通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

社員をコスト扱いするな

2012-06-15 11:32:45 | オフ日記
たまたまネットサーフィンしていて見つけた記事ですが
社員をコスト扱いするな
という見出しに惹かれて見てみました。
なかなか面白かったです。
会社内で競争させずに
利益は平等に分配する。
ただ新しいアイディアには報奨金を出す。
社長は社員のモチベーションを上げることだけ考えると。
実行は難しそうですが良いですね。


さて、「社員をコスト扱い」をガイドと旅行会社の関係にあてはめて考えてみました。

旅行会社の外部の人間で、お仕事を委託されるガイドは
旅行会社にとってコスト以外の何物でもないのです。
確かにコストと考えてしまうと
お互いの利益が相反する関係になってしまいます。
ガイドフィーを抑えれば、会社の利益が増える。
ガイドフィーが増えれば、会社の利益が減るという関係です。
しかし、パートナーである以上は
ガイドフィーも増えて、会社の利益も増える関係が一番ですよね。

ただ現在はどこの会社も、安売り合戦に参加してしまって
自分のところの生き残りに必死で
目先の利益しか見えていません。

まあ、ガイドからしてみれば
旅行会社が安売り合戦して
潰しあったところで
ガイドの仕事自体は減らないので
勝手にやってもらって構わないわけです。
生き残った景気のいい会社と仲良くすればいいだけですからね。

ただガイド資格制度をいじくりまわして
壊すのだけはやめていただきたい。
巻き添えは御免です。
自由化するなら旅行業法を改正し参入ハードルを下げるのが一番です。
そうすれば旅行業者の淘汰が加速して
つまらない会社は消えていくでしょう。
外国人旅行客の利便性を妨げているのは
通訳案内士法ではなくて
色々な独占業務を規定している旅行業法なのですから。
極端な話、旅行会社がどんどん潰れてしまえば
ガイドが仕事をしやすくなるのも事実です。
今の構造は
メーカー→問屋→問屋→消費者
という構造と一緒で
旅行者→旅行会社→旅行会社→ガイド
という風になっていますので
そのうち革命が起きるでしょう。
もちろん大きな仕事には旅行会社は必要です。
棲み分けがもっと進むでしょうね。

さて話はもどりますが
”是非、このガイドと一緒に成長したい!”なんて熱い会社があれば
運命を共にしていくことも可能でしょう。
ガイドもその会社の成長の為に、色々と協力するはずです。
ただ今のような薄い関係では
大事な情報や企画はめったに出しません。

なんだか病んだ関係ですね~。

そもそも旅行会社の社員さん自体を見ていても
使い捨て感がいなめないので仕方ないのかもしれませんね。
人気業界だけに派遣や契約社員でも
人は集まりますからね。

この薄っぺらい世の中どうにかしたいですね。

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