2009-10-04 06:57:45 |  ダイビング
9月22日、火曜日。
シパダン4ダイブの日。
早くも最終日。
そして、今朝も曇天。

1本目:バラクーダ・ポイント
暗いのでデジカメは置いていく。エントリーすると、きのうの砂が巻上げられた感じはおさまり、透明度はましになっていた。かつて9月はハンマーヘッドの季節だったし、暗さと体感温度が下がったことで、そろそろあえてもいいんじゃないかと外洋側の下ばかりを凝視していたが、待ち人来たらず。もっとも、水温が低くなった、と言っても、金曜土曜が30度くらいあって、きょうは28度といったことで、まったくもって水温は低くないのだ。バラクーダはちゃんと出た。


2本目:ミッド・リーフ。
深海のウミウチワは見事。



3本目 バラクーダ・ポイント。
もう日も高い時間なのに、相変わらず薄暗い。雲が厚いわけでもないのに、太陽が顔を出さない。水面でも視界がとても悪いし、かといってガスってるのともちがう。このかすみ具合は、ヘイズ(山火事の煙害)っぽい。ヘイズだったらどうしよう。だって、97年のヘイズのあと、エルニーニョ現象が起こり、サンゴが死んでしまったんだから。せっかくここまで美しいさんご礁が回復したのを、台無しにしないでほしい。頼むよ、インドネシア。

そして、もちろん水中も暗いが、サメが活発で楽しい。
外洋にはグレーリーフシャーク(ぼけてる)、いつもはナマズ顔で休んでいるホワイトチップたちも、ちゃんと泳いでいる。





バラクーダはまばらに登場。





4本目 タートル・パッチ
ジェリーがオーバーハングをひとつづつ、ざっとライトで照らして、ヘルフリッチチェック。そんな照らし方でわかるの?と思うほど、雑な感じのあて方だが、それでもしっかりみつけるのが、ジェリーの視力のすごいところだ。



きのうのヘルフリッチを、きょうはダイバー14人全員で囲む。きのうより警戒心が強くなっていて、私たちの訪問に、ヘルフリッチはさっさと穴に引っ込んでしまった。ヘルフリッチが隠れている間も、同居のアケボノさんがずーっと私たちににらみをきかせていて、実にとりやすい位置でポーズをとってくれているのに、かわいそうなほど誰にも相手にされない。皆、固唾をのんでヘルフリッチの再登場だけを待っている。ふたたびヘルフリッチが登場すると、ちょっとした有名人の記者会見なみのストロボ攻撃。きっと、彼らは、しばらく世の中がぶちぶちに見えたに違いない。たいして大きくないオーバーハングの砂地に、14人が一度に集中するのだから、右にも左にも、もちろんそれより前にも後ろにも動けない状態になった。DECOまであと2分になったので、浮上したかったが、両脇ぎちぎち、まきあげでも悪いので、ヘルフリッチが消えたタイミングをみはからって深度をあげるが、すでにDECO7分が出ていた。エキジット時間近くに出ると、DECOを消すのがたいへんだ。そして、浮上するにしたがって、DECOも1分ごと伸びてゆく。最終的に12分で、憂鬱な気持ち。浅瀬は流れていたので、すでにロックと化した、死んだサンゴにつかまって、3mをキープしていると、バラクーダの群れがやってきた。バラクーダは、あざ笑うかのように、ロックにしがみつく私のすぐそばまでやってきて、そして去っていった。DECOストップは、静かにしているべきと知りつつ、誰もいないから、バラクーダとしばらく泳いでみたが、ダッシュでやっと追いつく具合で、これは窒素がでかくなる、とまたまた浅瀬で時間をつぶした。14人もいるから、エキジットにも時間がかかり、長時間の停止後でも、みんなを待たせることにならなくて、ほっ。 



これにて私にとってのラストダイブ終了。9月のシパダンって、偶然かもしれないが、1年おきによかったり悪かったりだ。台風の季節だから、Land below the windowなボルネオに台風が来ないまでも、フィリピンあたりで台風が発生すると、そのしっぽがかかり、海が荒れることも多いからかもしれない。

船に戻ると、そそくさと器材を洗い、もう帰る気まんまん。シパダンにリゾートがあった頃は、半泣きで帰ることもあったというのに、この船にはそういう情緒は残念ながらないのだ。夕方、スイス人男性とタイ人女性のカップルが新たに乗船し、ついに満室となる。でも、ダイブマスターは、今のところジェリー一人。明日の朝の下船は私一人で、計15人のダイバーが引き続き乗船していることになる。最初は7時下船といわれていたが、ボートの都合で6時下船にしてくれ、に変わった。セレベス・エクスプローラーには、スピードボート2ハイしかなく、そのうち1パイは、トランスファー兼ダイビング用だ。私のセンポルナへの送迎のために、1パイ使ってしまうと、15人のダイバーに1ボートしかなくなっちゃうから、できるだけ早く、ってのは理解できる。幸い、シパダンに未練はあっても、船には未練がないので、快く了承。降りるのが一人なので、朝食も、「ミーゴレンとナシゴレンどっちがいい?」とリクエストを聞いてくれた。ミーゴレンはタワウで食べるつもりなので、「ミースープはある?」と聞いたら、あるよ、ってので、ミースープをたのんだ。

きょうは、なんども停電があった。最初はジェネレーターチェンジかと思っていたが、そう頻繁にチェンジはしないはずだ。シャワー中にもディナー中にも、停電があった。ハリラヤでスタッフ不足なせいか、復旧がとても遅い。だめじゃん。夜は遅くまで飲んでいたが、みんなおやすみなさい、になったあと、ひっそりスーツケースをラウンジにあげて、明日の朝、パッキングの仕上げをすることにした。

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