くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

ウェットスーツにあわせる

2008-05-29 00:51:14 |  ダイビング

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明日から海に行くので、パッキングにあたり、おニューのウェットスーツをおそるおそる着てみた。私にとってウェットスーツは消耗品なので、フルオーダーはしない。過去、フルオーダーをしたにもかかわらず、ぶっかぶかであるとか、きっつきつであるとか、いつもなんらかフィットしなかった。だから既製品で十分。それもダイビング用より安い、サーフィン用。オープンウォーターの講習で、サーフィン用だと、脇のつけねのありに、キューっとスクイズ起こすと言われたが、そんなことはない。もともと、軟弱なサーファーであったので、サーフブランドが好きで、3ミリウェットスーツはQuiksilverと決めているのだ。こんどのニュースーツ、12月に買った当初は、パツンパツンで多少無理があったが、私は、気に入った服のサイズには自分があわせる主義なので、ダンベル持って、好きな歌にあわせて毎日20分ずつ踊っていたら、着実に成果をあげ、ウェットは難なく着脱ができるようになった。「するするスプレー」が持参できない今日この頃なだけに、ほっ。あとは、9月に予定しているバリ島ダイビングでの18~24度といわれる水温にそなえて、5ミリもするする、っと着られる体型になるべく精進するのみ。ちなみに5ミリウェットは、アラモアナにこだわっているのだ。

もともと「するするスプレー」は、たぶん航空会社のいう、Dangerous Goodsにあたるはずだが、前に、カパライのダイブステーションで、友達がおもむろに黒いスプレー缶を、「するするスプレーや~!」と、得意げにかつ高々と差し出し、激しくウェットに噴霧していた。缶には、「するする着られる」 と「バニラの香り」、さらには、「高圧ガス」の文字が・・・。「体に直接かけないでください」、と書いてあったので、あまり嗅いでは体によくないと思いつつ、スプレーのおすそわけしてもらいながら、いかにも作り物なバニラの香りを、結構吸ってしまったものだ。この「するするスプレー」、サーファーやダイバーに強く支持されているアイテムのようだ。

ところが最近、成田空港の第二ターミナルにもインラインスクリーニング(従来のチェックインカウンター前のセキュリティチェックがなくなり、チェックインで荷物を預けたあとに、スクリーニングされる)が導入され、もう、「するするスプレー」をスーツケースに入れて、チェックインで預けることはできなくなってしまった。「火気厳禁」や「高温に注意」と書かれているスプレー缶はNGなのだ。そういうガス類は缶の底がへこんでいるらしい。こっそりカウンターで預け、スプレー缶がみつかれば、搭乗口で呼び出され、受託手荷物から取り出しのうえ、没収、廃棄となってしまうのだ。

なので、もはや、飛行機搭乗を伴うダイブトリップでのウェットは、自力で涼しい顔で着脱できねばならない。メタボ健診の導入で、減量についての関心が高まる風潮にある世の中であるが、さまざまな背景で、やはり健康的な体型を維持するのは大事なことだ。

そして体型で理想的なのは、彫刻だ。なんといってもミケランジェロのダビデ像はすばらしい。古代ローマの壁画も、ボッティチェリのヴィーナスも、顔は美しくても、みんな腹は出ている。こでぶちゃんな友だちが、「私は、19世紀の女の人に生まれたかった。ルノワールの絵を見ると、19世紀なら、もてはやされたと思う」と、いみじくも言っていたが。でも、古い時代でも、ミロのヴィーナスから、彫刻界は、理想的な筋肉をもっている。

フィレンツェのアッカデミア美術館、ダビデ像のまわりは、まさに黒山の人だかり。そのわりに、みんなさっさと去っていってしまうのが不思議だった。ダビデ像の後姿を、半円型にとりかこむように、ベンチがあるが、私はそこに1時間もとどまってしまった。ダビデ像のような形になるのは無理だけれど、まあ、ダイビングは人前でほとんど裸になる機会も多いのだから、やはり見苦しくないよう、少しでも努力をしなくては。ミスターサカナダイビングサービスで、体脂肪率10パーセント以上は死刑というのが、昔あったが、一理あると思う。

ああ、それにしても、旅には重いダンベル持って行けないし、腹筋も怠りがちで、結局もとに戻ってしまう。この意志の弱さをなんとかしたい。

余談だが、ウェットをするするっと着るのに、いちばんよいのは、タヒチのモノイオイルだと思う。肌に直接つけないで、の「するするスプレー」とは違い、モノイオイル自体が、肌をケアするのに使われるオイルであり、しかもその油分でウェットがするりんと着られる。一石二鳥。中には、虫除け効果のモノイオイルもあり、一石三鳥。朝塗ると、結構1日、そのするりん効果は持続する、超すぐれものである。難点は、日本にいては、なかなかモノイオイルが入手できないことだ。

ウェットスーツ、ダビデ、モノイと、分裂気味な独り言でした。