Along with the Mekong

メコン川の流れのように

焙煎屋な一日

2007年07月26日 | コーヒーネタ
キロ単位の大口のご注文をいただき、また、ドリップパックのご注文も溜まってしまったので、本日はほぼ一日中焙煎。

目下のmameのお気に入りはエルサルバドルのパッカマラ種。虫みたいにおっきい粒なんだけど、味はとってもまろやかでやさしい。この豆はニカラグアのも焙煎したことがあるけれど、こっちの方がお上品。優しい感じが雲南ティピカに似ているが、やわらかくさわやかな酸が独特だ。飲むたびにほっと心休まる、そんなコーヒー。

で、お客様にも好評で、ちょっとまとまってこの豆をご注文をいただいたりする。

それにしても、注文してから数日後に焙煎するなんて、とんでもない焙煎屋だと、自分でも思う。もっとさっさと対応しろ、と、ワタシだったらこんな怠惰な店とは決別し他の店に買いに行く。コーヒー豆なんて、どこでだって買えるんだから。それを思うと、文句も言わず、じっと待ち続けてくださるお客様は本当にありがたい。もっとも最近は先方も要領がわかっていらしたと見えて、配達希望日の何日も前に、とりあえずオーダーをしてくださる。ありがたや~

しかし、いつまでもこんなんでいいはずもない。コーヒー稼業の先輩であるI氏に、「喫茶での売上に比重をおいたらこの商売は成り立たない。豆売りの比率を上げることが生き残るポイント」というようなことを言われたことだし、「NPOの運営計画」に、実現可能な具体的数字を書き込むためにも、自分のキャパシティを知っておこうと、今日は、『一日で何キロ焙煎できるのか』という課題に挑戦してみた。

ワタシの場合、最もネックになるのは、焙煎していると「コーヒー飲ませて」といらっしゃるお客さんだ。贅沢だと思う。だけど、今日は、一人、二人のお客さんはお断わりして、黙々と焙煎した。昼過ぎまではそれが出来た。

ところが午後は、教室へのまとまったケータリングのオーダーが来てしまったりして、焙煎は何度か中断せざるを得なかった。中断するたびに釜が冷え、温めるのにまた時間がかかる。結局、一人ですべてに対応していたのでは、お昼ご飯を食べないで、トイレも我慢して頑張っても、9時から3時までで12釜が限界だった。そして味のチェックをしようとするとまた来客・・・そうしてあっという間に夕方になってしまった。

1キロ釜っていったって、実際に焙煎できるのは一回に400g程度が限度だ。それを超すと「煎っている」のではなく「焼いている」という状態になってしまうのだから、仕方ない。しかし、ということは・・・ いや~、ワタシのキャパって、体同様、本当にちっちゃいねー。

今更だけど、具体的に自分のキャパがわかってよかった。このちっちゃなキャパをどう扱っていくべきなのか、大人なんだから、そこんとこ、ちゃんと考えよう、っと。

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