成田からシンガポールのSQも、シンガポールからKKのシルクエアーも満席だった。こちらのスクールホリデーの影響かな?成田のSQカウンターで、チェックイン時、「シンガポールからKKは、窓のない窓側1席しかございません。他はすべて3席の中央でございます。」と言われた。テンション低く、窓のない窓側をもらったが、窓はあった。非常口の列なだけだった。アテンダントからは、ちゃんと非常時のドアの開け方のブリーフィングも受けた。火が見えたら開けるなと。着陸前、空から、マムティック、マヌカン、スルといった、トゥンクアブドゥルラーマンパークの島々をながめているときは、穏やかな景色だった。
ところが、シルクエアーがコタキナバル国際空港=KKIAに着陸すると、KKIAは工事中で、以前にあった景色のかなりの部分が切り取られた感じがした。とにかく、ところどころ土がむき出しで、殺風景なのだ。KKIAでは、今月から新ターミナルがオープンしたが、航空機の離発着は新ターミナルでも、イミグレーションやチェックインは、まだ従来のターミナルが使われている。早くも、トランジットエリアのベンチには、シミができているのが、遠目にも見えたりして、全部の施設ができてから、大々的に開業すればよいのに、何をあわててる?と思ってしまった。KLIAにつぐ大きさで、ビジーなエアポートになるというふれこみみだったが、さほど大きさは感じない。
今日のKKは、カマタンフェスティバルの最終日。カマタンフェスティバルは、サバ州の、カダザンドゥスン族と、ムル族の収穫祭だ。カマタンは、純粋に米の収穫を祝うお祭りだというが、今、マレーシアには米がない、と、ローカルは苦笑していた。町では、パダンムルデカでオープンハウスが設置され、いろいろなイベントがあるが、カマタンの、メインステージは、KKから車で20分ほどのピナンパンにあるKDCAというところだ。KDCAには、カンダマンスパという愛用のスパがあるので、スパがてら、カマタンフェスティバルをちょい見しようかな、ともくろんだが、スパによれば、ものすごい数の人がKDCAに押し寄せ、車も入れなくなるので、30日と31日は休業するんだそうだ。人ごみがダメな私は、戦意喪失。
夜になると、多くの人が、パダンムルデカにむかって歩いていった。空は、サーチライトで照らされ、民族的な踊りや歌から、サバ州の重鎮やら、バダウィ首相のスピーチまで。数年前のカマタンの時にもKKにいたが、その頃より、華々しく展開しているように見えた。きっと、マレーシアと、サバ州のツーリズムの意向だろうが、年々、観光客を意識したものになってきており、米の収穫は少なくても、規模は、どんどん大きくなってきているっぽい。それにしても、この派手かつ素朴な電飾が、適度に田舎で適度に町なKKっぽくてよい。シパダンのダイブマスターには、カダザン系が多かったし、またキナバル登山をしたときのドゥスン族のガイドのお兄さんには、本当にお世話になった。また、マジュランに泊まったとき、カダザンのベルボーイに、名前はなんというの?と聞かれ、私の名前を答えたら、いとこと同じ名前がいる、と言われた。ただし、男名前であった。そんなこんなで。カダザンとドゥスン族の人のことは身近に感じるので、カマタンの時期にKKにいると、なんだかわくわくする。
サメとピンクのイルカにまどわされてしまった。
インド系の店員のおにいさんに「Youはフライトの前に、ぜんぶフィニッシュしなきゃいけないよ」と忠告され、「オッケーら~」と言ったものの、7時間半のトランジットで計2.5リットル。トランジット時間がほぼ1日の就業時間に相当するが、毎日、仕事中にあけるのがコントレックス1.5リットルボトル1本と考えると、ちょっと多すぎかもしれない。
ただいまチャンギ国際空港で、7時間半の真夜中のトランジット中。過去の経験で、トランジットホテル(Ambassador Transit Hotel)はエアコンがききすぎで、エアコン切って、毛布をかぶっても冷え込んで眠れなかったり、ウェークアップコールが不要に早かったり、思うように休まらないので、使わない。どっちみちよく眠れないのなら、トランジットエリアのベンチでごろりんとしたり、トランスファーデスクのソファで眠るのでよい。まあ、なんだかんだ言っても、ケチっただけの話だけれど。だって、トランジットホテルは、共同トイレ、シャワーであれば、3000円前後で利用はできる。もっとも、満室のことも結構多い。今夜はラップトップコーナーで時間をつぶそう。ラップトップコーナーは、デスクはたくさんあるのに、実際にイーサネットポートからLANケーブルが出ているところは、2ヶ所しか見つけられなかった。My LANケーブルを携帯しろ、ってことかな?でも今は、人影もまばらなので、問題ない。夜が明けたら、きっとしんどいだろうから、RED BULLを買っておこう。ということで、トランジットエリアのセブンイレブンへドリンク調達に。Red Bullを買うはずが、並んで陳列されていた「Shark」に手がのびた。
カンの色づかいも、Red Bull一緒で、どうみても類似品。Sharkのロゴが、サメ型にデザインされてるのが気に入って、こっちにした。本当は気だるい朝に飲むつもりだったのに、え~ぃ、冷えてるうちに 飲んでしまえ~!と、ラップトップコーナーに戻るとあけてしまった。味はやはりRED BULLに酷似している。ヒマにまかせて、ネットで調べたら、日本でも、楽天市場なんかで売られてた。私が、この商品を知らなかっただけだった。飲み過ぎ注意、カフェインが入っているから、と書かれているが・・・。でも眠い。
お次はももいろのいるかの誘惑。
「ピンクドルフィン」
ボトルのももいろいるかが、かわいい。
赤いボトルがピーチ味。ブルーのボトルがホワイトグレープ味。
ピーチ味には、ビタミンC、B6、B12が配合され、ホワイトグレープ味には、アミノ酸配合だ。どちらも味見をすると、別においしくもまずくもない。まあ、典型的なバランス飲料の味。
どちらか一方にしておけばよいものの、かわいいから、両方買ってしまった。そして、ラップトップコーナーに戻り、しげしげとピンクドルフィンの顔をみたら、今ひとつカワイクナイことに気がついてしまった・・・。ダイバーだから、海の生き物キャラに弱いのだ。
もちろん私がビタミンや栄養ばかりを補充するわけでなく、Tigerも一緒。ロング缶でなくてよかったが、ロング缶しかなかったのだ。冷静になれば、Tigerとミネラルウォーターだけで十分だった。1000円でお釣りが来るだろうと、1000円札を出したら、微妙に1000円超えてた・・・。こうして、シンガポールドルの小額紙幣と小銭がふえることとなった。こんなもん並べて写真とる私も変だが、もう、いい加減見たいWebもないし、ひとりだし、ヒマでヒマでしようがないトランジット。そろそろ、場所を見つけて、少し寝ようかな。