私には、鏡を見るクセがある。
朝、目が覚めたら、まず真っ先に鏡を見る。
自分の顔を見て、自分の肌がどうなっているか、確認するクセ。
これは五年前の五月の頃からのクセ。
それまでは、ニキビ肌で悩んではいたが、敏感肌とは自分は無関係だと思っていた。
その年の初夏に、急に唇の周りから始まった乾燥は段々ひどくなる一方だった。
真夏の頃には、赤く炎症を起こして、しわしわになった顔の皮膚は、クーラーの風に当たるだけでも痛くてたまらない状態になっていた。
皮膚科で貰ったステロイド剤は、塗ればあっというまにキレイになるけれど、ネットで、ステロイド剤の連用の怖さを知り、愕然とした。
皮膚科の先生からも、一週間以上は絶対に使わないように、と念を押された。
できるだけ、飲み薬で治しましょうと言われた。
しかし、ステロイド剤を使わなかったら、皮膚の炎症は段々悪化して、頭皮にも、首にも、肩にまで広がっていったのだった。
それでも、もう、ステロイド剤を使う勇気はなかった。
その夏は、事務所でも家でも、私が部屋に入ってくると、みんな何も言わずに、さっとクーラーのスイッチを切ってくれる。
どんなに暑くても、クーラーなしの部屋で我慢してくれる。
それくらい、周りのみんなが同情するくらい、ひどい顔になっていた。
人に顔を見られるのが、怖かった。
生きていたくないって、こういう時のことを言うんだって思った。
自分がずっと信じて使ってきていた化粧品とシャンプーが合わなくなっている、なんて、その時は夢にも思っていなかった。
化粧品は、合成界面活性剤を使ってないっていうのがうたい文句だったし、シャンプーも石けんシャンプーを使っていたし。
秋になっても、乾燥と炎症は治らず、パッチテストの結果、シャンプーとリンスと化粧水に反応しているっていうのが判明した。
でも、一体、じゃあどんなのを使ったらいいの?
それまで、化粧品の成分なんて、全く無頓着だったので、どうすればいいの??
とただ、戸惑うばかりだった。
その年の10月、新聞の折込みチラシに無添加化粧品の広告が入っていて、初めて、無添加化粧品っていうのがあるんだって知り、わらをもすがる思いで、使ってみることにしたのだった。
無添加化粧品に変えることで、肌は段々回復してきた。
皮膚科に通わなくすむようになったのはそれから一か月くらいしてからだった。
半年間、通い続けた、皮膚科。
それから、いろんな化粧品を使ってみているうちに、自分にはパラベンが反応しているんだっていうのが分かってきた。
後で成分表示を確認したら、パッチテストで反応した石鹸シャンプーとリンスと化粧水には、やっぱりパラベンが使用されていた。
パラベンの使用されていないものには、反応していなかった。
無添加化粧品を使い始めて、三か月したころ、若いころからずっとあった大きな頬のイボみたいなのがカサブタのようになって、ポロッと取れてしまった。
目尻の横にあった小さなイボもなくなった。
パラベンの入っている化粧品を使うと、このイボたちがまた段々成長してくる。
自分の肌が、こんなにも正直に反応するなんて。。。
すごく不思議な気持ちになった。
それと同時に、初めて、自分の肌が愛しいと思った。
あの夏以来、目が覚めたら、まず自分の顔を見る。
顔、大丈夫かな?って。
会社でも、町を歩いていても、鏡があればつい自分の肌を確認してしまう。
そんなクセがついてしまっていた。
そういえば、最近、あまり鏡を見なくなったような気がする。
たまに見ても、あ、なかなかいい感じかもって思えるようになった気がする。
敏感肌って、自分の肌をまず、知る事。
自分の肌を、好きになること。
そう思えるようになってきた。
五年経った今。
朝、目が覚めたら、まず真っ先に鏡を見る。
自分の顔を見て、自分の肌がどうなっているか、確認するクセ。
これは五年前の五月の頃からのクセ。
それまでは、ニキビ肌で悩んではいたが、敏感肌とは自分は無関係だと思っていた。
その年の初夏に、急に唇の周りから始まった乾燥は段々ひどくなる一方だった。
真夏の頃には、赤く炎症を起こして、しわしわになった顔の皮膚は、クーラーの風に当たるだけでも痛くてたまらない状態になっていた。
皮膚科で貰ったステロイド剤は、塗ればあっというまにキレイになるけれど、ネットで、ステロイド剤の連用の怖さを知り、愕然とした。
皮膚科の先生からも、一週間以上は絶対に使わないように、と念を押された。
できるだけ、飲み薬で治しましょうと言われた。
しかし、ステロイド剤を使わなかったら、皮膚の炎症は段々悪化して、頭皮にも、首にも、肩にまで広がっていったのだった。
それでも、もう、ステロイド剤を使う勇気はなかった。
その夏は、事務所でも家でも、私が部屋に入ってくると、みんな何も言わずに、さっとクーラーのスイッチを切ってくれる。
どんなに暑くても、クーラーなしの部屋で我慢してくれる。
それくらい、周りのみんなが同情するくらい、ひどい顔になっていた。
人に顔を見られるのが、怖かった。
生きていたくないって、こういう時のことを言うんだって思った。
自分がずっと信じて使ってきていた化粧品とシャンプーが合わなくなっている、なんて、その時は夢にも思っていなかった。
化粧品は、合成界面活性剤を使ってないっていうのがうたい文句だったし、シャンプーも石けんシャンプーを使っていたし。
秋になっても、乾燥と炎症は治らず、パッチテストの結果、シャンプーとリンスと化粧水に反応しているっていうのが判明した。
でも、一体、じゃあどんなのを使ったらいいの?
それまで、化粧品の成分なんて、全く無頓着だったので、どうすればいいの??
とただ、戸惑うばかりだった。
その年の10月、新聞の折込みチラシに無添加化粧品の広告が入っていて、初めて、無添加化粧品っていうのがあるんだって知り、わらをもすがる思いで、使ってみることにしたのだった。
無添加化粧品に変えることで、肌は段々回復してきた。
皮膚科に通わなくすむようになったのはそれから一か月くらいしてからだった。
半年間、通い続けた、皮膚科。
それから、いろんな化粧品を使ってみているうちに、自分にはパラベンが反応しているんだっていうのが分かってきた。
後で成分表示を確認したら、パッチテストで反応した石鹸シャンプーとリンスと化粧水には、やっぱりパラベンが使用されていた。
パラベンの使用されていないものには、反応していなかった。
無添加化粧品を使い始めて、三か月したころ、若いころからずっとあった大きな頬のイボみたいなのがカサブタのようになって、ポロッと取れてしまった。
目尻の横にあった小さなイボもなくなった。
パラベンの入っている化粧品を使うと、このイボたちがまた段々成長してくる。
自分の肌が、こんなにも正直に反応するなんて。。。
すごく不思議な気持ちになった。
それと同時に、初めて、自分の肌が愛しいと思った。
あの夏以来、目が覚めたら、まず自分の顔を見る。
顔、大丈夫かな?って。
会社でも、町を歩いていても、鏡があればつい自分の肌を確認してしまう。
そんなクセがついてしまっていた。
そういえば、最近、あまり鏡を見なくなったような気がする。
たまに見ても、あ、なかなかいい感じかもって思えるようになった気がする。
敏感肌って、自分の肌をまず、知る事。
自分の肌を、好きになること。
そう思えるようになってきた。
五年経った今。