昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

6月21日の部分日食

2020-06-22 07:12:08 | 天体観測





昨日の部分日食ですが、みなさまはご覧になることができましたでしょうか。これまで日食は数年に1回くらいのペースで観測できていましたが、次回日本の広範囲で観測できるのが10年後という状況になってしまうためその姿を収めようとMX-HD赤道儀を出動させました。しかし関東地方は梅雨ということもあったのか天候に恵まれず、終始雲に阻まれてしまいました。MX-HD赤道儀であれば原点復帰から太陽を自動導入したあと、極軸高度・方位微動で太陽を中心に入れるとおおよそではありますが極軸合わせができるのですが、ここまで天候が悪いとそのメリットも発揮できませんでした。そうした厳しい天候ではありましたが雲が薄くなるほんのわずかな時間に欠けた太陽の姿を何とかとらえることができたので良しとしたいところです。


MX-HD赤道儀のハンドボックス自動導入

2020-06-12 09:56:58 | 製品情報

MX-HD赤道儀の天体自動導入はハンドボックス、PCやスマホ・タブレット用各種天文ソフトでおこなうことができます。最近ではPCやスマホ・タブレット用天文ソフト接続時のみ自動導入ができるようになってきていますが、MX-HD赤道儀はそのような環境で使うことができない状況も考慮してハンドボックス操作でも対応するようにしました。

ハンドボックスによる自動導入はテキスト表示となり、天体をリストから選択するようになっていますが、最小の操作になるように配慮しています。

また下記の機能を有しています。
・太陽、月、惑星は導入後、自動的にそれぞれの動きに合わせた追尾をおこないます
・主な恒星(89星)、メシエ天体(110個)、NGC天体(7840個)、IC天体(5386個)に対応
・主な二重星(106星)、主な変光星(155星)に対応

太陽系天体の追尾機能は特に月の観測、変光星の導入もルーチンで測光観測する場合に威力を発揮するかと思います。

二重星の方も実際に使ってみるととても便利で、説明書に載っているリストから等級や離角の気になる天体を探していきます。特に空の明るい都市部では自動導入を活用することでいろいろな二重星を観望することができました。色や明るさの対比や接近する二重星の見えかたにはそれぞれ特長があり、口径6㎝クラスでも十分に楽しむことができます。

なお、登録天体についてはスマートモードに対応させることで、「ミラを導入して」や「アルビレオを入れて」とスマホ・タブレットからGoogleアシスタントを使って導入が可能です。


MX-HD赤道儀による作例について

2020-06-08 12:57:56 | 製品情報





弊社ホームページのギャラリー星雲・星団コーナーにMX-HD赤道儀を使って撮影した画像を掲載しました。

ギャラリー 星雲・星団
http://gototelesco.co.jp/gallery5_nebula.html

※撮影天体はデータにMX-HD赤道儀と記載しているものです。

MX-HD赤道儀にはフォトビジュアル屈折望遠鏡・デジタル一眼レフを同架し、ステラナビゲーター(Blutooth接続)による自動導入、オートガイドソフト(PHD2)を使ってガイドをおこなっています。都市部で撮影しているため条件は厳しいものの、ひとまずお見せできる画像にすることができたのではないかと思います。

環境の良い場所で撮影・処理すればより良好な画像が得られることでしょう。