SUPERNOVA in NGC2370

去年10月にさかのぼりますが、五藤光学研究所の嶋 邦博さんがふたご座の銀河NGC2370に超新星を発見し、先日埼玉大学で開催された日本天文学会総会にて新天体発見賞で表彰を受けました。

五藤光学研究所HPの当該記事
http://www.goto.co.jp/topics/2013/topics_130321.html

五藤光学研究所では多くのアマチュア天文家の社員が活躍をしていますが、新天体を発見したのは嶋さんが最初となりました。あらためてですがおめでとうございます。

嶋さんは筆者の大先輩であり、彗星観測を主としていましたが、最近は超新星捜索にもチャレンジしていた矢先での発見でした。撮影機材も多くの観測者が使っている冷却CCDカメラでなく3万円のデジタル一眼レフを使っており、今回の発見は超新星捜索が安価なデジタル一眼レフで可能なことを証明する良い事例にもなりました。

実を言うと、発見時の画像を嶋さんから見せてもらったときは、観測をはじめて間もなかったこと、NGC番号の銀河は世界中の超新星観測者が捜索しているので発見済か間違いではないかと半信半疑だったのですが、その後の観測によって単独発見が確認されたことで筆者もびっくりしてしまいました。

発見時の光度は17等星ととても暗いのですが、せっかくなので筆者も自宅で12.5cm屈折望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影しこの超新星を確認することができました。

日本天文学会の授与式のあと、その時頂いた新天体発見賞のメダルを見せてもらいましたが、身近に新天体を発見した人がいなかったので今回の事がなかったら見る機会はなかったかも知れません。

嶋さんからは機材もあるのだから超新星捜索やってみたら？と勧められましたが、捜索はちょっと大変なので、発見された主だった超新星の観測くらいはやってみようと思います。（ｋｏｎ）

画像：2012年10月22日撮影した超新星画像 12.5cm+冷却CCD 撮影地:東京都立川市

パンスターズ彗星とらえました(3月21日分）

パンスターズ彗星ですが、近日点から10日以上が過ぎているものの、西の空が開けていればまだ観測できています。今回は長野県へ出張していた関係で遠征観測となりました。

太陽から離れてきたせいか少々衰えた感じもしますが、双眼鏡でみれば尾はしっかり見えています。あと撮影の方ですが、森林があるので厳しかったものの何とかカメラに収めることができました。

しかし、そろそろ明け方の観測も考えないといけなくなってきましたね。（kon)

画像下：21日のパンスターズ彗星（中央部トリミング）　55-300mmズーム（300mm側）　撮影地：長野県諏訪郡富士見町

パンスターズ彗星とらえました(3月16日分）

16日土曜日は社長の鈴木と埼玉県某所に出張後、入間市にある社長の自宅に寄りパンスターズ彗星を観測しました。

筆者は今回55-300mmズームの望遠側300mmにセットして撮影しています。西側に木々が茂っていましたが、18時40分過ぎまで彗星を追うことができました。肉眼ではまだ見つけられませんが、8×42双眼鏡では尾も短いながらしっかり見えており、近日点は過ぎているものの観測条件は少しずつ良くなっていると感じました。(kon)

画像上：3月17日のパンスターズ彗星　28cmシュミットカセグレン望遠鏡による直焦点　撮影地：埼玉県入間市

画像下：同日のパンスターズ彗星（中央部トリミング）　55-300mmズーム（300mm側）　撮影地：同上

パンスターズ彗星とらえました(3月15日分）

前回のブログに掲載以降は天候が良くなく悶々としていましたが、今日はパンスターズ彗星をとらえることができました。

うす雲があったためコンディションは良くありませんが7倍50mm双眼鏡でしっかり見ることができました。また撮影した画像を再生すると前回よりも尾が少し写っているような気もしますがどうでしょうか。

ブログは速報のため1枚画像ですが、コンポジット処理した彗星画像は後日弊社HPのギャラリーにUPする予定でいますのでお待ちいただければ幸いです。(kon)

画像：3月15日のパンスターズ彗星（中央部トリミング）　7.7cm屈折望遠鏡による直焦点　撮影地：東京都府中市

パンスターズ彗星とらえました(3月12日分）

昨日は天気が良かったにも関わらずパンスターズ彗星を見ることができなかったので、今日の夕方リベンジすることに。当初天候は晴れていて、富士山も見えていたのですが、彗星が見える方向だけ雲がかかっており日頃のおこないの悪さを思わず呪いました。

日が暮れるにつれ、今日もダメかと思っていたところ、8倍42mm双眼鏡で雲すぐ下に彗星状の天体が見つかりパンスターズ彗星をめでたく観測することができました。薄暮と低空のため条件は良くありませんが、彗星核と尾は眼視でも確認できました。

あとは7.7cm屈折望遠鏡（焦点距離390mm）とデジタル一眼レフカメラで撮影した画像も掲載しておきます。観測終盤は空をうす雲が覆ってしまったので、今日は幸運だっかかも知れません。

天候と仕事の関係もありますが、明日以降も彗星の観測ができたらブログやギャラリーに掲載をしていこうと思います。(kon)

画像：3月12日のパンスターズ彗星（中央部トリミング）　7.7cm屈折望遠鏡による直焦点　撮影地：東京都府中市