将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

新生光の村秩父の体育祭

2009年10月09日 | 体育
今年の体育祭はほぼ確実に雨という天気予報だったので、当日の朝は恐る恐るカーテンを開けた。すると、果たして、また奇跡が起こっていた。数年前がそうだったように、前日までの雨が嘘のように止み、秋の青空が空一杯に広がっていた。

将人の晴れ男には定評があるものの、こうも毎年晴れ続きだと、逆に、たまには室内の体育祭も見てみたいものだと思っていた。すると、いったん始まった体育祭だったが、保護者リレーの予選も済み、ほぼ半分の競技がすんだところで雨が降り始めた。

中止かなと思っていたら、実に適切で間髪を入れない判断が入り、速やかに体育館に移り、和太鼓演奏が始まった。雨のはずだったので、その準備はしてあったのだろうが、それにしても、実に済々とした場所替えだった。生徒も体育館の中で整然と行進した。組体操も加わり、内容の充実さは言わずもがなである。


人の真価は、上手く行っている時よりも、むしろトラブルが起きた時にこそ問われる。上中尾から光岩に移転という大作業も、今年の体育祭の雨も、将人には大いに勉強になったと思う。人生はそのトラブル、予想のできないことの連続なのだから。

自閉症児を授かったという人生のトラブル(?)、いや、大いなる宿題を神様から授かり、これを自分の中でどう咀嚼し,どう対処していくかは各人各様だろう。

だが、大変な時期を生き抜いて戦後を迎え、日本人全員が心身ともにぼろぼろの状態で、ただ生活するのさえままならない大変な時代に、更に知的障害児教育という途方もない難物に果敢にも挑戦され続けた西谷先生をはじめとした、今の日本の障害児教育の先駆者の方々を見るにつけ、我々、親が一体何をしてきたのか、何がこれからできるのか、自問自答するばかりである。

特殊学級、養護学校、養護施設、そのどれもがさまざまな試みを献身的に、かつ忍耐強く行って頂いている。子供が高校生となり、卒業後、就職、親亡き後まで思いを馳せる時、このままでいいのか、自分にできることは何なのか、できるところから始めたいと心から思う。

それが、この学校で西谷先生をはじめとした、今の時代にはとても珍しいくらい献身的な職員の皆様の背中を4年間見てきた親の気持ちです。

例年にもまして、感動的な体育祭を本当に有り難うございました。

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