将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

アキレスと亀 4/5

2009年01月10日 | 人生哲学
しかし、そんなこんなも、「将人と10日間も離れて暮らしているから思うことだ」と、この冬期家庭学校中に感じました。

上記のような悩みは、哲学の「アキレスと亀」のパラドックスと同じで、正面切った理屈ではなかなか納得しづらいものと思います。他にこれといった解決法もないのに、袋小路にはまるとは、まさにこのことです。

アキレスと亀が理解できないでも、それから派生した微分積分は実際の工場で日常的に使われている「真理」ですし、真理を前にして逆説の理解ができないと苦しんだとしても、それは真理がおかしいのではなく、視点を変えてみる必要があるということではないかと思い到りました。

「アキレスと亀」を解くカギの一つは「時間」でした。

知的障害児教育とトライアスロンでは何がそれに当たるでしょう。

それは、少年期を脱し青年期に入った将人の、急成長する体力と、また乱れ始めた生活でした。

アキレスと亀―時間の哲学と論理
千代島 雅
晃洋書房

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