このままでは、わがママゴトNPOもそしてmame自身も年を越せないのでは。。。。と切羽詰まった昨今のワタクシのお財布事情。これは本気で気持ちを切り替えないと、行き倒れになるかも、と、ちょっとだけ姿勢を正して、今更だけど商いに挑戦しようと決意のmame。
そこで、ドリップパックを増産して、年末商戦に参戦してみることにした。といっても、受注、即、発送、という体制になっていないので、事情を許してくれる、というか甘えのきく親戚筋におすがりしただけのことなんだけれど。
身内に行き倒れが出て新聞沙汰にでもなったら一族の恥とでも思ってくれたか、借金を申し込まれるよりはマシとでも思ってくれたか、ゾクゾクとお歳暮のご注文が入ってくる。普段は、「めんどくさいなぁ」「うるさいなぁ」と思わぬでもない親戚筋だけれど、こうなってみると実にありがたい。
さて、それで。
ギフトといっても、仕入れて送る、というわけではない、手仕事屋のmame。まずは、ネットショップやギフトショーでもらってきたカタログを吟味して梱包資材を発注した。こうした初期投資は惜しまないダメ経営者のmame。こだわるmameは、ギフトに添えるカードを手づくりした。商品に貼る、「原材料」とか「賞味期限」とかが書かれた、食品用の一括表示シールというものも、もちろん自作。ここまでだって、結構ご苦労さんな事なのだが、ここからが長いのがmame。
その、涙なしには語れぬ流れをご説明~
1 オーダーに応じた豆を煎る(焙煎機が小さくて、3時間格闘しても2キロ強しか焙煎できない)
2 ミルで挽いて、一杯分を計量しながら、ドリップ用の袋に入れる
3 シーラー(熱で袋の口を閉じる機械)でひとつずつ口を止める
4 さらに外装袋に入れ、シーラーで密封
5 ひとつずつに一括表示シールを貼る
6 同じ種類のものを5パックずつ、OPP(透明のセロファンみたいの)の帯でとめる
(あ、この「帯」もロール状のOPPを切って自作)
これでようやくギフトの中身が完成
さて、包装
7 外装箱を組み立てる
8 商品を箱詰めし、自作のカードを添えて箱を閉じ、リボンをかけて
9 「お歳暮」のシール(一枚15円もした!)を貼る
10 包装紙で包む
さて、そして、さらにさらに
11 雨にぬれたりしないよう、OPPシートで二重包装
ここまできて、ようやく発送
12 送り状を書く
13 郵便局に届けに行く(取りに来てもらうより1ケにつき100円安い)
ふーーーー。いやもう大変な労力である。
会社からのお歳暮として贈ってくれる場合は、ちゃんと請求書も作らなくちゃいけない。職人になったり、グラフィックデザイナーになったり、事務員になったり、配達員になったり。。。。 なんかもう自分の中のモードがひっちゃかめっちゃかである。
『朝、出勤したら、サロンに焙煎した豆がおいてある。夜中にこびとさんたちが手伝ってくれていたのだわ』なんて御伽噺が現実になってくれないものだろうか。。。
現実に立ち戻って、そうっと、原価を計算してみる。
小ロットの包装資材の高いこと。。。
さらに、そこに作業時間を組み込んでみる。
ひとりで抱え込むことの、効率の悪いこと。。。
でも、がっちり買い込んでしまった梱包資材がなくなるまでは、この非効率性との戦いは続くのであった。
おっし、がんばりまっす。
ドリップパック10ケ入 1050円でっす
こちらは24ケ~28ケのセット 2700円から3000円程度で調整
コーヒー色のカードを添えて
仕上げはこんな感じ
「お歳暮」「お年賀」のシールも用意