昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

良いお年をお迎えください

2021-12-29 10:40:52 | うんちく・小ネタ



2021年もわずかとなりました。

今年は夏くらいまではコロナ禍で天文関係のイベントが中止やオンライン開催となりましたが、秋以降は感染者減少によって何とか行われるところもあり、北八ヶ岳・小海 星と自然のフェスタ2021に参加することができました。久しぶりに参加してみると、人がにぎわい、そうした中で星を見てもらう雰囲気はあらためて良いものだと感じました。

また天文現象の方は天候に悩まされた時期もありましたが、2回の月食とレナード彗星接近もあってこちらも楽しめたのではないでしょうか。

年末年始は新月期ということもあるので観測をされる方も多いと思います。厳寒期でもありますので体には気を付けてください。

2022年は世界的な製造関連の問題は心配ではありますが、弊社としましてはMX-HD赤道儀の上位モデルMX-HD+のお披露目ができればと考えています。情報につきましてはホームページ・ブログ・ツイッターで発信していきますのでご期待いただければ幸いです。

それでは良いお年をお迎えください。

(画像は27日に撮影したレナード彗星です)


単眼鏡GT-M518で古い航空機の観察について

2021-12-22 14:02:33 | 製品情報





2017年5月29日の記事「単眼鏡GT-M518 Amazon100台突破と古い航空機の観察」に関連していますが、今回は別の機体を見てきた話です。

当時の記事のリンク
https://blog.goo.ne.jp/gototelesco/e/4bff256a3cdf3bd92ee70acd2b019450

先月の終わり、立川市の企業 立飛ホールディングスが旧陸軍航空機「一式双発高等練習機」の展示をするということで単眼鏡GT-M518を持って見に行ってきました。同社はかつて立川飛行機という名で日本の航空産業を支え、太平洋戦争中は陸軍向けに様々な航空機の開発・製造をおこなってました。一式双発高等練習機」については検索すれば解説されているようなので興味があったらご覧ください。練習機ということで主に訓練用ですが、輸送や連絡などにも使われ活躍していました。
 
本機は戦闘機 零戦のように有名ではないので、どれくらいの方が見に来られるのか気になってましたが、実際に行ってみると入場待ちの列ができるほどで、展示の企画をした主催者も驚いたのではないかと思います。

展示場所は照明が暗めだったことやじっくり見たり撮影する方が多く、なかなか先に進めない状態でしたが、単眼鏡GT-M518の明るくシャープな像は、うす暗く離れたところからでも、機体の構造を詳しく観察することができました。

例えば、戦闘機は高速で飛行するので、空気抵抗を減らすために機体外板を平らなリベット(鋲)で留めますが、本機では丸い頭のリベットが使われています。これは練習機の飛行スピードが遅いからで、目的・性能に応じた作り方をしていることがわかります。また、湖に沈んでいたものを引き上げたことから、海から引き上げたものに比べ塗装や日の丸の赤色も残っていて、塗装や仕上げ技術も確認することができました。
 
さらに、単眼鏡で観察を続けると、製造プレートも残っていて、日付のところに昭和17年(1942年)と打刻されていることから約80年が経過してことになりますが、今では当時を語るとても貴重な航空技術遺産といって良いでしょう。

GT-M518は博物館・美術館の鑑賞にお勧めなのですが、このようなメカニズムの詳しい観察などにも適しています。

単眼鏡 GT-M518
http://gototelesco.co.jp/gtm518mono.htmll


学校の観望会で活躍するMX-HD赤道儀

2021-12-16 15:08:39 | 製品情報





11日の土曜日夕方ですが、横浜の慶應義塾横浜初等部の天体観察会に出動しました。
この天体観察会は4年生を対象に毎年行われていて弊社が協力していますが、昨年はコロナ禍で中止となり、今年は対策をすることで何とか開催となりました。

快晴となった当日は校庭に6台のいろいろな天体望遠鏡設置し、上弦の月・金星・木星・土星などを児童と保護者に見ていただきました。
さらに実業家の前澤さんが搭乗している国際宇宙ステーションの通過もあり、久しぶりの観望会を楽しむことができました。

その中でMX-HD赤道儀も持ち込み、今回はIoTを生かしたスマートモードに設定、Googleアシスタントから望遠鏡を動作するようにしました。

「土星を入れて」としゃべってと子どもたちにスマホにしゃべってもらい実際に望遠鏡を動かしてもらいました。しゃべったあと、土星を導入する様子を見た子どもたちや先生もビックリされてました。

この使い方についてですが、筆者は観望会でずっと思うところがありました。観望会はほとんど受動的で天体に向いている望遠鏡をのぞくだけということ主流です。また天体望遠鏡は高価なので触ってはいけませんと事前に注意するのがほとんどでしょう。興味があって自分で見たい天体を向けてみたいという気持があってもなかなかできません。それをMX-HD赤道儀のスマートモードがサポートしてくれます。この機能を活用することで受動的な観望会を少しでも能動的にすることができればと思いました。事例が少ないのですが、MX-HD赤道儀をこのようなところで使う機会があれば活用してモニターしながら今後の機能アップデートにもつなげられればと思います。

MX-HD赤道儀
http://gototelesco.co.jp/mxhd.html


MX-HD赤道儀でレナード彗星を撮影しました

2021-12-06 09:45:01 | 天体観測



2021年も早いもので、あと1月を残すのみとなりました。師走のあわただしい中、天文界の話題はレナード彗星(C/2021 A1)が見えていることでしょうか。弊社でも5日の明け方にMX-HD赤道儀を事務所前にセットして狙ってみました。

彗星の導入ですが、アストロアーツのステラナビゲーター11とステラショット2は接続時の赤道儀選択でMX-HDが出てくるのですぐに接続がきます。(MX-HDはBluetooth対応です)今回はステラナビゲーター11で導入しました。彗星の軌道要素は随時更新されるので重宝しています。望遠鏡は他社製9㎝(レデューサー使用で f=360㎜ F4)にデジタル一眼レフを取り付け、30秒露出で連続撮影後に画像処理をおこなっています。

光害のため3等星が見えるくらいのコンディションですが、画像処理によって伸びる尾もとらえることができました。

レナード彗星の観測好機はしばらく続きますが、明け方はとても寒くなっていますのでみなさまも体に気をつけて観測してください。

MX-HD赤道儀
http://gototelesco.co.jp/mxhd.html



Twitterを始めました

2021-12-02 15:34:00 | うんちく・小ネタ



早いもので、2021年もあと1ヶ月を残すところとなりました。

師走の慌ただしい中ではありますが、弊社も今日からTwitterをはじめました。
Twitterでも弊社製品をはじめいろいろつぶやいていきたいと思いますので、ホームページ・ブログ合わせてよろしくお願いいたします。

五藤テレスコープ Twitter
https://twitter.com/GOTOtelescope