“酒の肴”は映画とソーセー児と時々柴漬け

今宵の“酒の肴”は...。
鑑賞した映画と双子姉妹&柴犬♀のたわいもない話

『母と暮らせば』の巻

2016-01-11 | 劇場鑑賞した映画

井上ひさし×山田洋次×吉永小百合×二宮和也
母と暮らせば

個人的に年末から風邪をこじらせて
年齢のためなのか なかなか体調が本調子には戻らず
正直参ってますワァハァ~

先日“2015年 第89回キネマ旬報ベスト・テン”
発表されていましたね。
邦画1位は橋口亮輔 監督『恋人たち』
ちなみに 日本映画監督賞、脚本賞、新人男優賞を受賞。
2位/塚本晋也 監督『野火』 3位/ 濱口竜介 監督『ハッピーアワー』
いずれも拝見できず 残念・無念・・・
外国映画1位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
2位『アメリカン・スナイパー』 3位『アンジェリカの微笑み』
ハァ~。こちらも 2位『アメリカン・スナイパー』以外は拝見できず。。。
映画の本場と言われる アメリカでは
もうすぐ“ゴールデン・グローブ賞”の発表がされ
単なる映画鑑賞好きのワタクシには
チョット 楽しみなシーズンが到来ウキウキ

さて 新年早々 映画を鑑賞して来たワタクシ。
新年早々の劇場観賞はワタクシの近年の
恒例行事になりつつあるけれど
今年の映画始めは山田洋次監督作品『母と暮らせば』
“第89回キネマ旬報ベスト・テン”では第9位にランクイン
この作品での二宮和也クンが主演男優を受賞おめでとう!ニノ
観賞時は 当然そのような情報はなかった状態なのに
にも関わらず 劇場内は結構な来観者。
山田洋次監督 作品はやはり安定した人気があるんだなぁ...と

STORY  ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・
1948年8月9日 長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に
3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二が現れる。
あまりのことに ぼうぜんとする母を尻目に
すでに死んでいる息子はその後もちょくちょく顔を出すようになる。
当時医者を目指していた浩二には 将来を約束した恋人の町子がいて
2人は浩二の恋人・町子の幸せを気にかけながら多くの話をする。
その幸せな時間は永遠に続くと思われたが...。
 ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・

小説家・劇作家の井上ひさしが 広島を舞台にした自身の
戯曲「父と暮せば」と対になる作品として実現を願いながらも
かなわなかった物語を 遺志受け継ぎ映画化したのが
日本映画界を代表する名匠・山田洋次監督
原爆で亡くなった家族が亡霊となって舞い戻る姿を描く
人間ドラマではあるのだが
山田洋次監督にとっては初のファンタジー作品
しかも原爆という重いテーマ亡霊...
正月観賞作品にしてはチョット気が引けそうな感じだが
皆さんのレビューを拝見すると そうでもなさそうなので
思い切って ワタクシにとっての
正月観賞作品にして 映画始め作品選定!?
 
戦争作品でもあるから 勝手に皆 前を向いて歩こう!  って
ライジング・サン なラストを予測していたワタクシ。
ラストがこんな感じになるとは 観賞当初は想定していなかった
まぁ。観賞するにつけ ラストは想定できたが
人の幸せは決して‘前を向く!’...未来にあるとは限らない
最後の迎え方として主人公の女性には
このラストが一番 幸福だったのだと...ナットク。


山田洋次監督にとっては初のファンタジー作品だけに
どのように描かれるのか 楽しみだったが
従来作品とあまり変わらない描き方に
なぜか ホッ として満足な気分になれたのだ。
不思議な感じだねぇ~ って 自身でも感じるが
だけれど よくよく考えてみると
見方によっては『寅さん』シリーズだって
ある種のファンタジー作品とも言えるような...
そう考えると この安堵感はあたり前のことかなっムフッ
 ★★★☆☆ < 星3.5ツ>


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