ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

フォーン・ブース(ジュエル・シューマッハー監督)

2007-12-31 | Weblog
ストーリー;ニューヨーク・タイムズスクエアで働く広告宣伝マンのスチュワート・シェパードは、ハッタリとデマカセで商談をまとめていく。パブリシティを餌にしてモデルのパメラに誘いをかけてから公衆電話を出ようとすると公衆電話が鳴り出し、思わず電話に出てしまうスチュワート‥
出演;コリン・ファレル、フォレスト・ウィティカー、ラダ・ミッチェル
コメント;ジョエル・ジューマッカー監督の映画はとにかく面白い。エキストラなどに予算をつぎ込んでいるとはいえ、1時間半の短い映画でしかもロケーションが変わらない映画であるが実に面白い。タイムズスクエアでは実は1日のみの撮影で残りの部分は西海岸のロスアンゼルスで撮影したとのことだが、光度などに違和感はまったくなく、一気に最初から最後まで楽しめる映画である。やや倒錯したストーリーだが最後は大方の観客が予測するとおりのラストシーンだ。舞台装置も結構地味ではあるが仕掛けが面白い。ピンクのカーテンが風にスラリと揺れるだけで、「何か」を感じさせる監督の技もすばらしい。コリン・ファレルのでている映画を最近よくみるが、つくづく作品に恵まれていない俳優だと思っていた。トム・クルーズなどよりずっと演技力やルックスに知性が感じられる存在だと感じていたのだが、この作品でその思いをよりいっそう強くした。
もともとアイルランド出身の俳優だが、ブロンクス訛りの英語を最初から最後まで「顔」と「声」で演じきる。そして意外なところで、キーファー・サザーランドが顔を見せるのだが、父親のドナルド・サザーランドにも負けない不気味な存在感である。フォレスト・ウィティカーはクリント・イーストウッドの「バード」で崩壊していくジャズ奏者を演じていたが、その後「更正」したらしく、カッチリした警部の役で出演。アイデア勝利の見事なエンターテイメント映画だ。


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