音と人のコラボな生活 

チャキチャキマダムの半径4キロ,
時々遠出の山陰ローカルライフ

オリヴィエ・シャルリエ

2011-05-06 | 音楽
<ラ・フォル・ジュルネレポート>

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調を
圧巻の演奏で聞かせてくれた、オリヴィエ・シャルリエ氏。

演奏者の紹介に、メニューイン、シェリングに師事と書かれてるが、
ふたりの名前をみただけで、弦楽器関係者なら、
すごいことはわかる。

巨匠たちから受け継いでいるテクニックが、
からだの奥の奥まで染み込んでいて、
完璧なことはいうまでもないが、
自然に、自由に、演奏している。

曲のことを充分過ぎるほど熟知していて、
大きくて長いフレーズ、
押し付けがましくない美しい音、
あつく歌ってるのが、鼻歌みたいにさりげなく、
かゆいところまで手が届く名演。

よく知っているベートーヴェンの有名なこの曲を
まるで初めて聞くかのように新鮮な感覚で届けてくれる、
これぞ、超一流たるゆえん。

風貌は、まるで個性派男優のようで(ドラキュラ役とか・・・)
一楽章の初めの長いTuttiの時、途中のオケだけの時(=ヴァイオリンが休みの時)
黒の衣装に身を包んだ長身ですらりとしているダンディーな姿は、
立っているだけで存在感があり、カッコイイ。

時折、大きくからだでリズムをとったり
頭をタクトのようにして動かしたり、
指揮者やコンマスに笑顔を送る。

音楽を楽しみながら料理してるかのよう。
独自の世界を作っている、さすが・・・!
そんなステージの余裕ある姿は、
演奏も同じく、余裕を感じさせるもので、
心地よい無理のない呼吸で聞くことができる<シャルリエワールド>
本当に素晴らしかった。

演奏が終わると同時に、ブラボーの声。
立ち上がる人もいて、当然、拍手はなりやまず
オケマン&マエストロも拍手。

思わず大きな声で「ブラボ~~~
(こういうときは、迷わず、叫んでる・・・だって、すごすぎる!)
3度目のカーテンコールでは
私も、もちろん、スタンディングオベーション

写真
演奏終了後のサイン会の模様。
一緒に写真を撮る人、英語で話す人など、感動した様子が伝わる。
気さくに笑顔で答え、全く威張った感じがしない
ムッシュシャルリエは、サンパなフランス人

サンパとは?
フランス語の<sympathique サンパティック>
例えば、Il est symoathique!=彼は感じがいいね。
など、よく使う。

きっと、音楽してないときも、
とってもすてきで、
食べること、人と話すこと、
人生を楽しんでるパリジャンだと
全くもって勝手だけど・・想像する。
しかし、レッスンの時は、人が変わる?
もしかして、超厳しいかも!?

私も、サインをしてもらいたかったけど、
長蛇の列に並んでいては、次の公演に間に合わなかったので
少しだけ、この場所で眺めさせていただく。
やさしい笑顔の写真もあったが、ピンボケで、残念。

私にとっては憧れのような最高の演奏~ブラボー連発


5月6日=GWの間の平日~松江は26度。
普門院さんの桜の木が青々しててきれい。
新緑の美しい季節。

テレビで津軽三味線の吉田兄弟の演奏、トークを聞く。
カッコイイ演奏&ふたりともサンパ
気になるリストに入れておこう



















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