将人とともに together with Masato

For the parents in the world, whose children have autism.

富弘美術館

2008年11月13日 | 人生哲学
長く気になっていた群馬県の富弘美術館に行ってきました。

山奥の湖畔の美術館でしたが、とてもモダンな作りで、隣には道の駅も出来ているほど、地域の中核的な観光施設でした。今まで数多くの美術館に行きましたが、まるで都心の美術館が集中展示会をやっているかのように大盛況でした。観光バスも列をなして乗り付けるのが普通みたいでした。

シンプル、かつシャープで、ハートフル。若くして人生を絶望し、克服した人だけが持つ説得力に溢れた詩画がきら星のごとく展示されていました。特に、レコーダーを通して星野富弘さんご自身が詩を朗読して下さったのにはとても感動しました。

詩や歌は、噛めば噛むほど味わい深くなる酢昆布みたいな気がします。また、数年後、再度訪れた時、同じ詩をどう感じ取れるか楽しみです。

どれも本当にいい詩ばかりですが、今は次の詩が印象に残りました。


「はなしょうぶ」

黒い土に根を張り
どぶ水を吸って
なぜ、きれいに咲けるのだろう
私は
大勢の人の愛の中にいて
なぜ、みにくいことばかり
考えるのだろう

(星野富弘作)

星野富弘 ことばの雫
星野富弘
いのちのことば社

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