将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

発達障害と犯罪

2008年08月30日 | 社会生活
秋葉原殺傷事件、池田小学校殺傷事件、宮崎勤事件など不気味な事件が後を絶ちません。そんな時、必ず精神鑑定が入り、犯人に果たして責任能力が問えるかどうかが、まず争点になります。責任問題が問えないほど精神的に問題があれば、犯罪とは認められない可能性があるということです。

まるで、精神的に問題がある人は犯罪に走りやすいという逆説が成り立つかのようです。

ですが、精神障害一般を論ずることは私にはできないまでも、自分の子供や養護学校の他の子供たちを見ても、こと自閉症といわれている人たちはそういうレベルの問題を起こすはずもないし、起こしようがない人たちだと言うのが偽らざる印象です。

1歳児や2歳児が人を叩いたり、とんでもない時期・場所で普通はしない事をしたりすることがあっても、ナイフを持って人をつき殺すのではないかと不安に思う人はまずいないでしょう。

リンゴの皮を剥いた後、そのまま食卓に置いてあった果物ナイフを珍しがって持っていることがあっても、「○○ちゃん、あぶないからナイフは下に置こうね。」と注意して、机に置かせるだけじゃないでしょうか。

知的障害者の場合、そう言われて、すぐ素直に応じるかどうかは全然別の問題で、ナイフで人を刺すなどという考えはないけれど、「キラキラ光ったナイフを持つ」というこだわりには固執し、なかなか置こうとしない可能性はありますが・・・。

むしろ、女性の知的障害者が性犯罪の対象になったり、神戸連続児童殺傷事件(別名、酒鬼薔薇事件)で殺害され頭部を切断・放置された被害者も知的障害のある子だったり、被害者になる可能性の方が高いように思います。


ただ、単にエレベーター内のステッカーに興味をもっただけだとは言っても、それを見るためにエレベーターの中に閉じこもったり、何度も上下していたりすれば、そのマンションの居住者から見れば、間違いなく不審人物です。エレベーターという密室の中で乗って来る人を襲う気も全然なく、また、どこかに泥棒に入ろうと物色している訳でもないのですが・・・。

行動が普通じゃない、動作もおかしい、自分を擁護する言葉も十分にはしゃべれない。ということは、犯罪者に見られやすいし、犯罪者にまつり上げられ易いといえるでしょう。普通の意味での犯罪とは、大きくその意味が違いますが・・・。オートロックのマンションに居住者の後について入ってエレベーターで上下していれば、住居不法侵入とも言えるのでしょうか。

大変難しい問題が多く含まれていますので、そのうち、時間を作って、被害者、犯罪者、冤罪の3つの観点から調べてみようと思います。

とりあえず、奇異な行動は矯正すべく、こまめに注意し、他の事で気を紛らわせるようにしむける。あるいは逆に、飽きるほどやらせて早々に卒業させるか、はたまた閉じ込めておくか・・・。

とにかく成人するまでに、または18才までに結果をある程度出さないといけないと思います。もう体は大人ですが、顔にはまだ幼さが残っているので、行く先々でもまだ許される部分がありますが、成人すればなかなかそうも行きません。10代後半が別れ道になりそうです。

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