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昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

ラブジョイ彗星

2015-01-09 06:36:04 | 天体観測

昨年の暮れからラブジョイ彗星(C/2014 Q2)が観測好機になっています。


都市部では光害の影響がありますが、双眼鏡を使うと淡い光のシミのような感じで何とか見つけることができます。双眼鏡をお持ちの方ははぜひ探してみましょう。

 

月出も日を追って遅くなってくるので、観測時間も取れることかと思います。
明日からの3連休はちょうどよい観測日和になりそうです。(kon)

 

画像について
日時 2014年20時13分撮影
機材 口径6cm F6.2屈折+一眼デジカメ ISO1600 30sec×16コマ合成
場所 東京都立川市

 

ラブジョイ彗星について(アストロアーツHPより)
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2015/01/01a/index-j.shtml
 


皆既月食

2014-10-09 09:30:00 | 天体観測





昨夜の皆既月食はいかがだったでしょうか。

中にはStarCruise842でご覧になったり、マークⅩユーザーのみなさまの中には2軸モータードライブを活用された方もいらっしゃったかも知れません。

こちらの方ですが、当日は朝から雲量が多く、夕方になるとほぼ雲が空を覆う状況になり、これはダメかも知れないという状況ですが、撮影用の望遠鏡・眼視用のスポッティングスコープをセットし開始を待ちました。

食が始まるころ、雲の切れ間から月が時々姿を見せるようになったものの、ニュース番組の月食中継を見ると都内は何と快晴でちょっとショックでした。しかし、今から晴れ間を探して移動することも無理なので腰を据えることにしました。

そうすると、食が進行するにつれ晴れ間が増え、奇跡的に皆既中はほぼ月のあるところはスカッと晴れる状況となり、画像の通り赤胴色の月を見ることができました。天体望遠鏡を撮影用にしたので、眼視では20倍のスポッティングスコープと会社のStarCruise842で月を眺めていました。

皆既中の月の西側には天王星見えており、StarCruise842でもわかりました。都市部で天王星を探すのは難物ですが、今回のように月がそばにあると分かりやすいです。

その後皆既が終わると再び雲が出始め、終了まではほぼ雲中という状況で今回の皆既月食は終わりました。なので全部の経過を追いかけることができませんでしたが、皆既だけはほぼ見ることができたのは幸いでした。ちなみに皆既月食を前回見たのは2011年12月ですから、気がつけば3年ぶりで時が経つのはやっぱり早いものだなと思いました。(kon)

画像上:皆既中の月
画像下:皆既中の月と天王星

土星

2014-05-12 10:18:20 | 天体観測

Sat2014_0511

Sat1990_2014

夜を迎えると、おとめ座で火星が目立っていますが、となりのてんびん座に目を向けると土星も負けずに輝いています。この土星ですが5月11日に衝を迎え観測好機をむかえています。

リングもだいぶ傾きが増し、カッシーニのすきまが良く見えるようになりました。
早速望遠鏡にバローレンズとPCカメラを接続し撮影してみましたが、このところ東京は天候は良いものの、南風が強く、シーイングもなかなか安定しない日が続いています。そのためベストという画像ではありませんが、それでも本体とリングの色の違いやカッシーニのすきまは良くわかるかと思います。

ちなみに筆者はこの土星を1990年から毎年記録していますが、今年で25年分そろいました。あと5年分撮影できると公転一周分になるのでなんとか達成できればと思います。(kon)

画像上:5月11日の土星
画像下:1990年から2014年の土星


月出帯食

2014-04-16 09:30:22 | 天体観測

140415_moon2a

140415_moon_a

昨日は月食がありました。アメリカやハワイでは皆既月食になっていましたが、日本からだと部分食が終わるころ昇ってくる月出帯食という状況でした。

ちょうど仕事が終わる時間なので職場の屋上で月が昇ってくるのを社長のsuzuと待っていました。やがて地平線から欠けた月が昇ってくるという幻想的な光景なっていました。高度があがるにつれ食分が少なくなり、すぐに終了してしまいましたが見ることができたのは幸いでした。

あと今年は10月8日に皆既月食がありますので、まだ先のことではありますが好天を期待したいところです。(kon)

画像2点:月食の様子


火星接近

2014-04-10 16:45:11 | 天体観測

140409mars

4月に入ると火星が見ごろになってきました。大接近ではありませんが、それでも前回(2012年)よりも接近しているので観測条件は少し良くなっています。昨夜は12.5cm屈折で200倍以上で見ると、大気の揺らぎのため火星の形が細かく歪んでいるにも関わらず三角形の模様でおなじみの大シルチスや縮小した北極冠、ヘラスには極冠と間違うくらい白雲が確認できました。

眼視で状況を確認した後は5倍バローレンズ+延長筒にPCカメラを取り付け動画撮影と画像処理をしてみました。火星画像は小さいですが、処理をするとディテールが現れます。フィルムで撮影したころは模様が写っただけでも万々歳と思っていたのですが、デジタル技術の進歩はアマチュアでも本格的な惑星観測ができるだけの可能性を与えてくれたと思います。(kon)

画像:4月9日 23時30分に撮影した火星