昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

2023年もよろしくお願いいたします

2023-01-04 10:40:22 | 会社情報







あけましておめでとうございます。

年末年始ですが、関東は天候に恵まれたため休み中は観測された方も多いと思います。

こちらも6㎝屈折を同架したMX-HD赤道儀を使っていろいろ撮影してみました。
カメラは今回はじめて冷却CMOSカメラを使いました。これまで冷却CCD・デジタル一眼レフを使ってましたが、今後は電視観望も取り入れていろいろやっていければと思います。

今回は明け方のZTF彗星といろいろな散開星団を撮影してみました。
ZTF彗星は空の暗いところでは伸びたイオンテールも観測され、これから北の空に移動するので長時間観測できるので楽しめそうです。
あと散開星団は撮影してみると、密集度の違いや青っぽい(若い)恒星の中に、オレンジ色の(齢を重ねた)恒星が散りばめられており結構個性がありますね。

さて2023年ですが、昨年「八ヶ岳星と自然のフェスタinこうみ」で参考展示したMX-HD赤道儀の上位モデルMX-HD+の開発を進め、夏の天文イベントではより進んで形でご覧いただければと思っています。

本年もよろしくお願いいたします。

 


2013年を振り返り、新しい年へ

2013-12-27 10:35:17 | 会社情報

Entotsu_telescope

2012年9月に誕生した五藤テレスコープ株式会社は、この年末で1年3か月を迎えました。

2013年の1年間は公開天文台とアマチュア用天体観測機器の新製品ラインナップを目標にしました。前者はおかげさまで製品群がそろい、6月の日本公開天文台協会(JAPOS)での発表をおこうことができましたが、アマチュア用のものはわずかに双眼鏡StarCruise842を販売にこぎつけることができたのみに終わりました。しかしこの双眼鏡を発売してみて、アマチュア天文家のみなさまがいかに広角で性能の良い双眼鏡を求めていらっしゃるかが、本当に良く分かりました。

この1年間、開発をおこなった新製品が試作や設計段階に入っております。2014年はこれらをアマチュアのみなさま方にご覧いただき、ご評価をいただきたいと考えております。

2013年は彗星の年と言われていました。アイソン彗星太陽接近の11月27日からはSOHOのC2/C3カメラのサイトにくぎ付けでした。写真はsuzu自宅屋上のC11望遠鏡にチムニーを取り付けて、太陽に接近したマイナス等級の彗星頭部を狙うつもりだったのです。会社は29日を公休としました。でもまさか消滅してしまうなんて…… 本当は12月中に彗星の講演会、観測会が目白押しだったのですが、それらはすべてキャンセル。静かな年の瀬を迎えることになりました。ヘール・ボップ彗星から16年、そろそろ大彗星が現れてもいいですよね。
2014年もどうぞよろしくお願いいたします。(suzu)

写真:チムニー望遠鏡


製品開発情報

2013-04-23 10:22:29 | 会社情報

 弊社のブログ「昇交点」ですが、天体観測の記事なんていいから新製品について記事を掲載してほしいというご意見を結構いただくようになりました。天体観測をブログ記事にしているのは弊社の業務上、天体観測に精通していないと今後の製品開発につながらないという考えと、マニアの方と共に天体観測を通じて感動を共有したいという気持ちがあるからです。

 とはいえ、期待しているお客様にお待たせしているのも心苦しいので、弊社ホームページ内製品開発情報を更新しました。 http://gototelesco.co.jp/product_dev_info.html

実は製品の企画開発についてはいくつか進めているものがありまして、計画が進んでいるものがございます。まだ明かせる内容は限られてますが、少しずつ公開していく予定でいます。<o:p></o:p>

今後ともホームページの製品開発情報に注目ください。(kon)<o:p></o:p>

 


最初の年の瀬を迎えて

2012-12-27 16:30:15 | 会社情報

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五藤テレスコープ株式会社が創業して3か月を迎えました。まず私たちは五藤光学研究所の望遠鏡を、長年ご愛用頂いているお客様のアフターサービスからスタートしましたが、私たちのホームページをご覧になり、たくさんの励ましのメールを頂戴したことに驚いております。更には天文ガイドと星ナビが会社創業を記事にして下さったことで、このところマークX赤道儀のオーバーホール、極軸標板の交換などの問い合わせが急増しました。いかに長い期間、望遠鏡をご愛用頂いていたか、私たちは身に染みて感じました。

来年、私たちはまず科学館などに納入された、いわゆる公開天文台の設備に向けて、新製品を発表してゆこうと考えています。
ただ圧倒的に多くのメールはアマチュア天文家のみなさまからのものです。最近の天体望遠鏡は機能が画一的になりがちで、ユニークな製品や、いまは存在しないアイピースなどの復刻を希望するメールが多くを占めました。これらはいずれも少量ロットの製品ということになり、経営面でそれが許されるのかどうかは未定です。でも一歩づつですが、アマチュアのみなさまのご要望に沿えるよう努力してゆきたいと思います。

来る年が大彗星の年となることを祈りつつ、どうぞ宜しくお願いいたします。(suzu)

画像:弊社が現在所有している五藤光学研究所製接眼レンズコレクション


五藤テレスコープ株式会社です

2012-10-22 16:08:52 | 会社情報

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静かな船出ではありますが、9月21日に五藤光学研究所隣の大東京綜合卸売センター2階に五藤テレスコープ株式会社が誕生しました。弊社は名前の通り、五藤光学研究所の天体望遠鏡部門が独立し子会社化したものです。

さて、五藤光学の望遠鏡は現在では公共施設向けのみとなり、個人向けについては製造販売を終了してしまいました。しかし現在でも高い評価をいただいているようで、オークションに出た8cm屈折鏡筒やマークX赤道儀が結構な価格で落札されるケースもありその人気の高さがうかがえます。また修理やオーバーホールもご用命をいただき昨今は件数も増加傾向にあります。

そんな五藤光学製望遠鏡ブランドを継承する会社ということで重責を感じていますが昨今の市場状況の中で今後みなさまにどのようなサービスを提供できるか社員一同知恵を絞っているところです。

そして、そう遠くない将来に再びみなさまに使っていただけるような天体望遠鏡や観測機器を提供することを目指しています。

今後とも五藤テレスコープ株式会社よろしくお願い申し上げます。
(kon)